紅茶の飲み過ぎ量や一日何杯までOKか紹介!

紅茶は種類も豊富で産地や製造元によっても味や香りに違いがあり、はまると楽しい飲み物です。
紅茶好きな方はいろいろと試してみたくなりますが、紅茶を飲み過ぎると身体に影響があるのかも心配です。
紅茶は一日に何杯飲んでも大丈夫なのかその量や、飲み過ぎによるリスクを解説します。
また、紅茶を適量飲んだ場合の6つの効能も解説しますので、紅茶好きな方は参考にしてください。
紅茶は一日何杯まで飲んでも大丈夫?
紅茶にはカフェインが含まれていますので、飲み過ぎるとあまり身体によくない影響を与えるでしょう。
カフェインの効き目は個人差があり一概に言えないため、日本では一日の摂取量は定められていませんが、海外ではそれぞれに機関が悪影響が出ない最大摂取量を設定しています。
安全なカフェイン摂取量 | 推奨機関名 | |
妊娠中の方 | 300 mg/日 | 世界保健機関(WHO) |
200 mg/日 | 欧州食品安全機関(EFSA) | |
300 mg/日 | カナダ保健省 | |
授乳中の方 | 200 mg/日 | 欧州食品安全機関(EFSA) |
健康な子供・青少年 | 3 mg/kg 体重/日 | 欧州食品安全機関(EFSA) |
2.5 ㎎/kg 体重/日 | カナダ保健省 | |
成人 | 400 mg /日 | 欧州食品安全機関(EFSA) |
400 mg /日 | カナダ保健省 |
紅茶は一日6~8杯程度なら大丈夫
それぞれの機関によりカフェインの摂取量には多少違いがありますが、健康な成人であれば一日の摂取量は400mgまでとなっています。
コーヒーのカフェイン量は100mlで60mg程度で、紅茶はそれよりも少なく30mgです。
紅茶のカフェイン量に関しては茶葉の種類や産地、抽出の際の温度などによっても多少違いがありますが、概ねコーヒーに比べると半分の量と考えてもよいでしょう。
紅茶をカップ1杯(150~200ml)飲んだ場合のカフェイン量は45~60mgです。
一日に6~8杯であれば飲み過ぎにはならないでしょう。
ただし、これは紅茶だけのカフェイン量です。
カフェインは他の飲み物や食べ物にも含まれているため、一日のカフェイン量は合算してください。
紅茶の飲み過ぎで何が起こる?何が起こるか調査

紅茶だけ飲むのであれば一日6~8杯ですが、それ以上飲み過ぎてしまうと身体に悪影響を及ぼすリスクがあります。
⓵貧血のリスク
紅茶やコーヒー、お茶にはタンニンが含まれています。
渋みを感じる成分ですが、抗酸化作用があるため適量であれば生活習慣病の予防にも効果的です。
ただし、タンニンは鉄分の吸収を妨げると言われています。
食事中や食後に飲み過ぎると貧血のリスクもありますが、適量(1~2杯)であれば、それほど心配する必要もないでしょう。
②めまい・吐き気
紅茶を飲み過ぎてカフェインが過剰摂取状態になると中毒を起こす可能性があります。
カフェイン中毒は、胃液が過剰に分泌され胃にダメージを与えます。
胃がダメージを受けると吐き気や嘔吐を引き起こすでしょう。
また、カフェインには脳を活性化させる働きがあるため、興奮状態となりめまいを引き起こすリスクもあります。
いずれも、飲み過ぎなければカフェイン中毒に陥ることもありません。
③腎臓病・シュウ酸腎症
ホウレンソウで有名ですが、紅茶にも「シュウ酸」が含まれています。
シュウ酸は腎臓を通り排泄されますが、紅茶を過剰に飲み過ぎるとシュウ酸が腎臓に溜まりシュウ酸腎症になる可能性も。
シュウ酸はカルシウムと結合して排出されるため、カルシウムが多くあれば大丈夫です。
しかし、腎臓が弱い方や腎臓に持病がある方はシュウ酸の摂りすぎには注意が必要です。
④フッ素の過剰摂取
虫歯や口臭予防に効果があるフッ素は、紅茶にも豊富に含まれています。
フッ素を過剰摂取した場合には、下痢や嘔吐、吐き気を起こす可能性があります。
慢性的にフッ素を過剰摂取している場合には、歯のエナメル質に障害が起こり歯の形や色が変わるといった「歯のフッ素症」も心配です。
ただし、紅茶やお茶に含まれるフッ素は0.2〜0.7ppmです。
フッ素は様々な食品に含まれていて、日本人は一日に0.5mg程度を摂取しているため、飲み過ぎなければ大丈夫でしょう。
⑤カフェインの過剰摂取
紅茶を飲み過ぎると一日に摂取するカフェイン量をオーバーしてしまいます。
紅茶に含まれるカフェイン量はコーヒーよりは少ないのですが、他のお茶やエナジードリンクなどを一日に飲むのであれば、カフェイン量には注意が必要です。
それぞれの飲み物のカフェイン量を調べて飲み過ぎないようにしましょう。
紅茶は飲み過ぎなければ効能がある!6つの期待できる効果

