ルイボスティーのメリット・デメリットについて解説
ルイボスティーは南アフリカ共和国のシェダーバーク山脈周辺だけに生えている貴重なハーブ「ルイボス」を用いているノンカフェインのお茶です。
原産国の南アフリカでは日常的に飲まれているポピュラーな飲み物で、紅茶のような赤褐色ですが渋さはあまり感じません。
そのため食事やスイーツにも合わせやすいのも特徴です。
豊富な栄養分が入っていて、妊婦や授乳中の女性も安心して飲めると人気です。
メリットの多いルイボスティーですが、副作用があるのではとも言われています。
ルイボスティーのメリットとデメリット、肝臓や腎臓に悪いのかを解説します。
ルイボスティー6つのメリット
自然の植物を用いているルイボスティーは、もともとカフェインも入っていませんし、多くのメリットもあります。
ルイボスティーの代表的なメリットを6つ解説します。
①リラックス効果
ルイボスティーにはマグネシウムが含まれています。
マグネシウムには興奮を抑制し精神を安定させる効果があるため、リラックスできるでしょう。
また、人は体温を上昇させることで副交感神経の働きが強くなることも分かっています。
眠る前に温かいルイボスティーを飲むことで、リラックス効果に加え睡眠の質もよくなるでしょう。
ルイボスティーにはカフェインが含まれていないため、就寝前の飲み物としておすすめです。
②美肌効果
活性酸素は人にとって重要な役割を担っていますが、昨今、ストレスや食生活などで活性酸素が増えすぎて老化やがん、生活習慣病などの要素になると言われています。
ルイボスティーには「ケルセチン」や「スーパーオキシドジムターゼ」が含まれています。
これらは活性酸素の生成や働きを抑制する「抗酸化物質」です。
抗酸化物質で美肌にも効果があるでしょう。
ルイボスティーには他にもビタミンCやカリウム・マグネシウムといった美肌効果に必要なミネラル類も豊富に含まれています。
③むくみの改善
むくみの原因のひとつにナトリウムの摂りすぎがあります。
ナトリウムを排出するにはカリウムを摂ると効果があります。
ルイボルティーには150mlにカリウムが10.3mg含まれていて、余分なナトリウムを排出できるでしょう。
ルイボルティーには「ルチン」や「ケルセチン」という成分が含まれています。
これらには血行を促進する作用があるため、むくみの改善に効果的です。
④便秘解消
ルイボスティーにはミネラルが程よく含まれています。
特に「マグネシウム」には、腸に働きかけ水分を集めるため硬い便を柔らかくする効果が期待できます。
もちろん、市販の便秘薬とは違ってすぐに効果があるというわけではありませんが、飲み続けることで便秘の解消にもなるでしょう。
⑤抗酸化作用
美肌効果でふれましたがルイボスティーには「ケルセチン」や「スーパーオキシドジムターゼ」といった抗酸化物質が含まれています。
血液中のリンとカルシウムの割合は1:1が理想と言われています。
食品に含まれているリンとカルシウムも1:1で摂取すると、カルシウムが吸収されやすいです。
ルイボルティーは1:1の割合でリンとカルシウムが含まれていて、さらに、ミネラル成分は人間の退役の比率と似ているため、身体に馴染み細胞を活性化させます。
⑥アレルギー症状を和らげる
ルイボルティーにあは「フラボノイド」が含まれています。
アレスギーを起こすのは「ヒスタミン」が原因となりますが「フラボノイド」は「ヒスタミン」の働きを抑制したという研究結果もあり、アレルギー症状を和らげることに期待できます。
ルイボスティー4つのデメリット
「健康のお茶」「不老不死のお茶」と言われているルイボスティーにはメリットが多いです。
しかし、人によってはデメリットもあります。
ルイボスティーを飲むことで起きる4つのデメリットを解説します。
①トイレが近くなる
ルイボスティーはミネラルを豊富に含んでいる飲み物です。
ミネラルには利尿作用があるため、飲み過ぎたり人によってはトイレが近くなるデメリットもあります。
