ピンクペッパーの効果効能を解説!1日の摂取量やメリットも紹介

ピンクペッパーは、ミックスペッパーの中に入っていたり、料理にかかっていることが多い赤い粒です。
和食ではあまり使われることがないですが、洋食では肉や魚のソテー、サラダ、スープ、デザートにと幅広く活用されています。
ピンクペッパーは、赤みのきれいな可愛い見た目に反して効果効能も多く持っています。この記事では、ピンクペッパーの効果効能やメリットデメリットなどをまとめました。
ピンクペッパーとは?

- 南米が原産
- 一般的なコショウとは別物
- 風味や苦味はコショウに似ている
ピンクペッパーは、南米が原産のウルシ科コショウボクの実を乾燥させたものです。見た目は鮮やかなピンク色、香りはかすかにスパイシーで甘いのが特徴です。
肉料理に使われるのが一般的ですが、デザートにも飾りや香りづけとして利用されています。名前に「ペッパー」とついていますが、コショウ科植物から採取されるブラックペッパーとは全く別物です。
ブラックペッパーより辛味や刺激は少ないものの、風味や苦味は似ています。
ピンクペッパーの効果効能

次にピンクペッパーの効果効能について解説します。
ピンクペッパーは、口内摂取するほかマッサージオイルや精油、香りと五感で効果を感じられる成分がたくさん含まれています。
その効果効能をひとつひとつ見てみましょう。
1.炎症や痛みの緩和
- 抗炎症作用があって痛みの緩和に効果
- ピペリンが炎症に効く
ピンクペッパーが原産の南アメリカでは、伝統的に抗炎症作用を生かして痛み止めとしてピンクペッパーが使われていました。
この抗炎症作用は、ピペリンという成分によるものです。ピペリンはピンクペッパーの辛み成分で、歯痛や生理痛の緩和にも使われています。
2.美容の効果
- 肌に良いビタミンやミネラル豊富
- 血流を良くしてくれる
- 新陳代謝を良くして皮膚の再生化を促す
ピンクペッパーには、ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。
とくに含有量が多いのがビタミンAで、粘膜を強くするうえ肌の新陳代謝を促して古い角質をはがれやすくしてくれます。
また、上記でも解説したピペリンは、血行促進にも効果的です。
3.フレグランスに使うと前向きな気持ちに
- 「リモネン」や「α-フェランドレン」がリラックス効果
- 緊張を和らげる
- 抗うつ作用やリラックス効果もあり
ピンクペッパーは、柑橘系に代表される「リモネン」、ユーカリやミント系に含まれている「α-フェランドレン」といった香り成分を含んでいます。
これらの香り成分にはリラックス効果があり、香りを嗅ぐことで脳内でα波を出してくれます。さらに、近年では抗うつ作用があることも確認されています。
4.ボディケア
- リンパの流れを良くする
- セルライト予防に効果的
- アロマオイルでマッサージすると◎
ピンクペッパーは、アロマオイルやボディケア用品など食用以外の商品にもよく配合されています。ピンクペッパーはリンパや血流を良くする働きがあるため、セルライト予防にも効果を発揮します。
香りを堪能しつつ丹念にマッサージすれば、リラックスしつつ血流も良くなって一石二鳥です。
5.貧血を予防しエネルギッシュな毎日を送れる
- 鉄やマンガンが豊富
- 赤血球を作るために必須
- 生理で鉄分不足に陥りがちな女性におすすめ
ピンクペッパーにはミネラルも含まれており、特筆すべき栄養素は鉄分とマンガンです。鉄分は赤血球を作るために必須のミネラルで、血を作り出して貧血を予防します。
とくに女性は毎月の月経で鉄分不足に陥りやすいので、こまめに鉄分を補うことが大切です。
また、マンガンは身体の組織の代謝過程に必要とされるミネラルで、エネルギーを生成してエネルギッシュな毎日を送るのに重要な役割を持っています。
ピンクペッパーの1日の摂取量は?
年代 | 摂取量 |
子ども | 2.7mg/kg |
成人 | 2.0mg/kg |
ピンクペッパーの1日の摂取許容量は、明確に基準があるわけではありません。世界的によくペッパー全般を使うフランス人のコショウの平均摂取量は、上記の表の通りです。
体重50㎏の大人であれば、1日あたり100mg(0.1g)ほど摂取している計算になります。この量は適切なのか、1日のピンクペッパー摂取許容量を見てみましょう。
1日の摂取量は1〜2g程度
エネルギー | 370kcal |
たんぱく質 | 5.8g |
脂質 | 9.2g |
炭水化物 | 65.9g |
ナトリウム | 40mg |
食塩相当量 | 0.1g |
ピンクペッパーの100gあたりの栄養素は、主に上記の表のようになります。
ピンクペッパーの摂取許容量は1日1〜2g程度までが目安とされており、およそ小さじ1杯程度であればOKです。
しかし気を付けなければいけないのが、香りが良くあまり辛くないため、刺激欲しさに使い過ぎてしまう点です。
使いすぎているか気になる人は、計量しつつ適量を摂取するようにしましょう。
塩や化学調味料が混ざっていることも
ピンクペッパー | 0.1g |
白胡椒 | 0.004g |
黒胡椒 | 0.065g |
テーブル胡椒 | 0.035g |
S&B塩胡椒 | 81.3g |
ピンクペッパーは、単品でも食塩相当量があります。
また、単品で購入できることもあれば、塩とミックスされた状態で販売していることもあります。
一般的なブラックペッパーが塩コショウとして売られている場合があるのと同じで、塩と混ぜて売られていることがあるので塩分量にも気を付けましょう。
ピンクペッパーのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・料理のトッピングでワンランクアップ ・スイーツやフレグランスティーを楽しむ | ・アレルギー反応が起きる可能性 ・あまり売っていない |
最後に、ピンクペッパーのメリットやデメリットについて比較します。
ここでは効果効能ではなく、使い道や価格、日常的にどう使えるかを焦点として解説します。
ピンクペッパーのメリット