紅茶は一日に飲み過ぎると身体に悪影響を与える可能性がありますが、適量を守れば様々な効果・効能が期待できる飲み物です。
紅茶を飲むことによる6つの効果を解説します。
①タンニンの抗酸化作用
渋みを感じる成分であるタンニンは、一日に飲み過ぎると貧血のリスクがあると上記で解説しました。
ただ、タンニンには抗菌・抗酸化作用が期待できます。
紅茶に含まれるタンニンの量は産地により違いがありますが、およそ8~18%になります。
また、タンニンは胃を刺激するため適量であれば消化作用にも効果的です。
②テアニンの効能
テアニンとはお茶や紅茶に含まれている甘味やうま味の成分です。
テアニンは脳に働きかけるため、緊張を和らげリラックス効果が期待できます。
テアニンの効き目は摂取後40分程度と言われ、約2時間は持続します。
紅茶を睡眠前に飲むことで眠りにもつきやすくなるでしょう。
③血糖値の調整
炭水化物を摂取すると酵素により糖に分解し吸収されますが、分解するのが急激になると血糖値が上昇します。
紅茶には酵素の活動を抑制する働きがあるため、糖の吸収が緩やかになると言われています。
そのため、血糖値が急激に上昇するのを抑える可能性に期待できます。
④脂質の吸収予防
紅茶や緑茶・烏龍茶にはポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールは種類がとても多いのですが、その一種「茶カテキン」には体脂肪を分解したり脂質の吸収を抑制する効果があります。
「茶カテキン」には、食中毒の予防にも効果があるため、お菓子や食事と一緒に適量飲むのもよいでしょう。
⑤風邪・インフルエンザの予防
紅茶に含まれているポリフェノールの「テアフラビン」「テアルビジン」には抗酸化作用が期待できます。
紅茶を飲むことで風邪やインフルエンザの予防になると言われています。
ただし、風邪やインフルエンザ予防については現在研究段階です。
⑥アンチエイジング
酸素は生きていくために不可欠ですが、一部が活性酸素に変化し蓄積されることで老化を早めたり、動脈硬化や脳梗塞を起こすと言われています。
アンチエイジングには抗酸化作用の高い食品を摂ることが大切です。
紅茶には多数の抗酸化物質が含まれていますが、中でも「テアフラビン」「テアルビジン」「カテキン」は抗酸化力が高い物質です。
一日に適量飲むことでアンチエイジングにも効果的でしょう。
紅茶の飲み過ぎに気を付けて健康的に過ごそう!

紅茶を一日に飲み過ぎた場合のリスクを解説しましたが、あくまでも「飲み過ぎた」場合です。
特にカフェイン量については、他の飲み物にも含まれていますので注意しましょう。
一日に適量であれば紅茶にはうれしい効能も期待できます。
もちろん効果に個人差はありますが、飲み過ぎには気をつけてリラックスして紅茶を楽しんでください。
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