紅茶は生理痛に効果がある?生理痛に効くものは?

紅茶は私たちにとって身近な飲み物のひとつです。
何も加えないストレートティーの他に、ミルクティーやレモンティー、チャイなどさまざまな飲み方で楽しめます。
コンビニやスーパーで気軽に購入できることから、日常的に飲んでいる方も多いでしょう。
今回は、紅茶が生理痛に効くのかについて調査しました。
生理痛を和らげる効果のある飲み物や食べ物の紹介もするので、ぜひ参考にしてください。
生理痛に紅茶は効果なし?

紅茶は生理痛に効果がありそうなイメージですが、実際はどうなのでしょうか。
生理中に紅茶を頻繁に飲んでいる方は気になりますよね。
ここでは紅茶に含まれる成分と、身体への影響を解説していきます。
カフェインの影響で生理痛を悪化させる
カフェインといえばコーヒーを思い浮かべる方もいると思いますが、紅茶にも含まれている成分です。
カフェインには血管を収縮させる作用があることから、摂取すると血液の巡りが悪くなり、身体が冷えやすくなってしまいます。
また鉄分の吸収を緩やかにする働きもあるため、貧血の症状を引き起こす場合もあるのです。
生理中に紅茶が飲みたい場合には、カフェインが入っていない紅茶を選ぶか、飲む量を減らすようにしましょう。
タンニンの影響で貧血になりやすい
紅茶にはカフェインの他に、タンニンと呼ばれる成分も含まれています。
ポリフェノールの一種であるタンニンは、渋味成分として知られ、紅茶の成分の1〜2割ほどを占めています。
抗がん性や抗菌性などの効能以外に、鉄分の吸収を阻害する働きがあるそうです。
生理中に紅茶を飲みすぎると、タンニンの作用で貧血を引き起こしやすくなり、生理痛を悪化させる可能性があります。
食事中の紅茶は避ける・短時間で大量に飲まないといった対策をとることが大切です。
生理痛に効く飲み物と食べ物7選
ここでは生理痛に効果のある飲み物・食べ物を7つ紹介します。
以下は、生理痛の症状が比較的軽い方に向けた緩和法です。
重い生理痛に悩んでいる方の場合、子宮内膜症などの病気が原因として考えられるケースもあるので注意してください。
痛み止めの薬を1日3回以上服用しないといけない方は、一度病院で診察を受けることをおすすめします。
①ハーブティー

生理痛に効く飲み物のひとつとして挙げられるのがハーブティーです。
たくさんの種類がありますが、ジンジャーティーやカモミールティーには身体を温めてくれる作用があります。
高いリラックス効果を得るためにも、自分好みの香りのハーブティーを見つけましょう。
ただし、種類によってはカフェインを含んでいるハーブティーもあるため注意してください。
ルイボスティーはノンカフェインでクセが少ないので、生理中には特におすすめのハーブティーといえます。
②ココア

ココアも生理痛が辛い時に取り入れたい飲み物です。
ココアにはポリフェノールと呼ばれる成分が豊富に含まれています。
ポリフェノールはストレスを軽減させる効果の他に、身体の冷えを緩和させる効果も期待でき生理中の飲み物におすすめです。
貧血予防や便秘・むくみの解消にも効果的で、女性にとって嬉しい効能が盛りだくさんです。
しかし砂糖やミルク入りの場合はカロリーが高いため、飲む量には注意してください。
温かいココアの甘い香りに包まれながら、のんびりリラックスしてみてはいかがでしょうか。
③生姜入りスープ

生姜の辛味成分には血行を良くして、発汗を促す作用があります。
身体の芯から温めてくれる生姜入りのスープは、生理痛を緩和させたいときにおすすめです。
生姜以外にもたくさんの野菜や肉などを入れることで、生理中に必要な栄養を効率よく摂取できます。
生姜は小さめに刻んでからじっくり煮込みましょう。
片栗粉を入れてとろみを付けると冷めにくくなります。
④青魚

