お茶のカフェイン量ランキングを紹介
毎日喉が渇くと口にする様々な種類のお茶やコーヒー、紅茶といった飲み物にはカフェインが含まれています。
カフェインは天然の成分で中枢神経に作用するため、眠気覚ましや疲労回復に効果的です。
さらには、鎮痛効果や集中力がアップするため仕事や勉強がはかどる場合もあります。
身体の代謝を高めるため、運動をするときに脂肪燃焼の効率がよくなり、ダイエットや肥満にも効果があるといわれています。
身体によい効果のあるカフェインですが、過剰摂取すると悪い影響を与えるでしょう。
カフェインの過剰摂取は個人差があるのですが、吐き気やめまい、腹痛や動悸が起こる場合もあります。
また、カフェインは神経に作用するニコチンやモルヒネといったアルカロイドと同じです。
近年、エナジードリンクの普及でカフェイン中毒になる人も増えています。
お茶などに含まれるカフェイン量をランキング形式でご紹介します。
お茶のカフェイン量ランキング
順位 | 種類 | カフェイン量 |
1位 | 玉露 | 160mg |
2位 | コーヒー | 60mg |
3位 | 紅茶・チャイ | 30mg |
4位 | せん茶・ほうじ茶・ウーロン茶など | 20mg |
5位 | 玄米茶・番茶など | 10mg |
100mlに含まれるおおよそのカフェインの量を表にしました。
お茶などに含まれるカフェイン量が様々だとわかると思います。
下記にそれぞれの飲み物について解説しますので参考にしてください。
1位:玉露
ランキング1位の玉露は、高級茶としても有名です。
遮光して作られる玉露は、一般的なお茶に比べると栄養も豊富にあり良い香りが特徴です。
深いうま味があり渋さと甘さのバランスも絶妙でしょう。
玉露のカフェイン量は100mlに160gととても多いのですが、玉露は50~60ml程度を飲むものなので1杯なら80mg程度となります。
2位:コーヒー
ランキング2位はコーヒーです。
日常でよく口にする方も多いのではないでしょうか。
100mlに60mgというコーヒーはレギュラーコーヒーの場合です。
インスタントコーヒーになると100mlで57mgと少し減ります。
コーヒーの中でも一番カフェイン量が多いのはエスプレッソで、100ml中212mgです。
ただし、エスプレッソはカップが小さく1杯30ml程度なので、コーヒーとあまり変わりません。
3位:紅茶・チャイ
ランキング3位は紅茶やチャイです。
コーヒーとともに人気の高い飲み物ですが、カフェイン量は少し少なくなります。
また、紅茶にはテアニンという物質が含まれていて、それがカフェインと結合し吸収が遅くなると言われていますし、80%程度のカフェインは吸収されずに排出するともいわれています。
とはいえ、ほうじ茶や玄米などに比べると多少多めになるので過剰に摂取するのは注意してください。
4位:せん茶・ほうじ茶・ウーロン茶など
ランキング4位は煎茶、ほうじ茶、ウーロン茶です。
煎茶は「緑茶」のことで、ほうじ茶やウーロン茶とともに普段一番よく飲まれる飲料ではないでしょうか。
これらお茶のカフェイン量はコーヒーや紅茶と比べると少な目です。
緑茶にはビタミンをはじめ、ミネラルや食物繊維なども豊富で、血圧や血糖値にかかわる悪玉コレステロールの上昇を抑える働きもあります。
中国が発祥で特徴的な味が魅力のウーロン茶は、緑茶と同様カテキンとともにウーロン茶ポリフェノールが含まれています。
ウーロン茶ポリフェノールはウーロン茶特有の成分で、この成分が脂肪の吸収を抑えるためダイエットにも効果的だと言われています。
ほうじ茶は緑茶を炒ったお茶です。
強火で茶葉を炒るため、苦みを感じるタンニンが飛び、香ばしくすっきりとした味わいです。
また、ほうじ茶には「ピラジン」という成分が豊富です。
「ピラジン」の香りは精神を安定させ、血行を促進し身体を温めます。
そのためカフェインは含まれていますが、眠る前に飲むと体温を上昇させリラックスして眠れると言われています。
5位:玄米茶・番茶など
ランキング5位は玄米茶、番茶です。
玄米茶とは名前のとおり炒った玄米を煎茶に混ぜた飲み物です。
玄米が入ることで茶葉が減り、煎茶に比べるとカフェイン量も少なくなります。
さっぱりとした飲み口で玄米の香ばしさを感じる玄米茶は老若男女問わずおすすめです。
お茶は「新茶」という新芽で作る煎茶が時期には発売されます。
