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シナモンを毎日摂ると危険?デメリットや1日の摂取量について解説!

シナモンを毎日食べるのはNG?1日に摂取していい量やデメリットを解説

シナモンを毎日食べるのはNG?1日に摂取していい量やデメリットを解説

シナモンは古くから漢方として活用されてきた長い歴史があり、甘い香りとピリッとスパイシーな風味が料理にも使われている人気のスパイスです。
近年ではヴィーガンのレシピに活用されたり、チャイの流行も相まってシナモンを摂取する機会が多くなっています。
実はシナモンには高い健康効果がある反面、デメリットや危険性が叫ばれているんです。この記事では、シナモンを毎日摂取しても大丈夫なのか、1日の摂取許容量やメリットデメリットについて解説します。

シナモンの危険性は種類による!注意が必要なカシアシナモン

シナモンの危険性は種類による!注意が必要なカシアシナモン
  • 大きく分けてセイロンとカシアがある
  • クマリンという香り成分が厄介
  • 肝臓や腎臓に疾患がある人はとくに注意

シナモンには数多くの種類がありますが、代表的なものはセイロンシナモンとカシアシナモンです。セイロンシナモンはスリランカ原産で、「真のシナモン」とみなされています。
シナモンには「クマリン」という香り成分が含まれています。このクマリンは、腎臓や肝臓への悪影響が懸念されている成分です。
まずはクマリン過剰摂取が危険とされているカシアシナモンについて解説します。

シナモン商品の多くがカシアシナモンを使用

現在、世界中で扱っているシナモンは、カシアシナモンが一般的です。カシアシナモンは、「シナニッケイ」というセイロンシナモンの近緑種です。
このカシアシナモンはインドやベトナム、中国などアジアを中心に栽培されており、世界中で流通しています。
カシアシナモンの色は赤みの強い茶色、脆く崩れやすいセイロンとは違い、肉厚で手で割れないほど硬いのが特徴です。
またセイロンシナモン以上の強くて濃厚な甘い香りと、スパイシーな風味を持っています。

シナモンの有害物質”クマリン”の1日の摂取量

シナモンの有害物質クマリンは、セイロンシナモンよりカシアシナモンに多く含まれています。
東京都保健医療局の調べによると、クマリンの配合量から試算した1日のシナモン摂取許容量は以下のようになります。

各シナモンの 1 日許容量を試算すると、セイロンシナモンでは 364.58g であり、カシアは 1.53 g、特にベトナム産カシアは 0.92g であった。

東京都健康安全研究センター広域監視部

この許容量は、カシアシナモンを使ったビスケットなどの菓子類やチャイなどのドリンクをかなり大量に摂取しないと届きません。
シナモンを使った代表的なお菓子である生八つ橋で換算すると、1日に30枚近く食べないと許容量に届かない計算です。
お菓子やドリンクだけでは届かない値でも、シナモンのサプリメントを摂取している場合は必ず含有量や使用されているシナモンの種類を確認しましょう。

シナモンを毎日摂るのは危険?デメリットを紹介

シナモンを毎日摂るのは危険?デメリットを紹介

シナモンの摂りすぎが危険なのがわかったところで、どういったデメリットがあるかを知っておきましょう。
ここではシナモンを毎日大量に摂取すると起きる可能性がある、デメリットについて解説します。

デメリット1.アレルギーや遅延型フードアレルギー

  • 通常のアレルギー、遅延型アレルギーにも注意
  • 海外では多数報告あり
  • 漢方薬を処方されている場合は要注意

日本ではあまり報告が多くないですが、海外ではよくあるのがシナモン含むスパイス類のアレルギーです。
鼻炎や花粉症のようにすぐ反応が出る通常のアレルギー症状の他、体内に侵入してから48時間をピークに炎症が出る遅延型アレルギー症状が出ることがあります。
和食は、シナモン含むスパイス類を大量に使う料理ではありません。しかし漢方薬には桂皮(カシアシナモンの樹皮)を使っているものも多く、知らず知らずのうちにカシアシナモンを摂取していることもあります。
最近なんとなく調子が悪いと感じたら、アレルギーの検査を行ってみましょう。

