紅茶を飲んではいけない人やデメリットを紹介
お菓子との相性が抜群の紅茶は、ティータイムに欠かせない定番ドリンク。
ミルクやレモンなどをプラスして、色んな楽しみ方ができるのも魅力のひとつです。
そんな紅茶ですが、飲むことによって健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
今回は、紅茶を飲んではいけない人の特徴やデメリットを解説していくので、紅茶がお好きな方はぜひ参考にしてみてください。
紅茶を飲んではいけない人は?
紅茶を飲んではいけない人は、具体的にどのような人を指すのでしょうか。
これから、いくつかの具体例を挙げながら解説していくので、気になる方は目を通してみてください。
テオフィリン系の薬を服用している人
テオドールやユニフィルなど、テオフィリン系の薬を服用している人は、紅茶を飲んではいけない人に該当します。
気管支拡張剤であるテオフィリン系の薬を服用している際に、カフェインが含まれる紅茶を大量に飲むと、頭痛や動悸を引き起こす可能性があるようです。
カフェインとテオフィリン系の薬が互いに分解を阻害し、2つの作用が強くなるためだと言われています。
参考サイト:社会医療法人財団聖フランシスコ会姫路聖マリア病院「薬と食品の飲み合わせ」
カフェインを過剰に摂取している人
普段からカフェインを過剰に摂取しているという人も十分な注意が必要です。
コーヒーほどではありませんが、紅茶にもカフェインが含まれています。
短時間でカフェインを大量に摂取すると、中枢神経系が過剰に刺激され、めまいや震え、心拍数の増加などを引き起こす場合があるので注意が必要です。
過去には、エナジー系ドリンクの多用により中毒死した例もあります。
エナジー系ドリンクを1日に何本も飲んでいながら、紅茶を飲むのは避けましょう。
腎機能が低下している人
腎機能が低下している方も、紅茶を飲んではいけない人に該当します。
紅茶にはシュウ酸という物質が含まれていて、その多くは腎臓を経由して尿と一緒に排出されます。
紅茶をたくさん飲んでシュウ酸を多量に摂取すると、腎臓にシュウ酸の結晶が貯まり、腎臓病やシュウ酸腎症になることも考えられるのです。
元々腎機能が低下している人は、腎臓からシュウ酸を十分に排出できないといわれています。
そのような状態で紅茶を飲み続けると、より一層腎機能が低下して腎不全や透析になるリスクが高まるので、気をつけるようにしましょう。
寝つきが悪い人
紅茶を飲んではいけない人の中には「寝つきが悪い人」も当てはまることがあります。
紅茶に含まれるカフェインには脳を覚醒させる作用があるので、摂りすぎは睡眠の質の低下につながり、飲むタイミングには注意が必要です。
カフェインを摂取してから身体の外へ排出されるまでにかかる時間は、約8時間と言われています。
日常的によく眠れなくて悩んでいるという方は、午後14:00以降に紅茶をたくさん飲むのは避けた方がよさそうです。
紅茶のメリット・デメリットまとめ
紅茶を飲むメリット・デメリットについて、表でまとめました。
メリット | デメリット |
・脂質の吸収を抑制する ・血糖値が上がるのを抑える ・死亡率が下がる | ・尿路結石や腎臓病のリスク ・カフェイン中毒を引き起こす ・骨粗しょう症を発症しやすい ・貧血の症状を引き起こす可能性 |
飲んではいけない!?紅茶のデメリット4つ
紅茶の飲みすぎは、健康被害をもたらす恐れがあります。
ここからは、紅茶を飲んではいけない理由につながるデメリットを詳しく解説していきます。
それぞれの対策も紹介しているので、併せてチェックしてください。
①尿路結石や腎臓病のリスク
紅茶にはシュウ酸が多く含まれているので、飲みすぎると尿路結石や腎臓病を発症しやすくなります。
カルシウムと結合させることにより、シュウ酸の吸収を抑えられるので、紅茶にはミルクを加えて飲むのがおすすめです。
②カフェイン中毒症のリスク
紅茶にはカフェインが含まれているので、毎日何杯も飲み続けている場合はカフェイン中毒症のリスクが高まります。
カフェインは、脳へダイレクトに影響を与える成分です。
消化器官から循環器系まで、あらゆる器官への悪影響が懸念されています。
嘔吐、腹痛、動機など症状はさまざまで、心停止を引き起こす場合もあるので十分に注意する必要があります。
カフェインの多量摂取を防ぎたい場合は、カフェインレスタイプの紅茶を選ぶようにしましょう。
③骨粗しょう症のリスク
低価格帯のティーバッグ紅茶には、「フッ化物」という成分が多く含まれていて、骨をもろくするという調査結果が発表されています。
フッ化物を摂りすぎることで、骨粗しょう症を引き起こす可能性が高まるのです。
低価格で質の悪い茶葉以外に、時間が経過して古くなった茶葉にもフッ化物が多く含まれているといわれています。
新鮮で質の高い茶葉を買う、ティーバッグではなくリーフタイプを選ぶなどの対策をとりましょう。
④貧血症状のリスク
紅茶にはポリフェノールの一種であるタンニンが含まれています。
抗がん性や抗菌性などの作用を持つ他に、鉄分の吸収を阻害する働きもあり、飲みすぎると貧血症状を引き起こしやすくなります。
日頃から鉄分不足に悩んでいる方は食後の紅茶を避け、食事が終わってから2〜3時間は空けるようにしましょう。
紅茶を飲むことで得られる効果・メリットは?
ここまで紅茶を飲んではいけない人の特徴、デメリットを解説してきました。
続いて、紅茶を飲む効果やメリットについて解説していきます。
紅茶の効能を知りたいという方はぜひチェックしてみてください。
①脂質の吸収を抑える
紅茶に含まれるポリフェノールは、体内に脂肪が吸収されるのを抑える効果があると言われています。
緑茶やウーロン茶など、同じ茶葉から作られる飲み物と比べた実験にて、紅茶を飲用した場合が最も脂肪の吸収を抑制したようです。
食事やお菓子とともに適量を守りながら紅茶を飲めば、メタボリックシンドロームの対策にも役立つでしょう。
血糖値の上昇をゆるやかにする
ご飯、パン、芋などの炭水化物は、マルターゼやアミラーゼなどの酵素によって糖に分解・吸収されます。
血糖値が急激に上がるのは、糖の分解が進行することで起こります。
紅茶を飲用することで、酵素の働きを抑えるための糖の吸収が穏やかになり、血糖値が上がるのを抑制する可能性があるようです。
死亡率が下がるという研究結果も
アメリカでおこなわれた、50,000人以上の中国人を対象とした死亡リスクについての疫学調査で、「喫煙経験のない人で紅茶の摂取量が多いと、死亡率が5~18%低下する」ということが明らかになりました。
呼吸器関連、心臓や血管の病気による死亡リスクも低かったようです。
紅茶は飲みすぎに注意して楽しもう
今回は紅茶を飲んではいけない人の特徴やデメリット、嬉しい効果についてご紹介しました。
カフェインの過剰摂取や薬との飲み合わせなど、注意しておきたいポイントがいくつかありましたが、大半の人は飲みすぎに気をつけていればそこまで問題がないといえます。
紅茶を飲むことで得られるメリットや効果も豊富なので、適量を守りながら美味しく楽しみましょう。
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