利尿作用の高い&低い飲み物をランキング形式で紹介
利尿作用が高い飲み物は、老廃物の排泄を促してむくみを防止してくれます。
しかしその反面トイレが近くなりやすく、日常生活で不便な思いをすることも。
利尿作用が高い、もしくは低い飲み物を知っておけば、日常におけるトイレの近さに対策ができます。
この記事を参考に、利尿作用のある飲み物を知っておきましょう。
利尿作用の高い飲み物ランキング10選
利尿作用が高く、トイレが近くなりやすい飲み物をランキング形式で表にまとめました。
面接などの緊張しやすい場面やトイレにすぐ行けないときは、これらの飲み物は避けましょう。
しかし玉露など栄養価が高い飲み物は、利尿作用に加えて健康面でも良い影響があります。
むくみが気になるときは、ビタミンなども含まれる利尿作用の高い飲み物を飲みましょう。
順位 | 飲み物 | カフェイン含有量 (100mlあたり) | カリウム含有量 (100mlあたり) | その他特徴 |
1位 | お酒(ビール) | – | – | ・分解するときに水分が必要 ・飲み過ぎは脱水症状のもと |
2位 | 玉露 | 160mg | 340mg | ・玉露はコーヒーよりカフェイン多 ・他のお茶にも注意 ・水出しならカフェイン控えめ |
3位 | コーヒー | 80~90mg | 72~96mg | ・一気に飲まなければOK ・カフェインもカリウムも多め |
4位 | エナジードリンク | 40mg | 75mg | ・水分補給で摂るのは☓ ・製品によって含有量が違う |
5位 | 紅茶 | 30mg | 8mg | ・カフェイン含有量は控えめ ・飲みやすい点に注意 |
6位 | トマトジュース | – | 260mg | ・カリウム含有量豊富 ・リコピンなど他の栄養素も豊富 |
7位 | ウーロン茶 | 20mg | 13mg | ・ダイエットに効果的 ・カフェインやカリウムは少なめ |
8位 | 牛乳 | – | 220mg | ・カリウム含有量が多め ・コーヒーと合わせると利尿作用アップ |
9位 | 豆乳 | – | 190mg | ・牛乳よりは少ないカリウム含有量 ・1杯で栄養豊富 |
10位 | 青汁 | – | 27mg | ・明日葉や桑の葉青汁が含有量多め ・ダイエットに嬉しい栄養素 |
1位:お酒(ビール)
お酒に含まれるアルコールは、必要以上に利尿作用が働いて水分を排泄させます。
特にビールは1リットル飲むと1.1リットルもの水分を排泄させるため、脱水症状になるほど高い利尿作用があります。
またアルコールが体内に入って分解するときに、水分が必要になります。
そのためアルコールは利用作用と体内での分解、両方で脱水症状になる原因になります。
2位:玉露
利用作用の高い飲み物の中でも、カフェイン量が100ml中160mgとかなり多く入っているのが玉露。
抹茶や緑茶など、他のお茶にもカフェインは含まれていますが、玉露は最も含有量が多いです。
カフェイン量が気になるけど玉露が飲みたい場合、淹れる時のお湯の温度に気をつけましょう。
カフェインは高温になるほど溶けやすいので、60度程度のお湯や水出しで淹れればカフェイン量が抑えられます。
3位:コーヒー
カフェインが多く含まれる飲み物といえばコーヒー。
カフェインは腎臓が水分を再吸収する働きを抑えるので、行き場をなくした水分が排泄されることで利用作用が起こります。
コーヒーのカフェイン含有量は150mlで80~90mgほど、インスタントの方がやや少ないです。
一気に大量に飲まない限りは、脱水などのデメリットはほとんど起こりません。
水分補給で摂るのではなく、嗜好品として1日数回ほど飲みましょう。
4位:エナジードリンク
仕事や勉強で気合を入れたい時に便利なエナジードリンク。
眠気を飛ばし、覚醒させるためにカフェインを多く含有したドリンクが人気を集めています。
しかしカフェイン含有量は多いもので100ml中40mg、カリウムは75mgと多め。
製品にもよりますが、ジュースと同じ感覚でゴクゴク飲むと一気にカフェインやカリウムが体内に流れ込むので注意が必要です。
5位:紅茶
紅茶はコーヒー同様にカフェインが含まれています。
カフェインは100ml当たり30mg程度、カリウムは8mgほどです。
含有量は少ないように見えますが、紅茶は苦味が少なく香りがいいのでジュース感覚で飲めてしまう点に注意。
一気に飲めば利尿作用が高まるので、トイレの近さを気にしている場合は控えましょう。
6位:トマトジュース
カフェイン同様、利尿作用が高い成分がカリウムです。
トマトジュースは特にカリウムの含有量が高く、100ml中260mg含んでいます。
さらにリコピンなど美容に嬉しい成分も含まれ、女性は積極的に摂りたいドリンクです。
またトマトジュース以外に、オレンジジュースもカリウムが豊富です。
カリウムは細胞の浸透圧を調節する重要な役割を持っていますが、腎臓が弱い人は高カリウム血症などの病気を引き起こすので注意しましょう。
7位:ウーロン茶
ウーロン茶もカフェインが含まれていますが、100ml中20mg程度とコーヒーよりは少なめ。
カリウムも100ml中13mgほどと、他のドリンクよりは多くありません。
