寝る前にほうじ茶を飲むと眠れない理由などを解説
スッキリとした味わいで幅広い年齢層に人気のほうじ茶。夏場など暑い日にはアイスで飲まれる方も多いですが、「寝る前に飲むと眠れなくなる」と飲むのを控える方も居るようです。
ほうじ茶を飲むと眠れなくなる理由はどこにあるのでしょうか。そこで今回は、寝る前にほうじ茶を飲むと眠れなくなる理由を解説していきます。
また寝る前に飲むおすすめのお茶も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
寝る前にほうじ茶を飲むと眠れなくなる理由
寝る前にほうじ茶を飲むと眠れなくなる理由を解説します。ほうじ茶をお休み前によく飲まれている方は、ぜひ参考にご覧ください。
ほうじ茶に含まれるカフェインが理由
ほうじ茶にはカフェインが含まれていないのでは?と思っている方も多いですが、ほうじ茶にもカフェインは含まれています。
カフェインは、コーヒーや緑茶・紅茶などの茶葉に含まれる天然成分の一つで、コーヒーやお茶だけでなくチョコレートやコーラなどの清涼飲料水にも含まれています。
ほうじ茶を寝る前に飲むと眠れなくなるのは、ほうじ茶に含まれているカフェインが原因と言えるでしょう。
カフェインには覚醒作用がある
ほうじ茶に含まれているカフェインには、中枢神経を刺激し興奮させる作用があります。この作用は眠気覚ましや疲労回復、鎮痛作用に効果を発揮して、医薬品にも使われているほどです。
またカフェインには利尿作用もあることから、尿意で頻回に目覚めてしまうことも睡眠の質を悪化させる原因となります。睡眠に影響を与えないためにも、寝る前のカフェインの摂取は控えるのがおすすめです。
ほうじ茶のカフェイン量は緑茶やウーロン茶と同じ
ほうじ茶にカフェインが含まれていることは分かりましたが、ではどのぐらいの量が含まれているのでしょうか。ほうじ茶に含まれているカフェインの量は、100mlあたり20mgと言われています。
コーヒーのカフェインの量は100mlあたり60mgですが、ウーロン茶のカフェインの量は100mlあたり20mg、煎茶のカフェインの量は100mlあたり20mgと、ウーロン茶・緑茶・ほうじ茶は同じ量のカフェインが含まれています。
コーヒーと比べるとほうじ茶のカフェインの量は1/3程ですので、寝る前にコーヒーを飲むよりも影響は少ないと言えるでしょう。
カフェインの影響には個人差がある
近年の研究ではカフェインは直接、脳に対して覚醒物質として作用するのではなく、睡眠を促進するアデノシン受容体の阻害薬として作用し覚醒作用を促すことが分かっています。
しかしアデノシン受容体遺伝子の個人差によってカフェインの感受性が異なり、その結果不眠が生じる人とそうでない人が生じるようです。
ほうじ茶のカフェイン量は比較的少ないため問題なく眠れる方も多いですが、カフェインの影響の受けやすさは人によって異なりますので注意が必要です。
夕方以降のカフェイン摂取は避けたほうが無難
夜の睡眠に影響を与えないためには、カフェインを多く含むものは夕方以降、摂取を避けた方が無難です。
夕食時や夕食後にカフェインを多く含む飲み物を摂取する習慣がある方は、ノンカフェインのハーブティーや麦茶、カフェインの量が少なくなるように加工したデカフェなどに代えてみるといいでしょう。
ほうじ茶を飲むオススメのタイミング
ほうじ茶にはカフェインが含まれているため、寝る前に飲むと眠れなくなる可能性があることが分かりました。ではほうじ茶はいつ飲むのが最適なのでしょうか。ここからはほうじ茶を飲むオススメのタイミングを紹介します。
朝食・昼食後
ほうじ茶には、食後の口に残る脂っぽさを洗い流してくれる作用がありますので、朝食・昼食後におすすめです。
脂っこい食事を摂取したあとに、口の中にしつこく残りがちな油分を一掃してくれます。ごくごく飲めるという点も食事のお供にピッタリです。
おやつ時
ほうじ茶のサッパリとした味わいと豊かな香りは、おやつの時間にもおすすめです。お茶には和菓子と思われがちですが、洋菓子との相性も抜群でチョコレートやクッキー、マドレーヌなどと一緒にとると香ばしいほうじ茶がお菓子とマッチし、後口もさっぱりさせてくれます。
またほうじ茶の香りとコクがミルクと溶け合う、ほうじ茶ラテにアレンジして楽しむのもおすすめです。
日中の休憩時間
香ばしい香りと素朴な味わいが、どこか心をほっとさせるほうじ茶は日中の休憩時間にピッタリです。茶葉を焙煎した香りがリラックス効果をもたらすため、仕事の合間のお茶の時間に最適と言えます。
またカフェインの量もコーヒーより少なく利尿作用も弱まるため、昼間の休憩時間に気兼ねなく飲むことができるでしょう。
寝る前におすすめのお茶は?
