リラックス・ストレス解消できる飲み物を紹介!ドリンクですっきりしよう
現代はストレス社会と言われており、イライラに苛まれることも少なくありません。
日々仕事で緊張状態が続いている、リラックスしたいのに休まらない経験は誰しもあるものです。
そんなときにすぐ手に取れて、ストレス解消やリラックスに効果的なのが飲み物です。
今回は、今すぐどうにかしたいストレスを撃退できる飲み物はもちろん、リラックスに効果的な成分についても解説します。
リラックス・ストレス解消できる飲み物の成分
まずはリラックスやストレス解消に役立つ飲み物の成分や栄養素をご紹介します。
これらの成分は、基本的に体内で生成できません。
そのため、こまめな摂取や飲用が大切です。
栄養分を知っていれば豊富に含まれている飲み物を摂れば良いので、知っておくと今すぐストレスを抑えたいというとき役立ちます。
1.ビタミンC
- ストレスに対抗するホルモンの生成を助ける
- ストレスが過多になると大量のビタミンCが必要
- 貯蓄できないのでこまめな摂取が肝心
人間の体はストレスを感じたときに、副腎皮質ホルモンが分泌されて一時的に血糖値や心拍数を上げます。
副腎皮質ホルモンはストレスに対抗するために分泌され、エネルギーを生成してくれます。
ビタミンCはこの副腎皮質ホルモンの生成を助けるため、摂取するとストレス解消に効果的です。
しかしビタミンCは体に貯め込むことができず、逐一尿と一緒に排泄されてしまいます。
そのためビタミンCはこまめに摂ることが大切です。
一度に大量摂取するよりは、1日数回にわけて摂る方がビタミンCの効果を発揮しやすくなります。
2.ビタミンB群
- エネルギーの代謝を助けて疲れにくくする
- とくにストレスに効果的なのはパントテン酸(ビタミンB5)
- ビタミンCと相性がいい
ビタミンB群はエネルギーを生成して代謝するのを助けてくれるのが主な役割です。
エネルギーを上手く使えるようになるので体が疲れにくく、ストレスに対しても抵抗しやすくなります。
ビタミンB群の中でもパントテン酸は「抗ストレスホルモン」とも呼ばれており、積極的に摂取したい栄養素のひとつです。
パントテン酸はビタミンCとの相性も良く、タンパク質を効率よく合成してくれる働きもあります。
なお、ビタミンB群も体に貯め込むことができないため、こまめに摂取するのが推奨されています。
3.トリプトファン
- セロトニンの分泌に必要
- ビタミンB6と相性が良い
- 大豆製品や乳製品に多く含まれる
別名幸せホルモンと呼ばれている脳内伝達物質セロトニンは、興奮やイライラを鎮めてストレスを緩和するのに重要です。
セロトニンを生成するときに必要な栄養素のひとつがトリプトファン、体内で作れないので体外から摂取する必要があります。
トリプトファンはビタミンB6と組み合わせることでセロトニンの生成が促されるので、同時に摂るとストレスに効果的です。
トリプトファンは大豆製品や乳製品に多く含まれているので、飲み物で摂取しやすいのが嬉しいポイントです。
4.マグネシウム
- GABAの機能を高める
- 筋肉の緊張状態を緩める
- 快眠にも効果的
近年注目を集めている神経伝達物質GABAは、興奮を抑えてリラックス状態にしてくれる働きがあります。
マグネシウムはこのGABAの機能を高め、ストレス解消の手助けをしてくれます。
体の筋肉の緊張状態を緩める働きがあるマグネシウムは、寝る前に摂ると快眠にも効果的です。
寝る1時間ほど前に摂取しておくと、筋肉を緩ませてリラックス状態で眠りにつけます。
5.カルシウム
- 脳の興奮を抑える
- ビタミンDでカルシウム吸収を促す
- カルシウム不足は骨が弱くなる
カルシウムは脳の興奮を抑え、ストレスを解消してくれる働きがあります。
しかしカルシウムは不足するとストレスが増幅するものではなく、骨中から血液に流出して使われる仕組みです。
そのためカルシウムが不足すると、骨が弱くなってしまいます。
丈夫な骨を維持しつつ、ストレスを抑えるにはこまめにカルシウムとビタミンを補給することが大切です。
ビタミンDはカルシウムの吸収を促し、ビタミンAはカルシウムを骨にさせるため好相性、積極的に一緒に摂るようにしましょう。
カルシウムは脳の興奮を抑えますが、カルシウム不足=イライラに直結はしません。
e-ヘルスネット「ストレスと食生活」
6.ポリフェノール
- 抗酸化作用がある
- 活性酸素を撃退し疲労回復
- アンチエイジングにも効果的
ストレスが増加する原因のひとつが活性酸素です。
ポリフェノールはこの活性酸素を撃退する抗酸化作用があり、体のサビを防いで疲労回復にも役立ちます。
さらにポリフェノールは、精神を安定させてリラックスを促してくれます。
