セイロンシナモンの効果を紹介!摂りすぎるとどうなるかも調査

アップルパイやドーナツなどに使われるセイロンシナモンは、その繊細な香りと独特な風味が魅力で好きな方も多いスパイスです。
セイロンシナモンは、香りや味が良いだけでなく体に良い効果もあり古くから漢方薬として使われています。
そこで今回は、セイロンシナモンの効果効能を詳しく解説していきます。
また、セイロンシナモンの悪い効果も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
セイロンシナモンの効果効能や歴史

セイロンシナモンの効果や効能を詳しく解説していきます。
またセイロンシナモンの歴史にも触れていますので、参考にご覧ください。
アロマオイルとしても注目
セイロンシナモンは、スパイスとして利用するだけでなくアロマオイルとしても注目されています。
セイロンシナモンのオイルには、気分を高揚させる作用があるとされ、気分が沈んでいる時や元気が無い時に使用すると効果を発揮しやすいようです。
また、体の痛みをとる効果や体調を整える効果もあると言われており、オイルトリートメントに用いられることもあります。
シナモンリーフの精油には抗菌特性もありますので、室内のカビ臭を抑えるため部屋の芳香剤として使用する人も多いです。
スイーツだけでなくカレーやピラフにも利用
シナモンは甘い物や甘い香りが特徴の料理に用いると、より一層甘みが強まる傾向がありますので、スイーツで使われることが多いスパイスです。
またシナモンの独特な香りと甘みを楽しむために、紅茶やコーヒーなど飲み物に使われることもあります。
このようにスイーツや飲み物に多く使われるシナモンですが、西洋東洋問わず料理にも多く使われています。
カレーやピラフ、肉料理、炒め物など料理の幅も広く、エキゾチックな風味が人気です。
シナモンは「世界最古のスパイス」と呼ばれる
シナモンは世界最古のスパイスの一つと言われており、紀元前4000年頃からミイラを保存するための防腐剤としてエジプトで使われていました。
日本には8世紀前半に乾燥させたシナモンが中国経由で伝えられ、桂心という名の薬物として伝来しています。
現在は中国とインドネシアで生産地の約7割を占めています。
日本では「ニッキ」の相性で親しまれる
日本でシナモンは「ニッキ」と呼ばれていると思う人も多いですが、シナモンとニッキは作られる工程が少し違っています。
シナモンとニッキはどちらもクスノキ科の常緑樹が原料ですが、シナモンは樹皮から作られているのに対して、ニッキは木の根から作られています。
香りはどちらも同じですが、辛みはニッキの方が強く感じます。
ニッキが使われるお菓子の代表と言えば八つ橋が有名ですが、八つ橋は江戸時代中期には既に作られており、現在でも京都のお土産として人気です。
セイロンシナモンの良い効果

セイロンシナモンは体に様々な良い効果をもたらすことが分かっていますが、ここでは特に高い効果を発揮する作用を解説します。
セイロンシナモンの良い効果を知って、健康管理に役立てましょう。
①抗酸化作用がある
セイロンシナモンには、プロアントシアニジンというポリフェノールのの中でも抗酸化作用が強い成分が含まれています。
セイロンシナモンの抗酸化作用は、他のスパイスの種類と比較しても最高値を示しており、生活習慣病やアンチエイジングに期待ができます。
また漢方で使用されるシナモンには、水分代謝を調節する作用があるといわれていますので、むくみが気になる方にもおすすめです。
②抗炎症作用がある
身体の不調が長く続く慢性炎症は、動脈硬化、がん、アルツハイマーなどの疾患の原因になります。
セイロンシナモンには、強力な抗酸化作用を持つ植物性タンパク質のフラボノイドが豊富に含まれており、抗炎症作用の効果に期待できます。
③コレステロールを下げる効果
セイロンシナモンは、悪玉コレステロールの値を下げる効果もあるといわれています。
動物実験では、血圧を下げる効果や心臓ポンプ機能が向上する効果もあったとされています。
このことから心機能強化や心疾患予防に期待が高まっています。
④血行を改善させる
血行とは血液の流れのことですが、血行が悪くなると新陳代謝が滞り老化が促進されます。
セイロンシナモンには、毛細血管を作る物資を活性化するシンナムアルデヒドが含まれており、血行改善に期待できます。
血行改善は冷え性の改善にも繋がりますので、冷え性に悩む女性におすすめです。
⑤血糖値を安定させる
セイロンシナモンには血糖値を安定させる効果があるとされています。
Ⅱ型糖尿病の患者を対象にした複数のランダム化比較試験で、シナモン投与による血糖コントロール改善作用、糖代謝改善作用が報告されているそうです。
このことから、セイロンシナモンは糖尿病対策の機能成分として注目を集めています。
参考サイト:「厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』」
セイロンシナモンの悪い効果

セイロンシナモンの良い効果を解説してきましたが、ここからはセイロンシナモンの悪い効果を紹介します。
悪い効果もあることを知って過剰摂取にならないよう注意しましょう。
①肝障害のリスク
シナモンには「クマリン」という物質が含まれていますが、このクマリンは過剰摂取すると肝臓障害を起こすリスクがあります。
シナモンの原料植物には、セイロンシナモンとカシアという2種類があり、クマリンが多く含まれているのはカシアの方です。
カシアでも比較的長期間で大量摂取しない限り心配は少ないとされています。
しかし過剰に摂取するのは、健康が害される恐れがありますので注意しましょう。
②下痢などの胃腸障害
シナモンに敏感な人は、体が拒絶反応を起こし腹痛、下痢、嘔吐など消化器系に影響を及ぼす症状がでる場合があります。
この症状は、シナモンの過剰摂取で現れるケースもあるようです。
このような症状が出たときは、シナモンの摂取を止めて医師の診断を受けましょう。
③アレルギーのような症状
シナモンに含まれるヒスタミンやセロトニンなどの物質は、組織に直接作用してアレルギーのような症状を引き起こす場合があります。
シナモンアレルギーの主な症状は、じんましん・皮膚の赤み・口内の痒みや痛み・くしゃみ・鼻水・目の充血などです。
アレルギーが心配な方は、シナモンの摂取を控え医師に相談するといいでしょう。
参考サイト:厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』
セイロンシナモンの効果を知ってチャイを楽しもう

セイロンシナモンは体に良い効果が沢山あり、健康維持に期待できるスパイスです。
またコーヒーや紅茶、チャイなどにシナモンをプラスすると、シナモンの甘い香りと風味で飲み物が一層美味しくなります。
砂糖を足してしまいがちな飲み物に、シナモンをプラスすると砂糖無しでも飲みやすくなりおすすめです。
セイロンシナモンは、体に良い効果も豊富ですので体調の変化に応じて、コーヒー、紅茶、チャイなどに使ってみてください。
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