シナモンはなぜ辛い?味の秘密や効果・効能を紹介

シナモンは独特の甘い香りとスパイシーな風味が特徴のスパイスです。
中には、シナモンのピリッと来る辛みが苦手だと感じる方もいるでしょう。
今回は、シナモンが辛いと感じる理由や効果・効能を解説します。
シナモンの辛みを感じないおすすめのレシピも紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
シナモンは辛い?舌がピリピリする理由

ここでは、シナモンが辛いと感じる理由について解説します。
シナモンにはどんな成分が入っているのか気になる方は参考にしてください。
シナモン特有の芳香成分が辛いと感じさせる
シナモンに含まれる数種類の香り成分が、辛いと感じさせるようです。
香り成分のそれぞれの特徴を紹介します。
シンナムアルデヒド
シンナムアルデヒドは、シナモンに含まれる香り成分です。
シナモン樹皮から得られる精油には、およそ50%ほどのシンナムアルデヒドが含まれています。
最も香りが発生しやすい温度は40度前後と言われており、血行促進や血糖値を安定させる作用があります。
物事に集中したいとき、シナモンの精油をアロマテラピーとして活用すると効果的です。
オイゲノール
オイゲノールもシナモンに含まれる香り成分のひとつです。
副交感神経の働きを高めてくれるため、眠気ざましや集中力アップに効果的です。
脳のリフレッシュにつながり、気分をすっきりさせてくれるでしょう。
勉強や仕事を頑張りたいときにおすすめです。
サフロール
同じくシナモンに含まれる香り成分、サフロールは有機化合物の一種です。
昔は石鹸の原料として使われていました。
シナモンの種類によって辛さが違う
シナモンは品種ごとに辛さが若干異なってきます。
それぞれの特徴や活用方法を見ていきましょう。
セイロンシナモン
セイロンシナモンは、ハチミツやバニラを思わせる甘い香りとほのかな苦みが特徴です。
甘みのあるものと合わせると、その甘みをより一層際立たせる効果があり、ケーキやクッキーなどのスイーツによく使われています。
カシア
カシアはセイロンシナモンと比べると、香りが強いのが特徴です。
ほんのりとした甘みに加えて、苦みに近いような渋みがあります。
肉の下味や煮込み料理に多く使われる他、滋養強壮剤として用いられます。
シナモンは入れすぎると辛い
シナモンは味というよりも風味を楽しむものなので、香り付けとして活用するのがおすすめです。
シナモンに限った話ではありませんが、スパイス類は使いすぎると辛さを感じやすくなります。
適量を守って料理やドリンクに入れるようにしましょう。
シナモンの効果効能

口に含むとピリッと辛いシナモンですが、身体に嬉しい成分が豊富に含まれています。
健康を意識している方は、普段の食事や飲み物に積極的に取り入れましょう。
ここでは、シナモンがもたらす効果や効能を紹介します。
①抗酸化作用・アンチエンジング
シナモンに含まれるフラボノイドという成分には、強い抗酸化作用があると言われています。
ストレスや紫外線などで増えた活性酵素を減らし、老化防止やアンチエイジングの効果が期待できます。
肌が酸化するのを防止し、糖尿病や動脈硬化など生活習慣病の予防にもつながるでしょう。
②抗炎症作用
炎症というのは、怪我をした部分が腫れたり熱を持ったりする状態です。
抗炎症作用は、炎症による症状を抑える働きを指します。
前述のフラボノイドには抗炎症作用もあり、痛みや腫れを鎮静化させる効果が期待できます。
③コレステロールの調整
シナモンはコレステロールの調整にも効果的です。
善玉コレステロールは保ちつつ、悪玉コレステロールのレベルを下げる効果が期待できます。
とある動物実験では血圧を下げる働きも認められており、あらゆる心疾患の予防にもつながるでしょう。
④胃腸の働きを助ける効果
胃のむかつきや胃痛、食欲不振といった胃腸トラブルの改善効果も期待できます。
シナモン特有の香りが胃腸の働きを促すとも言われており、食欲増進に役立つでしょう。
胃腸の調子が悪いと感じたら、シナモン入りの紅茶やチャイなどを飲んでみてはいかがでしょうか。
⑤血行促進効果
シナモンには毛細血管を強化し、血行促進効果があると言われています。
摂取すると身体をポカポカと温めてくれるため、冷えの改善にも効果的です。
血行がよくなることで、体調を整えたり肌トラブルが改善されたりなど、さまざまな効果が期待できます。
⑥血糖コントロール
血糖値を減少させる効果が期待できる点もシナモンのメリットです。
高血糖になると、糖尿病の発生リスクが高まります。
普段の食事で炭水化物を多く摂取している方は、料理にシナモンを使ってみましょう。
シナモンの辛みを感じないおすすめレシピ

