ほうじ茶の効果効能は?すごい効果を6つ紹介
香ばしい香りとすっきりと飲みやすい味が特徴のほうじ茶は、昨今とても人気です。
日本でよく飲まれている「緑茶」は多くの種類があります。
「緑茶」は茶葉を使用しているお茶で、抹茶・玉露・煎茶・玄米茶・番茶・ほうじ茶などが有名でしょう。
それぞれ製法の違いで、香りや味わいも変わってきます。
ほうじ茶は番茶や煎茶・茶葉の茎などを強火で炒った(焙煎)ものです。
そのため、渋みや苦みが少なく、すっきりとした味わいと香ばしい香りが漂います。
飲みやすいほうじ茶には多くの効果効能が期待できます。
ほうじ茶に期待できる6つの効果効能
ほうじ茶の歴史は古く、昭和初期に京都で製造されていました。
口当たりがよく刺激も少ないため、食事によく合うと言われています。
ほうじ茶の6つの効果効能を解説します。
①カフェインが少ないので冷え性の予防効果がある
ほうじ茶の特徴はカフェインが他のお茶に比べると少ないことでしょう。
カフェインは抹茶や玉露など一番茶で作られるものに多く含まれています。
ほうじ茶は主に「番茶」を使用しますし、焙煎することでカフェイン量は少ないです。
カフェインには血管を収縮させ、身体を冷やす作用があります。
カフェインが少ないほうじ茶は、冷え性になりにくいでしょう。
また、カフェインには覚醒や利尿作用もあります。
それが少ないため、就寝前に飲むお茶としてもおすすめです。
②”ピラジン”は体を温める
ほうじ茶は焙煎されるときにアミノ酸と糖が加熱されます。
その際「ピラジン」という香ばしい香りが生成されます。
ピラジンには、血管拡張作用があるため血流が良くなるでしょう。
血流が良くなることで体を温め、冷え性改善の効果も期待できます。
ピラジンは体を温める効果のほかに、睡眠の質を上げてくれます。
ピラジンは、沸騰した熱いお湯で淹れることでより香るため試してみてください。
③”テアニン”でリラックス
ほうじ茶にはテアニンというアミノ酸が含まれています。
お茶を飲んだ時に感じる甘味やうま味の成分ですが、テアニンには緊張を和らげたり興奮を抑えたりする効果があるため、リラックスできるでしょう。
テアニンのリラックス効果は科学的にも認められていて、テアニンを摂取後4~50分後でα波が出ます。
α波はストレスを緩和したり脳と身体の神経を鎮静化しリラックスできる脳波です。
ほうじ茶を飲んだ時にホッとした気持ちになるのは、テアニンの癒し効果と言われています。
④”カテキン”で生活習慣病を予防
緑茶に含まれているカテキンはほうじ茶にも含まれています。
渋みや苦み成分ですが、抗菌・殺菌作用が高く、食事後に飲むと虫歯や口臭の原因となる菌にも効果的です。
また、カテキンには脂質や糖質の吸収を抑える効能があります。
さらに体脂肪を燃焼させる効果もあるため、ダイエットや生活習慣病を予防するのにも適しています。
⑤”クロロフィル”の血液サラサラ効果
クロロフィルとは葉緑素のことで緑色をした天然の色素です。
血管内にコレステロールが増えると心筋梗塞や脳梗塞といった動脈硬化が心配です。
クロロフィルはコレステロールを吸着し排出させる働きがあるため、血液の流れが良くなるでしょう。
また、クロロフィルは体内に吸収された細胞を活性化させます。
細胞が活性化すると、怪我や傷が治りやすくなり、筋肉を維持するのにも効果があるでしょう。
さらに、クロロフィルには病的な状態となっている細胞を健康な状態にする効能もあります。
⑥高血圧の予防
血管に血が流れるときには内側に圧力がかかります。
圧力が高いと「高血圧」となり、心筋梗塞や脳卒中・腎不全などの病にかかる可能性が高くなるでしょう。
上記で解説したようにほうじ茶に含まれているテアニンとカテキンは、血管拡張作用があります。
血管が広がると血の流れが良くなり、圧力もかかりにくくです。
また、ほうじ茶にはビタミンEが含まれています。
ビタミンEは心筋梗塞や動脈硬化の予防に加え末梢血管などの血行促進にも効果があります。
血行が良くなることで血圧の改善にも期待できるでしょう。
ほうじ茶の種類を紹介!効果効能を感じよう!