まずはピンクペッパーのメリットから解説します。
ピンクペッパーは、見た目の良さや幅広く使える香りの良さが大きなメリットです。
ここまで幅広く使える香辛料は、他にはなかなかありません。
料理のトッピングでワンランクアップ
ピンクペッパーの大きなメリットのひとつが、見た目が華やかで映えることです。料理やデザートのトッピングに使えば、それだけで見た目がワンランクアップします。
一見地味なチョコケーキや蒸しケーキなど、シンプルな食材でできた料理にふりかけてみましょう。
スイーツやフレグランスティーを楽しむ
ブラックペッパーは料理に使うイメージが強いものですが、ピンクペッパーは辛さが控えめなのでスイーツやお茶の香りづけなど幅広く使えます。
ピンクペッパーひとつあれば、様々な料理やデザートに大活躍間違いなしです。
ピンクペッパーのデメリット

次にピンクペッパーのデメリットを解説します。とくに気を付けなければいけないのが、アレルギーの存在です。
アレルギー反応が起きる可能性
ピンクペッパーはウルシ科コショウボクの実なので、ウルシ科植物に対してアレルギーがある人はとくに注意が必要です。
同じウルシ科の食べ物で代表的なのは、ピスタチオやカシューナッツ、マンゴーです。これらの食べ物でアレルギー反応が出たことがある人は、専門医に相談してみましょう。
あまり売っていない
ピンクペッパーは、ブラックペッパーとは全く別物とはいえ同じ分量あたりの値段は大きく変わりません。
しかし、ブラックペッパー以上に使い道が多いのにあまりメジャーではなく、大きなスーパーや専門店でないと入手は困難です。
効果効能は優秀、かつ料理やデザートにも使えるのに気軽に買えないのは、大きなデメリットです。
ピンクペッパーの効果効能は健康から美容まで幅が広い!

ピンクペッパーは健康面だけでなく、美容にも効果がある優れたスパイスです。見た目もピンク色で映える上、香りもよく刺激も程よいため、スイーツにも使える万能さがあります。
摂りすぎはおすすめしませんが、ピンクペッパーは適量であれば様々な栄養価が摂れます。いろいろな料理に使い、ピンクペッパーを上手く活用しましょう。
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