サバやイワシ、ブリなどの青魚も生理痛に効果的な食品です。
とある研究グループが実施した、魚の摂取頻度と月経痛の関係性についての調査では、魚を食べる頻度が高い女性の方が生理痛が少ないことが明らかになっています。
これは、青魚に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)などの栄養素が関係していると考えられています。
ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)には、血液をサラサラにして血行を促進させる効果があるといわれます。
⑤大豆

生理痛を和らげたい時は大豆食品を摂るのもおすすめです。
大豆食品に含まれるイソフラボンは女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」と似た作用があり、摂取することでホルモンバランスを整えてくれます。
また、マグネシウムが豊富に含まれていて、気分の落ち込みやイライラ感など、PMS(月経前症候群)の症状にもおすすめです。
大豆食品は代表的なものを挙げると豆腐、味噌、納豆、きな粉などがあります。
生理痛を緩和させる以外に、骨粗しょう症や更年期障害の予防にも効果が期待でき、生理中に限らず日頃から取り入れると良いでしょう。
⑥ヨーグルト

ヨーグルトなどのカルシウムが豊富な乳製品を摂取すると、PMS(月経前症候群)の症状を緩和する効果が期待できるといわれています。
乳製品の中でもおすすめなのが、日常的に取り入れやすいヨーグルトです。
さまざまなメーカーから色んな種類のヨーグルトが販売されていますが、生理中は「プロバイオティクスヨーグルト」が好ましいです。
プロバイオティクスはビフィズス菌や乳酸菌などを指し、腸内環境の改善に役立ちます。
カロリーや糖質が気になる方は、無糖タイプのものを選びましょう。
⑦赤身肉

鉄分を豊富に含む赤身肉を食べることで、生理痛を緩和できるといわれています。
生理中に「いつもより疲れやすい」「身体が重い」と感じるのは、鉄分が不足しているサインかもしれません。
鉄分は血中の赤血球を作るために必要不可欠な成分です。
生理痛が辛い方は、脂身よりも赤身の肉やレバーを選ぶようにしてみましょう。
生理痛でもどうしても紅茶を飲みたいときはどうする?

生理痛のときでも紅茶が飲みたい、という方は多いでしょう。
カフェインやタンニンの影響を考えて「絶対に飲まないようにしよう」と無理に我慢すると、ストレスが溜まりやすくなります。
紅茶の選び方次第では、生理中でも身体への負担を気にしなくて大丈夫です。
ここでは生理痛のときでも安心して楽しめる、おすすめの紅茶を2つ紹介します。
カフェインレス紅茶を飲む
生理中に紅茶が飲みたくなったら、カフェインレス紅茶をチョイスするのがおすすめです。
カフェインの覚醒作用や利尿作用がないため、就寝前でも安心して飲むことができます。
気軽なティーバッグタイプから持ち運びに便利なペットボトルまで、さまざまな市販のカフェインレス紅茶があるので、ライフスタイルに合わせてお好みの商品を選びましょう。
市販のレモンティーを飲む
生理痛の時は、市販のレモンティーも向いています。
通常の紅茶のカフェイン含有量が100mlあたり30mgである一方で、市販のレモンティーの多くは100mlあたり10mg前後とやや少なめです。
カフェインレスのレモンティーを選ぶのも良いでしょう。
生理痛のときの紅茶は無理せず楽しもう

紅茶は生理痛に効果があるのか、生理中に飲むことで身体にどのような影響があるのかについて解説しました。
生理中に心がけたいのは「身体を冷やさない」「鉄分を普段よりも多めに摂る」「カフェインやタンニンの過剰摂取を避ける」です。
生理痛の時に、紅茶を絶対飲んではいけないというわけではありません。
ストレスを溜めないようにするには、常温もしくは温かい紅茶を飲むようにする・カフェインレスの紅茶を選ぶことが大切です。
生理痛の症状を和らげる飲み物や食べ物も取り入れながら、我慢しすぎない程度に楽しみましょう。
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