ほうじ茶には使用する茶葉や製法、地域によって呼び方が違う場合があります。
ほうじ茶にはどんな種類があるのかをご紹介します。
1.ほうじ煎茶
「緑茶」は発酵させていない「不発酵茶」です。
緑茶の中の1つが「煎茶」で、酸化をとめるために「蒸す」製法をとったお茶です。
煎茶はお茶そのもののうま味を味わえるお茶で、緑色が鮮やかなのも特徴です。
一般的にほうじ茶や番茶や茶葉の茎を焙煎して作られますが、特に上質な「煎茶」を使って作られた場合には「ほうじ煎茶」として販売されます。
煎茶のうま味やまろやかさとほうじ茶の味わい、両方を楽しめるでしょう。
2.ほうじ番茶
番茶とは新芽の後に育った葉を焙じたお茶のことです。
二番茶や三番茶、大き目の葉などが使用されています。
関東地方ではこれを「番茶」と呼びますが、北海道・東北・関西では「ほうじ番茶」になります。
二番茶や三番茶を使用するため、カフェインが少ないのが特徴です。
また、焙煎されるためより口当たりがさっぱりとして飲みやすいでしょう。
3.雁ヶ音ほうじ茶
「雁ヶ音(かりがね)」とはかぶせ茶の「茎」の部分です。
かぶせ茶とは刈る前の茶の木に寒冷紗などを被せて日光を遮って育てるお茶のことで、玉露や碾茶が代表でしょう。
手間暇がかかる高級なお茶ですが、その茶葉をふるったとき残る「茎」だけを使用して作られるのが「雁ヶ音ほうじ茶」です。
茶の茎には、テアニンが多く含まれています。
テアニンはうま味や甘味成分なので、雁ヶ音ほうじ茶はまろやかで香りも高く、うま味をしっかり味わえるお茶です。
4.京番茶
京番茶はかぶせ茶の茶葉を摘んだ後の硬い葉や茎を焙じたお茶のことです。
ほうじ茶と同様「焙じて」いますが、製法が少し違うため呼び名も変わっています。
京番茶は大きな葉をそのまま乾燥させて炒ります。
茶葉を見ると葉の形が残っているのがわかるでしょう。
ほうじ茶は香ばしい香りが特徴ですが、京番茶の場合、燻したような強い香ばしさが魅力です。
一般的なほうじ茶に比べてよりスモーキーな香りがするでしょう。
5.加賀棒茶
「雁ヶ音ほうじ茶」は関西を中心として呼ばれているお茶です。
地域によって名前が変わり「白折(しらおれ)」「棒茶(棒茶)」となります。
加賀棒茶は加賀百万石の金沢で明治35年ごろに誕生しました。
「雁ヶ音ほうじ茶」と同様、かぶせ茶(煎茶・碾茶)の茎を焙じて作られています。
加賀棒茶の場合は、比較的浅く煎じられているのが特徴です。
そのため、お茶本来のくせのないうま味はそのままで、ほうじ茶の香ばしい香りが漂います。
上品ですっきりした味わいが好きな方におすすめです。
ほうじ茶の効果効能はリラックスや温め効果などが期待できる
ほうじ茶の効果効能や、種類による違いを解説しました。
緑茶は種類が多く、いずれも味わいに差があります。
ほうじ茶はその甘く香ばしい香りとすっきりとした飲み心地が特徴です。
他の緑茶と比べると比較的カフェインも少ないため、年配の方や子供にも安心です。
また、リラックス効果が高いため、夜眠る前に飲むと寝つきが良くなると言われています。
さまざまな効果効能が期待できるほうじ茶は、毎日飲むお茶としてもおすすめです。
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