デメリット2.肝機能に影響を与える可能性

  • ミトコンドリア機能異常を引き起こす
  • 肝機能への影響が懸念
  • 妊婦や胎児への影響は未解明

ラットを使った実験によると、クマリンを投与するとミトコンドリアの機能異常によって肝細胞に障害を引き起こすことがわかっています。
人間の場合でも、70代の女性がシナモンのサプリメントを飲み始めた1週間後に突然肝炎を発症したという事例があります。
また妊娠中の女性や胎児への影響も未解明な点が多いので、摂りすぎには十分注意しましょう。肝機能への影響はクマリンによるものなので、シナモンを摂取したい場合はカシアシナモンを避ける手もあります。

シナモンは上手に毎日摂ろう!期待できる効果と効能

シナモンは上手に毎日摂ろう!期待できる効果と効能

ここまでシナモンのデメリットを挙げましたが、摂りすぎなければほとんど問題がないものばかりです。
むしろシナモンは健康効果も注目されているスパイスなので、適量を摂るようにすればメリットの方が大きいです。ビタミンやミネラルといった一般的な健康食材と同じような栄養素はほとんどありませんが、ポリフェノールなどの栄養価は豊富に含まれています。
ここではシナモンの健康効果や効能について解説します。

1.血行促進の効果

  • シンナムアルデヒドが血行促進
  • 血管を強くしてくれる
  • 血流が良くなると冷えや免疫力強化などに効果的

シナモンに含まれるシンナムアルデヒドという香り成分の一つは、血行を促進する効果があります。シンナムアルデヒドは毛細血管を強くし、傷ついた毛細血管の修復を速めてくれます。
血管が強くなることで血流がスムーズになり、身体のすみずみまで栄養を届けてくれるので様々な老化現象に効果的です。
血流が良くなると冷えが解消され、免疫力が向上したり肌の乾燥を防ぐなど美容面でも効果を発揮します。

2.抗酸化作用

  • ポリフェノールが豊富
  • スパイス類の中でも高い抗酸化作用
  • 活性酸素の発生を抑制

シナモンには、プロアントシアニジンと呼ばれるポリフェノールの一種が豊富に含まれています。プロアントシアニジンは赤ワインに多く含まれており、高い抗酸化作用を持っているのが特徴です。
スパイス類の中でも、シナモンはトップクラスに高い抗酸化作用があります。
プロアントシアニジンは活性酸素の発生を抑え、悪玉コレステロール値を下げたりがんを予防するなどの健康効果が高く評価されています。

3.ダイエット効果

  • 血流促進によって代謝向上
  • 血糖値の上昇を抑える
  • 脂肪燃焼にも付与

シナモンに含まれるシンナムアルデヒドが血流を促進することは説明しましたが、それによって代謝向上にも効果を発揮します。
新陳代謝が活発になると、脂肪が燃焼しやすくなるのでダイエットにも効果的です。
またシナモンは腹持ちを良くしてインスリンの分泌を促し、血糖値の上昇を抑えてくれることもわかっています。シナモンはデザートに使われることが多いので、甘いものを楽しめるのに太りにくい性質を持っているのが嬉しいポイントです。

シナモンを毎日摂るときは種類と量に気をつけよう

シナモンを毎日摂るときは種類と量に気をつけよう

シナモンは、スイーツや食事、ドリンクなどで摂取するぶんにはあまり問題ではありません。しかし、サプリメントを摂取している、漢方薬を処方してもらっている場合はとくに注意が必要です。
一般的に出回っているシナモンは、カシアシナモンを指します。カシアシナモンはとくに摂取量に気を付ける必要があるため、サプリメントや漢方薬を飲んでいる場合は配合量に気を配りましょう。
また、クマリン含有量の少ないセイロンシナモンはカシアシナモンと比べて高価なので、価格帯も種類を判別する基準となります。
甘い香りと栄養素の高さが魅力のシナモン、種類と量に気を付けて摂るようにしてください。

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