利尿作用には体内の悪い成分を流すというデトックス効果もありますが、体調によりトイレが近くなる方は、出かけるときには注意が必要です。
②お腹がゆるくなる
ルイボスティーにはマグネシウムが含まれていて便秘の改善に効果があります。
ただし、マグネシウムを多く摂取すると下痢になる可能性も。
大量に飲まなければ心配はありませんが、お腹がゆるくなりやすい方は注意してください。
③胃が痛くなる
食物繊維が含まれているルイボスティーは、腸内の環境を整えてくれます。
ただし、胃に疾患がある方や胃が弱い方は、効果が強すぎて胃痛になるデメリットもあります。
ルイボスティーを飲むと胃が痛いなと感じるようであれば飲むのは控えてください。
④めまいを引き起こすことがある
ごく稀にですがルイボスティーを飲んだらめまいを起こしたという方がいます。
めまいは様々な要因がありますが、ルイボスティーは血圧を下げる作用があります。
もし自律神経で通院している方や普段から低血圧な方、血圧降下剤を投薬している方などは、医師に相談してください。
健康な方はそれほど心配する必要はないでしょう。
ルイボスティーは肝臓や腎臓に悪い?
健康に良いというイメージがあるルイボスティーが肝臓や腎臓にデメリットがるという話も出ています。
ルイボスティーが本当に肝臓や腎臓に悪いのかを調べてまとめましたので参考にしてください。
飲み過ぎによって悪影響が出る場合がある
ルイボスティーはカフェインを含んでいないため、飲んでも健康に被害はないと言われています。
しかし、どんな飲み物でも飲み過ぎてしまうと悪影響がでる場合があります。
マグネシウムやカリウム・リン・食物繊維などが含まれているルイボスティーは、肝臓や腎臓にリスクがかかる可能性も。
腎臓や肝臓が悪い方は、食物繊維を多く採ると下痢や胃痛を引き起こすデメリットもあるので注意が必要です。
ミネラルの過剰摂取はさまざまな症状を引き起こす
ルイボスティーは、様々なミネラルを含んでいます。
カリウムは腎機能が低下していると「高カリウム血症」が心配です。
マグネシウムは腎臓に疾患のある方が摂りすぎると下痢や血圧低下を引き起こすデメリットも。
リンは腎臓が悪いと、副甲状腺ホルモンの分泌低下や、成長ホルモンが過剰に分泌されます。
それゆえ、心不全・心筋梗塞が起こりえます。
妊娠中の方は特に飲み過ぎに注意が必要
妊娠中はカフェインをあまり採らない方がよいためルイボスティーはおすすめの飲み物です。
ポリフェノールや鉄分・亜鉛やカルシウムを含んでいるため、冷え性の改善や胎児の発育にも効果的です。
しかし飲み過ぎると胎児に動脈管早期閉鎖や心疾患を引き起こすデメリットもあります。
これはまだ十分検証されていませんが、大量に飲むのはおすすめできません。
ルイボスティーは1日に2~3杯が適量
カフェインが含まれている飲み物は一日の摂取カフェイン量が決まっていますが、ルイボスティーにはカフェインが含まれていません。
ただ、学生を対象にした実験では、一日に550ml程度を飲むと便秘に効果的であったとされています。
それを踏まえるとルイボスティーは一日にカップ2~3杯が適量でしょう。
胃痛やトイレが近くなるというデメリットもあるため、自身の体調に合わせて摂取量は変更してください。
また、1回に2~3杯ではなく午前と午後などに分けて飲むのをおすすめします。
ルイボスティーのデメリットも飲み過ぎなければ心配無用!
ルイボスティーを飲むことによるメリットとデメリットを解説しました。
ルイボスティーには確かにデメリットもありますが、大量に飲み過ぎたり元々疾患がある方でなければ、それほど心配する必要はありません。
栄養成分が豊富でノンカフェインのルイボスティーは、カフェイン摂取量が心配な方や妊婦さんにも優しい飲み物です。
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