パプリカパウダーの効果・効能を解説!
一見辛そうな見た目なのに、ほとんど辛くなく程よい風味があるパプリカパウダーは、実は美容や健康に役立つ栄養素の宝庫です。
NHKで放送されていた人気情報番組「ためしてガッテン」で健康効果の高さが特集されたこともあり、ひそかに注目を集めています。
今回は、パプリカパウダーにどんな効果効能があるのか、その栄養素やメリット・デメリットについて解説します。
パプリカパウダーとは?
パプリカパウダーとは?
- パプリカを乾燥させて粉末にしたもの
- ハンガリー料理には欠かせない
- 色が鮮やかでいろいろな料理に使える
パプリカパウダーとは、その名の通りパプリカを乾燥させてパウダー状にしたものです。
パプリカはピーマンを品種改良したもので、ハンガリーで生まれた品種です。
そのため、ハンガリー料理には欠かせません。
ハンガリー料理以外にも、煮込みやサラダなど、今や世界中の幅広い料理で活用されています。
辛味のないパプリカが原料
パプリカはナス科トウガラシ属の植物で、唐辛子の一種です。
パプリカには辛みがなく、クセも少ないので非常に食べやすいのが特徴です。
見た目は大ぶりなピーマンですが、ピーマンのような苦みはありません。
さまざまな料理に活躍
ここではパプリカパウダーが使われている代表的な料理をご紹介します。
煮込み料理
パプリカパウダーは、チリビーンズやグヤーシュ(ハンガリーのシチュー)といった煮込み料理によく使われます。
トマトとの相性が良いので、トマトスープなどの仕上げにかけても美味しく食べられます。
風味づけはもちろんですが、鮮やかな赤い色味が見た目を華やかにしてくれます。
揚げ物や炒め物
パプリカパウダーは、フライドチキンやケイジャンポテトなどの揚げ物の仕上げにも使われています。
見た目は食欲をそそる赤色、なのに苦みや辛みがほとんどないのでお子様でも食べやすいです。
サラダ
サラダにパプリカパウダーをふりかけるのもおすすめです。
マヨネーズやシーザードレッシングを使った見た目が白いサラダに使うと、赤い色味がよく映えます。
パプリカパウダーの効果・効能
パプリカパウダーは、料理の風味づけや色味づけに使えるだけではありません。
その栄養価の高さは野菜の中でもトップクラス、パウダー状なので使える用途も広いです。
ここではパプリカパウダーに含まれる栄養価や効果効能について解説します。
①美肌効果
①美肌効果
- 美肌効果の高い栄養素豊富
- 緑ピーマンと比較してビタミンCが2倍以上
- 毛穴やハリ、乾燥などに効果があるとされている
実はパプリカ自体に美肌効果のある栄養価が豊富です。
同じ分量の緑色のピーマンと比較すると、ビタミンCの含有量はなんと2倍以上とも言われています。
ビタミンCはシミの生成を抑えてコラーゲンの産生を促します。
毛穴の引き締め、ハリ、乾燥対策など様々な美肌効果があるとされており、美容目的で摂るにもパプリカパウダーはおすすめです。
②抗酸化作用
②抗酸化作用
- キサントフィルが豊富
- 赤血球に働くので運動時に摂ると◎
- ビタミンEも豊富
パプリカには、カロテノイドの一種であるキサントフィルが多く含まれています。
このキサントフィルは強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去して血管を強くしてくれます。
さらにパプリカのキサントフィルは赤血球へ働きかけるため、運動したときの酸素摂取量や心拍数を適度に下げてくれます。
また、ビタミンEも緑ピーマンの約5倍含まれています。
ビタミンEも強い抗酸化作用があり、老化防止に役立ちます。
ビタミンEは脂溶性なので、炒め物や脂分のあるサラダにパプリカパウダーをかけると吸収率がアップします。
③疲労回復効果
③疲労回復効果
- エネルギー代謝を促進
- ビタミンB12を除くビタミンB群が豊富
エネルギーの代謝が鈍くなると、体に疲労が溜まりやすくなります。
