ラベンダーの効果と効能を解説!おすすめの飲み方も紹介
妖艶な紫色と小さい花、そして華やかな香りが魅力のラベンダーは、多くの人に愛用されているハーブです。
そんなラベンダーはリラックス効果は広く知られているものの、実は美容や日常のちょっとしたトラブルにも効く効能があるんです。
今回はラベンダーの効果効能を解説し、生花やドライで楽しめるハーブティーの淹れ方をご紹介します。
ラベンダーの効果と効能
アロマとして活用されるイメージが強いラベンダーですが、ハーブティーなどたくさんの用途で愛されています。
実は幅広い効果効能を持つラベンダー、意外と日常生活で役立ちます。
はじめにラベンダーの効果効能について、6つ解説します。
1.リラックス効果
- 副交感神経を優位にさせる
- α波を増加させる
- 抗不安作用もある
ラベンダーの効能で代表的なのが、リラックス効果です。
ラベンダーの香りを嗅ぐと副交感神経が優位になり、体と心を休ませる働きがあります。
抗不安作用もあるので、寝る前にラベンダーの香りを嗅ぐと寝付きを良くするのに効果的です。
2.鎮痛や鎮静効果
- 酢酸リナリルが鎮痛に効果的
- 鎮痛剤と同等の効果がある
ラベンダーのアロマセラピーによる鎮痛効果があることが、近年の研究でわかっています。
ラベンダーには酢酸リナリルという成分が含まれており、切り傷や骨折など物理的に体が傷ついた痛みを抑えるのに効果的です。
この傷ついた部分の修復すれば痛みは収まりますが、修復するまでは痛みが伴います。
ラベンダーの香りは脳に直接作用するため、効果が早く出やすいのも嬉しいポイントです。
3.殺菌や消毒効果
- ブドウ球菌や白癬菌に対して効果あり
- 肌に優しいので塗布OK
- 大腸菌に対しては効果なし
ラベンダーには、ブドウ球菌や白癬菌など害を及ぼす菌の消毒効果があります。
肌に対して刺激が少ないため、切り傷や虫刺されした箇所に塗ることが可能です。
とはいえ、ラベンダーがすべての菌に対して殺菌作用があるわけではありません。
大腸菌に対しては効果がないことがわかっていますので、殺菌作用を過信するのはやめましょう。
4.美肌効果
- ニキビや肌荒れに効果的
- 皮脂のバランス調整
- 皮膚の新陳代謝を促す
ラベンダーの殺菌消毒効果は、スキンケアにも応用されています。
殺菌消毒効果によってニキビ菌に働きかけ、跡をつきにくくしてくれます。
さらに皮脂のバランスを調整する作用があり、脂性肌の改善はもちろん乾燥にも効果的です。
それに加えて皮膚の新陳代謝を促すので、湿疹や日焼けにも効果を発揮します。
5.食欲コントロール効果
- 消化器の働きを良くする
- 食欲を増進にも抑制にも効果がある
ラベンダーには胃や腸などの働きを良くし、消化しやすくなる効果があります。
消化器の働きが良くなると食欲増進に効果を発揮、暑い時期でも夏バテ知らずの体に整えてくれます。
その一方で、食欲の暴走を抑制するにも効果的です。
ラベンダーは精神を安定させるセロトニンの分泌を促すため、暴走する食欲を鎮静させてくれます。
6.防虫効果
- 蚊、ハエ、ゴキブリなどに効果的
- 含まれる防虫成分はリナロール
- 置いておくだけでOK
スーパーに置いてある防虫剤にラベンダーの香りのものが多く置かれていませんか?