ほうじ茶にはカフェインが含まれているため寝る前に飲むのは控えた方が良いですが、寝る前の水分補給のためお茶を飲みたいと思う方も多いことでしょう。
そこでここからは、寝る前に飲むおすすめのお茶を紹介します。睡眠に影響を与えないお茶を紹介していますので、眠りに不安がある方は参考にご覧ください。
ノンカフェインのお茶がオススメ
寝る前に飲むお茶はノンカフェインの物がおすすめです。ノンカフェインのお茶とはカフェインを含まない原料を使用したお茶のことで、麦茶やそば茶、ルイボスティーなどがそれにあたります。
健康な方でも就寝の4時間前以降のカフェイン摂取は、入眠を妨げる傾向があるとされていますので、就寝前に何か飲みたい時はカフェインを含まないノンカフェインの飲み物を選ぶと良いでしょう。
おすすめ①:カモミールティー(ハーブティー)
就寝前には鎮静といやし作用のあるハーブティーもおすすめです。特にカモミールティーのカモミールには身体を温める作用だけでなく、発汗作用や消化を促進させる効果もあるとされています。
また気分転換したい時には、すっきりとした爽やかな香りや穏やかな香りをもつ、ローズヒップティー・レモンバーベナなどもおすすめします。
ハーブティーを飲む際にはティーカップ一杯ぐらいをゆっくりと飲みましょう。ハーブティーは用法に飲むタイミングが記載してある場合もあるので、それに従ってください。
おすすめ②:ルイボスティー
なかなか寝付けないとお悩みの方はルイボスティーがおすすめです。ルイボスティーとは、南アフリカで採れる「ルイボス」というマメ科植物から作られるお茶のことで、ややクセのある味わいですが、ノンカフェインのため睡眠に影響を与えません。
またルイボスティーに含まれているマグネシウムには、神経の興奮を抑えて精神を安定させる効果が期待できるとされています。
味が苦手な場合は、ドライフルーツを少し入れると飲みやすくなりますので、リンゴ、みかんなど様々なアレンジを楽しんでみてください。
おすすめ③:黒豆茶
ノンカフェインのお茶としてポピュラーな黒豆茶も、寝る前に飲むお茶におすすめです。黒豆にはアミノ酸が豊富に含まれており、睡眠の質を向上させる効果も期待されているそうです。
また黒豆茶に含まれるアントシアニンには、アンチエイジングや冷え性に効果があるといわれていますので、健康や美容目的にもおすすめです。
おすすめ④:たんぽぽコーヒー/たんぽぽ茶
たんぽぽ茶は、たんぽぽの根を焙煎して作った健康茶で、ノンカフェイン・ノンカロリーですので妊娠中や授乳中、ダイエット中、就寝前などシーンを選ばずに安心して飲むことができます。
たんぽぽ茶は「たんぽぽコーヒー」とも呼ばれますが、コーヒーほど苦みはなくコーヒーと麦茶の中間のような香ばしい味わいです。
寝る前にコーヒーを飲む習慣がついてしまった人は、カフェイン無しのたんぽぽコーヒーに代えて楽しんでみてはいかがでしょうか。
ほうじ茶の特徴にあわせて上手に取り入れよう
就寝前に飲む飲み物と睡眠とは密接な関係にあるため、何を飲むかということは重要です。ほうじ茶はカフェインが含まれていますので、寝る前に飲むのは控えた方が良いでしょう。ほうじ茶の特徴にあわせて日々の生活に上手に取り入れましょう。
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