このエネルギーの代謝を促してくれるのがビタミンB群、ビタミンB1は炭水化物を、ビタミンB2は脂質をエネルギーに変える酵素の働きを助けます。
パプリカはビタミンB12を除くビタミンB群が豊富に含まれており、疲労回復はもちろん夏バテ予防などにも効果を発揮します。
④生活習慣病の予防
④生活習慣病の予防
- ビタミン類が血流改善
- 不要なコレステロールを排泄
- カリウムが高血圧予防
パプリカにはビタミン類が豊富に含まれていますが、これらの栄養素は動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立ちます。
体に不要なコレステロールを排泄し、血流をサラサラにしてくれるので血管が詰まりにくくなります。
また、パプリカはカリウムも豊富です。
カリウムは余計な水分を排泄し、血圧を下げてくれるので生活習慣病の引き金となる高血圧を防いでくれます。
パプリカパウダーの1日摂取量
パプリカパウダーの1日摂取量
- 生だと1/2個が目安
- パウダーなら小さじ1~2杯程度
- 許容摂取量の目安はない
パプリカは、生のままだと1/2個が1日に推奨されている摂取量です。
これをパウダーに換算した場合、小さじ1~2杯程度(2~4g)が目安となります。
許容摂取量については、厚労省などから正式にこれ以上食べてはいけないという目安の発表はありません。
しかし、栄養素は毎日少しずつ摂取することが大事なので、1日にたくさん摂るのではなく、毎日少量ずつパプリカパウダーを取り入れましょう。
パプリカパウダーのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・ビタミンCを効率よく摂取できる ・料理の彩りがアップ | ・お腹がゆるくなる可能性 ・辛党の人には違和感がある |
ここでは、パプリカパウダーの効果効能以外のメリットやデメリットについて解説します。
パプリカパウダーのメリット
パプリカパウダーと言えば、その色の鮮やかさが料理にもよく映えるのが大きな特徴です。
①ビタミンCを効率よく摂取できる
パプリカには、ビタミンPと呼ばれるフラボノイドが含まれています。
このビタミンPはビタミンCの働きを助けるうえ、熱で壊れやすい栄養素を守る働きもあります。
②料理の彩りがアップ
パプリカと言えば、その鮮やかな色味も特徴のひとつです。
ポテトサラダやホワイトソースの乗ったグラタン、チーズトーストなど、淡い色の料理にパプリカの色が映えます。
一気に彩りが良くなるうえ、クセも少ないので積極的に摂りましょう。
パプリカパウダーのデメリット
パプリカには多数の栄養素が含まれているとはいえ、摂りすぎには注意しましょう。
①お腹がゆるくなる可能性
パプリカパウダーには、食物繊維も豊富に含まれています。
食物繊維は適度に摂れば、便秘解消にも役立ちます。
しかし、摂りすぎはお腹のハリや軟便など、お腹のトラブルにつながる可能性があります。
②辛党の人には違和感がある
パプリカパウダーは鮮やかな色をしていますが、赤いものはチリパウダーにも似ています。
見た目は辛そうなのに、パプリカパウダーはほとんど辛みがありません。
そのため、辛党の人が使うときはチリパウダーと間違えないようにしましょう。
自分で作って自分で食べる場合には問題ないですが、人に作る時などは注意してください。
パプリカパウダーはアンチエイジングに効果的!
パプリカはアンチエイジングや美容に効果的な栄養素が豊富なので、とくに女性にはおすすめです。
ピーマンのような風味と香りがあるのに、独特の苦みや辛さがないので、洋食なら比較的どんな料理にも合わせやすいです。
パプリカパウダーを美味しく取り入れながら、日々の美容や健康に役立てましょう。
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