皮膚の老化防止や動脈硬化など生活習慣病予防にも効果的、アンチエイジングにも繋がります。
リラックス・ストレス解消できる飲み物6選
ここでは上記の栄養価を含んでいたり、リラックスやストレス解消に役立つ効果がある飲み物をご紹介します。
美味しく飲める方法についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
1.グレープフルーツジュース
- ビタミンCが非常に豊富
- 200mlで一日のビタミンC必要量の7割程度が摂れる
- ビタミンB1やクエン酸も含有
グレープフルーツは、ビタミンCの含有量が豊富です。
200ml飲むだけで、推奨されている1日のビタミンC摂取量の7割程度を賄うことができます。
またビタミンB1やクエン酸が含まれており、疲労回復にとくに効果を発揮します。
ハードワークでヘトヘトになったときには積極的に飲みましょう。
グレープフルーツの苦味や酸味が苦手な人は、甘いフルーツを混ぜたミックスタイプがおすすめです。
なおグレープフルーツは薬によっては成分と合わず、薬効を阻害する可能性があります。
グレープフルーツと相性の悪い薬の種類については以下のサイトを参考にしてください。
一部の降圧薬(ジヒドロピリジン系:当院ですとアムロジン、コニール等多数あります)
牛久愛和総合病院薬剤センター
プログラフ、ネオーラル(シクロスポリン)、テグレトール、プレタール(シロスタゾール)等
2.ココア
- カカオにポリフェノールが豊富
- 自律神経を整える栄養素も豊富
- 牛乳や豆乳と相性が良い
ココアの原料であるカカオマスには、抗酸化作用のあるカカオポリフェノールの他カルシウムなど多数の栄養素が含まれています。
ココアに含まれる栄養素はストレス解消に効果的なものが多く、自律神経を整えるテオブロミンなども含有しています。
またココアはコクがあるため、牛乳や豆乳と合わせるとより美味しく飲めます。
牛乳や豆乳はカルシウムやトリプトファンを多く含むため、栄養面でも好相性です。
3.コーヒー
- ポリフェノールが豊富
- 香りを嗅ぐとより効果的
- インスタントよりはドリップの方が良い
コーヒーはカフェインが多いことで有名ですが、ポリフェノールも豊富に含まれています。
仕事の休憩でコーヒーがよく飲まれているのは、カフェインで脳を覚醒しつつ、ポリフェノールによるリラックス効果があるためです。
またコーヒーは香りを嗅ぐだけでも脳のα波が増し、ストレス解消に役立ちます。
インスタントよりもドリップの方がポリフェノールや香り成分が多く含まれるため、できたら本格的なコーヒーで一服するのがおすすめです。
4.炭酸水
- 炭酸ガスが副交感神経を優位にする
- ストレスによる緊張を緩和
- シュワシュワとした刺激が血行促進
炭酸水には主だった栄養価はありませんが、含まれている炭酸ガスによって副交感神経を優位にしてくれます。
副交感神経が優位になると体がリラックスするようスイッチが入るため、寝る前や緊張を緩和したいときに効果的です。
また炭酸水のシュワシュワとした刺激は、血行を促して体内の血液を循環させ、疲労を早く回復させます。
無糖の炭酸水であればカロリーゼロ、害を及ぼす成分がないので安心して飲めます。
5.緑茶
- カテキン、テアニンが豊富
- 香りを嗅ぐのも効果的
- 水出し緑茶もおすすめ
緑茶はカテキンやテアニンといったポリフェノールが豊富、抗酸化作用がありストレス解消に効果的です。
とくにテアニンはお茶の旨味成分であり、α波を発生させ副交感神経を優位にさせる働きがあります。
緑茶は温かくして飲むと体を温めるのに効果的ですが、リラックス目的なら水出し緑茶もおすすめです。
緑茶を水出しで飲むと渋み成分であるカテキンは控えめ、テアニンは多く抽出されるので旨味が強くなります。
6.ホットヨーグルト
- 腸内環境を良くして自律神経を整える
- タンパク質やカルシウム、トリプトファンが豊富
- 温めることで腸が冷えない
ヨーグルトは冷やして摂ることが一般的ですが、腸が冷えて働きが鈍ってしまうので温かくして飲むのがおすすめです。
ヨーグルトは乳酸菌が含まれ、腸内環境を良くすることで自律神経を整えるのに役立ちます。
また乳製品はタンパク質やカルシウム、トリプトファンなどストレス解消に効く栄養価が豊富です。
ホットヨーグルトを自作すれば無糖で作れるうえ、黒蜜やはちみつ、きなこなどを加えても美味しく飲めます。
リラックス・ストレス解消できる飲み物で健やかな毎日を送ろう!
今回紹介したこれらの飲み物は、どれもコンビニやスーパーで気軽に買えます。
また栄養価も豊富な飲み物が多いので、日々の健康や美容にも役立つものばかりです。
知っておくとすぐ対処できるので、今このイライラをどうにかしたいと思ったときに役立ててください。
コメント