実はラベンダーには、蚊やハエ、ゴキブリなど人間の大敵となる虫を退かせる効果があるんです。
ラベンダーにはリナロールという防虫成分が含まれています。
香りがあるだけでいいので、鉢植えを窓際に置いたり香りが出る防虫剤を置くだけでOKです。
ラベンダーの効果を感じる3種類のハーブティー
ラベンダーは鉢植えを置いたり育てる過程で香りを楽しめますが、摘んだあとはハーブティーで取り入れましょう。
ハーブティーなら鉢植えが置けなくても気軽に香りを楽しめます。
真正ラベンダーティー
- プロヴァンス地方原産のラベンダー
- 穏やかで飲みやすい
- ハーブティーとしてよく使われている
真正ラベンダーはコモンラベンダー、イングリッシュラベンダーとも呼ばれるフランスのプロヴァンス地方原産のラベンダーです。
実はラベンダーにもいくつか種類があり、この真正ラベンダーは最もよく使われているメジャーなものです。
真正ラベンダーティーは穏やかで優しい呑み口で、刺激もほとんどありません。
淹れ方は茶こしにラベンダーを入れ、お湯を注いで蒸らすだけでOKです。
スパイクラベンダーティー
- 別名「男のラベンダー」
- 刺激が強い成分が含まれている
- 若干エグみがある味わい
スパイクラベンダーは別名「男のラベンダー」と呼ばれ、香りが尖っていてシャープな印象があります。
スパイクラベンダーは刺激の強い成分が含まれているので、妊娠中や乳幼児が飲用するのは注意が必要です。
若干エグみや苦味が強いため、交雑種であるラバンジンを選んだりペパーミントを混ぜて飲むと美味しくいただけます。
フレンチラベンダーティー
- 地中海沿岸に自生する
- 皮下脂肪溶解作用がある
- 自宅栽培がおすすめ
フレンチラベンダーは地中海沿岸に自生するラベンダーです。
フレンチラベンダーにはケトン類が含まれ、皮下脂肪溶解作用があります。
現在日本でハーブティーとして利用されていないので、自宅栽培で楽しんでみましょう。
ラベンダーの効果・効能を引き出す飲み方
ラベンダーは香りが強く、人によってはクセを感じることがあります。
飲みにくいと感じたら、他のハーブや紅茶とブレンドしてみましょう。
最後にラベンダーティーの基本的な淹れ方や、効果効能を引き出しつつ美味しく飲める方法をご紹介します。
1.フレッシュラベンダーティー
- 摘みたてのラベンダーを水で洗って拭き取る
- ティーポットに入れて熱湯を注ぐ
- 3分ほど蒸らして完成
摘みたてのフレッシュラベンダーは、ハーブティーにすると香りも格別です。
まずはラベンダーの表面についているホコリや砂を水で洗い流しましょう。
キッチンペーパーなどで水分を拭き取ったら、ティーポットに入れてお湯を入れます。
そのまま3分ほど蒸らし、茶こしで濾しながらカップに注げば完成です。
フレッシュラベンダーティーは、ハーブティー1杯分でティースプーン3杯ほどのラベンダーを入れるのが目安です。
2.乾燥ラベンダーティー
- 開花直前に摘んだラベンダーを枝ごとに束ねる
- 風通しの良い場所で十分乾燥させる
- 1杯分に対してティースプーン1杯程度のラベンダーで淹れる
乾燥させたラベンダーを使ったラベンダーティーは、成分を抽出しやすいのですぐ飲めるうえ量も少なくて済みます。
乾燥ラベンダーの作り方は、小分けにして吊り下げるだけなので簡単です。
乾燥ラベンダーティーは、フレッシュラベンダーティーと同じくお湯を入れて3分蒸らすだけで完成です。
3.ミックスラベンダーティー
- 他のハーブとミックスOK
- レモン、ペパーミントなどがおすすめ
ラベンダーの特徴的な香りが強すぎると感じるなら、他のハーブとミックスして飲んでみましょう。
レモンやペパーミントなど、爽やかな香りのものがおすすめです。
ラベンダーの爽やかさと上手くマッチし、尖った香りが和らいでマイルドに飲めます。
4.紅茶×ラベンダーティー
- クセのないニルギリや甘みの強いディンブラがおすすめ
- アールグレイも◎
- 組み合わせ無限大
ラベンダーティーは紅茶と組み合わせると、香りを存分に楽しみつつ紅茶の味わいも楽しめます。
紅茶葉のおすすめは、クセや苦味の少ないニルギリや茶葉の甘みを味わえるディンブラです。
紅茶葉の種類によって味わいや香りの強さが変わるので、無限大の組み合わせを楽しめます。
自分にぴったりな紅茶×ラベンダーティーの組み合わせを見つけてみましょう。
ラベンダーのリラックス効果でリフレッシュしよう!
ラベンダーの効果効能は非常に幅広く、日常生活に取り入れることで毎日を豊かにしてくれます。
とくにリラックス効果の効能は高く、香りを嗅いだりハーブティーとして飲むだけでいい気軽さも魅力です。
ストレス社会とも呼ばれている現代、リラックス効果の高いラベンダーで毎日リフレッシュしましょう!
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