しかし喉越しがよいので、一気に飲みすぎると利尿作用でトイレが近くなりやすくなります。
ウーロン茶は抗酸化成分ポリフェノールや脂肪抑制効果もあるドリンクなので、食事中のみ飲むなど飲み方に注意すればダイエットに役立ちます。
8位:牛乳
牛乳はカリウムを多く含むドリンクです。
100ml中220mgとトマトジュースについで多いため、牛乳単体で飲んでも利尿作用が働く場合があります。
牛乳はコーヒーと組み合わせて飲むことが多いですが、カフェインの吸収を穏やかにする代わりにカリウムを多く摂ることになります。
牛乳を飲むときは1日200mlほどにとどめ、トイレが近くなるのを防ぎたいときはカフェオレなどは控えましょう。
9位:豆乳
牛乳と同じく、豆乳にもカリウムが含まれています。
含有量は100ml中190mgと牛乳よりは少なめですが、こちらもコーヒーと組み合わせることが多いので注意が必要。
豆乳イソフラボンやタンパク質など女性にとっては嬉しい栄養素も含まれているので、1日250mlを目安に飲みましょう。
10位:青汁
野菜をすりつぶした粉を溶かす青汁は、使われている野菜によってカリウム量が変わります。
特に明日葉や桑の葉を使用した青汁は、カリウムが多く利尿作用抜群です。
5gほどの粉末を水に溶かした場合、100ml中27mg程度です。
桑の葉は脂肪抑制効果があり、明日葉は太ももなどにつきやすいセルライトに効果があります。
利尿作用はもちろんですが、ダイエットに効果的な栄養を含むので適量を定期的に飲みましょう。
利尿作用の低い飲み物ランキング10選
利尿作用が高い飲み物がわかったところで、トイレが近くなりにくい飲み物も知っておきましょう。
緊張して喉が渇いたとき、トイレが近くなると困るときでも水分補給ができます。
普段常飲するなら、利尿作用の低い飲み物のほうがおすすめです。
1位:水
水はカリウム、カフェイン一切なしの混じり気のない水分が取れます。
おなかを冷やしにくい常温や白湯なら、体を温めつつ水分補給ができます。
2位:麦茶
麦茶はカフェインゼロ、カリウムも100ml中6mg非常に低く、利尿作用が低いです。
カルシウムやリンなどミネラルも含まれているので、汗をかきやすい夏に最適でしょう。
冷やして飲むことが多いので、トイレの近さを気にするなら常温で飲みましょう。
3位:ルイボスティー
ルイボスティーもカフェインゼロ、カリウムは100ml中6mg程度含まれている飲み物です。
カリウムの他に、鉄分やマグネシウム、カルシウムなどのミネラルも豊富。
香りにクセがありますが、渋み成分であるタンニンが少なく飲みやすいのも特徴です。
4位:コーン茶
美肌の人が多いと言われている韓国で愛飲されているコーン茶。
カフェインはゼロ、カリウムも100ml中5mg程度と利尿作用のある成分は控えめです。
とうもろこしは日本人にも馴染みのある味で、香ばしい香りと口当たりが特徴。
抗酸化作用のあるビタミンEも豊富です。
5位:黒豆茶
炒った黒豆をお湯で煎じて飲む黒豆茶は、ノンカフェインでカリウムが豊富。
100ml中110mgと、カリウムの含有量は多めです。
しかし1日の適正量が3杯程度と少なく、他の飲み物ほどポピュラーで手に入りやすいお茶ではないのでこちらのランキングに入れています。
6位:カフェインを含まないハーブティー
ラズベリーリーフやローズヒップなど、ハーブティーの中でもカフェインがゼロのものはたくさんあります。
これらのハーブティーは単体であればノンカフェインですが、ブレンドされている場合は他の茶葉がカフェインを含んでいる場合があります。
7位:甜茶(てんちゃ)
花粉症などのアレルギー症状を抑えてくれる甜茶は、カフェインゼロの飲み物。
一般的な茶葉と同じく、お湯で淹れるだけで飲めるので便利です。
甜茶は甘みがあるのにカロリーが低く、ダイエットに利用したい人にも人気があります。
8位:そば茶
そば茶はノンカフェイン、カリウムも1mgに満たない程度なので利尿作用は低いです。
また食物繊維やポリフェノールの一種ルチンを豊富に含んでおり、ダイエットや日々の健康に役立ちます。
9位:ごぼう茶
不溶性、水溶性食物繊維ともに含まれるごぼう茶も、ノンカフェイン飲料のひとつ。
カリウムは100mlあたり65mgと豊富ですが、1日3~5杯が適正量と言われているためこちらのランキングに入れています。
10位:玄米茶
玄米茶はカフェインが100ml中20mg、カリウムが7mgとお茶の中では少なめです。
緑茶と炒った玄米の配合割合によって変動するので、含有量が気になる人は購入前に成分表を確認しましょう。
利尿作用のある飲み物は適量を意識して楽しもう!
利尿作用がある飲み物は、飲みすぎるとカフェイン中毒を引き起こしたりトイレが近くなったりと困った事態になりかねません。
しかし利尿作用がある飲み物は体の調子を整えたり、眠気を飛ばして集中力を上げたりといざという時に頼れるものもたくさんあります。
毎日常飲する、一気に飲むことは避け、適量を意識することが健康への第一歩。
普段は利尿作用が低いもの、時には高いものでメリハリをつけて楽しみましょう。
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