これからシナモンの辛みを気にせずに楽しめる、おすすめのレシピを紹介します。
「シナモンの甘い香りは好きなんだけど、ピリッと来る辛さがちょっと苦手かも…」という方は必見です。
簡単なレシピばかりなので、作り方を覚えてぜひチャレンジしてみましょう。
ダイエットにおすすめ!アップルシナモンウォーター
- りんご 2個
- シナモンスティック 2本
- ピッチャー
芯を取り除いた皮付きのりんごを、約1/16ほどの大きさにカットしてください。
ピッチャーにりんごとシナモンを入れたら、氷をピッチャーの半分くらいまで入れます。
ピッチャーを水で満たし、2〜3時間ほど冷蔵庫で冷やしましょう。
りんごやシナモンの風味をしっかり楽しみたい場合は、冷蔵庫で冷やす時間を長めに設定します。
シナモン香るスイートポテト
- さつまいも 中サイズ1個(220g)
- 砂糖 25g
- 生クリーム 30ml
- バター 15g
- シナモンパウダー 小さじ1/4
- 卵黄 1個
- 黒ごま 適量
さつまいもの皮を水でしっかり洗ったら、ラップに包み電子レンジで加熱します。
さつまいもが柔らかくなったら皮をむき、ひとくちサイズにカットしてください。
ボウルに切ったさつまいも、砂糖、生クリーム、バター、シナモンパウダー、卵黄1/2個を入れます。
なめらかになるまで混ぜたら、4等分して成形してください。
残りの卵黄を表面に塗り、黒ごまをトッピングしましょう。
200度に予熱したオーブンを使い、15分ほど焼いたら完成です。
ほくほく感がたまらない!かぼちゃのシナモンソテー
- かぼちゃ 200g
- バター 10g
- にんにく 小さじ1/4
- 塩 小さじ1/8
- コショウ 適量
- シナモンパウダー 適量
かぼちゃを厚さ8mm程度にカットし、電子レンジを使って600W1分半ほど加熱してください。
続いてフライパンにみじん切りしたにんにく、バターを入れて温めたら、かぼちゃを焼いていきます。
仕上げに塩、コショウ、シナモンパウダーをかけたら出来上がり。
小腹が空いたときのおやつにもおすすめのメニューです。
手軽に楽しむ!シナモンチャイ
- 牛乳 100ml
- 水 100ml
- 紅茶のティーバッグ 1個
- シナモンパウダー 小さじ1/3
- 砂糖 適量
鍋にティーバッグと水を入れ、弱火で沸騰させましょう。
水が濃い色に変わったら牛乳、シナモンパウダー、砂糖を加えて混ぜながら温めます。
鍋からティーバッグを取り出し、お好みのカップに注いだら完成です。
気持ちを落ち着かせてリラックスしたいときに作って飲んでみてはいかがでしょうか。
シナモンは使い方によっては辛くない!味と香りを楽しもう

シナモンに含まれるシンナムアルデヒドやオイゲノールなどの香り成分が、ピリピリとした辛さを感じさせることがわかりました。
シナモンには身体にいいとされる成分が多く含まれているため、日常的に摂取するのがおすすめです。
量さえ気をつければ辛さを感じにくくなるため、適量を守って風味を楽しみましょう。
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