番茶はチャノキの成長した葉を使い価格も少し低くなりますが、安いから悪いのではなく別のお茶だと思うのが良いでしょう。
番茶は、カフェインやタンニンの量が少ないため、刺激が少なくさっぱりとした味わいが特徴です。
特に炒った葉を三年間熟成させた「三年番茶」にはカフェインがほとんど含まれていないといわれています。
カフェイン量が少ないお茶5選
順位 | 種類 | カフェイン量 |
1位 | ハーブティー | 0mg(含まれているものもある) |
2位 | タンポポ茶 | 0mg |
3位 | 麦茶 | 0mg |
4位 | はと麦茶 | 0mg |
5位 | 黒豆茶 | 0mg |
含まれているカフェイン量が多いお茶をランキングでご紹介しました。
ここからはカフェインが少ないお茶をランキングでご紹介します。
1日のうちにカフェインを取りすぎたと感じた場合には、こういったお茶を飲むのが良いでしょう。
①ハーブティー
薬草や食用の植物を利用したハーブティーは、香りが高く独特の味わいが魅力でしょう。
カフェイン量が少ないお茶ランキング1位はハーブティーです。
ハーブには多くの種類があります。
1種類の植物から作るものと何種類も組み合わせて作るものがあるため、お好みのものを見つけて楽しむこともできるでしょう。
ハーブティーペパーミント、カモミール、レモングラスといった代表的なハーブティーにはカフェインが含まれていません。
ただし、マテ茶やジャスミンティーには30mg程度のカフェインが含まれているといわれています。
ハーブティーはブレンドで飲む場合があるため、気になる方は注意してください。
②タンポポ茶
カフェイン量が少ないお茶ランキング2位はたんぽぽ茶です。
たんぽぽの根を使用した「たんぽぽコーヒー」は、「コーヒー」とついていますが、これはコーヒーの味に似ているからで、コーヒーではありません。
19世紀のアメリカで考案され第二次世界大戦時にはコーヒーの代用として愛飲された歴史があります。
カフェインが含まれないため、妊婦や授乳中の方、子供まで楽しめる飲み物として人気です。
③麦茶
カフェイン量が少ないお茶ランキング3位は麦茶です。
麦茶は「茶」とついていますが、チャノキの葉を使用していません。
初夏にとれる大麦の種子を殻がついたまま焙煎したものをつかうため、すっきりとした味わいと香ばしさが魅力です。
麦茶にもカフェインは含まれていません。
麦茶はミネラルが豊富です。
大麦が初夏にとれるため新鮮で味もよく、水分とミネラルを同時に補給できる暑い夏場にはおすすめのお茶です。
④はと麦茶
カフェイン量が少ないお茶ランキング4位ははと麦茶です。
麦茶と名前は似ていますが、麦茶は大麦を使用していますがはと麦茶は「はと麦」の実を焙煎していて、香ばしさが強く色も薄いのが特徴です。
はと麦はカリウムやビタミンB2、食物繊維も多く含まれています。
また「コイクセノライド」という成分は、肌の代謝をよくし新陳代謝をそくすはと麦特有の成分です。
女性が気になる美容によくクセが少ないため、子供にもおすすめです。
⑤黒豆茶
カフェイン量が少ないお茶ランキング5位は黒豆茶です。
水につけておいた黒豆を弱火で炒ったものを使用する「黒豆茶」は、まろやかで香ばしい味わいが特徴です。
黒豆にはポリフェノールが含まれています。
抗酸化作用があるポリフェノールには、中性脂肪値を改善したり、血流をそくし肝臓のアルコール代謝にも効果が期待できます。
また、アントシアニンという成分は血糖値の上昇を抑えるため、食前や食中に飲むと血糖値が改善されるといわれています。
黒豆茶に含まれる大豆イソフラボンは、大量摂取すると胎児に影響がある可能性があると言われていますが、一日の上限摂取量が70~75mgです。
市販されている黒豆茶500ml中には2.9g程度の大豆イソフラボンが含まれていますが、大量に飲むのでなければそれほど心配する必要はありません。
カフェイン量に注意しつつお茶を楽しもう!
お茶に含まれるカフェイン量をランキング形式でご紹介しました。
カフェインはお茶だけでなく他の食べ物にも含まれています。
適度なカフェイン摂取はメリットも多いのですが、多量摂取すると健康を害することがあるため、1日のカフェイン量に注意してお茶を楽しみましょう。
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