寝る前にアールグレイを飲む効果やベルガモットの作用について解説
忙しい毎日、夜寝る前の紅茶で一息いれるかたも多いでしょう。
特に香りが良いフレーバーティーはリラックス効果も高くおすすめです。
フレーバーティーの中でも多くのメーカーが販売しているアールグレイは、爽やかな香りで人気です。
アールグレイは柑橘類のベルガモットで香りがつけられています。
ベルガモットには様々な効果があり、夜寝る前に飲むのが良いといわれています。
なぜ寝る前に飲むと良いのか、その効果を解説しますので参考にしてください。
アールグレイは寝る前に飲むと良い?
アールグレイは元イギリスの首相であった「グレイ伯爵」の名からつけられています。
中国のフレーバーティーを気に入ったグレイ伯爵が、イギリスの紅茶メーカーに依頼してつくられたのが「アールグレイ」です。
紅茶にはカフェインが含まれているため寝る前に飲むのは良くないのではというイメージがありますが、アールグレイはおすすめです。
寝る前のアールグレイにはリラックス効果が期待できる
紅茶に含まれるテアニンというアミノ酸は、興奮や緊張を和らげ疲労回復効果も期待できるため、寝る前に紅茶を飲むとリラックスして安眠できるでしょう。
特にアールグレイは柑橘類のベルガモットで香りがつけられているフレーバーティーです。
とても上品な香りが特徴ですが、精神に良い効果をもたらしストレスを緩和します。
「天然の抗うつ薬」とも言われているベルガモットの香りがするアールグレイを寝る前に飲むと、睡眠の質もあがるのでおすすめです。
紅茶に含まれるテアニンがカフェインの働きを抑える
紅茶にはコーヒーほどではありませんがカフェインが含まれています。
カフェインは覚醒効果や集中力をあげるので寝る前に摂取すると眠れなくなる場合もあります。
しかし紅茶にはテアニンが含まれています。
うま味成分のテアニンは緊張を和らげ興奮を鎮める効果が高く、カフェインの作用も抑制するため覚醒効果が出にくいです。
また、テアニンは睡眠を促しますので、寝る前に紅茶を飲むと寝つきが良く快適な睡眠が得られるでしょう。
寝る直前に飲むのはNG
寝る前にアールグレイを飲むとリラックスし寝つきもよくなりますが、タイミングを考慮する必要があります。
テアニンがカフェインの作用を抑制するとはいえ、カフェインには覚醒作用があるので注意してください。
カフェインの効果については個人差があるのですが、概ね1~3時間で排出されるといわれています。
もしカフェインを摂取して効果を強く感じるようであれば、寝る直前に飲むのは避けましょう。
飲み過ぎにも注意が必要
アールグレイのベルガモットの香りは睡眠の質を上げ深い眠りにつくことができますが、多量に飲むのはおすすめできません。
寝る前にアールグレイを多量に摂取すると、カフェインの利尿作用によりトイレが近くなってしまうでしょう。
また、紅茶にはタンニンが含まれています。
タンニンは鉄分の吸収を抑制しますので、過剰摂取すると貧血や吐き気などの症状が起きる場合もあります。
快適な睡眠のためにも寝る前のアールグレイは適量にしてください。
心配ならカフェインレスのアールグレイがオススメ
とはいえ、妊娠中や授乳中のかたはカフェイン摂取を心配されるでしょう。
妊娠中や授乳中の紅茶摂取量は一日カップ2~3杯といわれています。
カフェインが心配なかたはカフェインレスのアールグレイがおすすめです。
カフェインレスであっても、アールグレイの優しい味やベルガモットの香りは変わりません。
ベルガモットの効能はそのままで安心して飲めるでしょう。
カフェインに反応するのが強い方にもおすすめです。
アールグレイに含まれるベルガモットの効果
アールグレイはウバやダージリンといった茶葉の産地の名ではありません。
茶葉にベルガモットの香りをつけているフレーバーティーです。
ベースの茶葉はダージリンやキーマン、ディンブラなどがあり、茶葉により味わいが違うのが特徴です。
ベルガモットには様々な効果があるのでご紹介します。
アールグレイはベルガモットで香り付けられた紅茶
ベルガモットはミカン科の果実ですがその実は苦くてあまり食用には向いていません。
精油として利用されていて、アールグレイはその精油を茶葉に噴霧・添加して香りをつけています。
ベースの茶葉も様々なため、各メーカーにより味や香りの強さに違いあります。
お気に入りのアールグレイを見つけるのも楽しいでしょう。
ベルガモットには様々な効能があります。
それぞれ解説しますので参考にしてください。
ベルガモットの効果①:不安やストレスを和らげる(鎮静作用)
ベルガモットの精油はアロマセラピーにも使用されています。
セロトニンやドーパミンを放出させ不安を緩和させるでしょう。
ベルガモットは酢酸リナリルが含まれていて精神面に良い効果を与えるため、神経が鎮まりストレスを和らげる効果も期待できます。
ベルガモットの効果②:胃腸の働きを整える
ベルガモットにはリモネンが含まれています。
リモネンは血流を増やし腸の運動を助けるため下痢や膀胱炎にも効果的です。
また、フラボノイドが含まれていますので消化器系の炎症を抑える働きにも期待できます。
血流を良くし身体を温めるので、冷えの解消や胃腸の不快感も緩和するでしょう。
ベルガモットの効果③:抗菌作用
ベルガモットには抗菌効果も期待できます。
大腸菌や枯葉菌といった病原体に抗菌力を発揮し、フランスでは抗生物質の代わりに精油の抗菌効果を利用している治療も行われているようです。
枯葉菌は土壌や空気中にある細菌でヒトに対して病原性を持っているわけではありませんが、枯葉菌により食中毒や呼吸器感染症などを稀に引き起こす可能性もあります。
ベルガモットの効果④:コレステロールの低減
コレストロールは脂質の一種で体内で重要な働きをしていますが、値が高くなると脳梗塞や心筋梗塞などの病気リスクが心配です。
コレステロールは主に肝臓で合成されますが、ベルガモットに含まれているポリフェノールの一種であるフラノバンは、コレステロールを生成する酵素を妨害するといわれています。
研究ではベルガモットの抽出物を毎日摂取したコレステロール値の高い人が、半年後には大幅に低下しています。
ベルガモットの効果⑤:抗酸化作用
身体を酸化させる有害物質「活性酸素」は、高血圧や動脈硬化といった生活習慣病を起こし、肌も酸化させるため、しみやしわなど老化の原因にもなります。
植物に含まれるポリフェノールは健康や美容に効果的で「抗酸化作用」が高いことで有名です。
ベルガモットにはナリンギンやネオエリオシトリンなどのポリフェノールが豊富に含まれていて、それらは強力な抗酸化作用があるといわれています。
アールグレイの鎮静効果を期待するならミルクティーで飲むのがおすすめ
アールグレイに含まれているベルガモットの鎮静効果を期待する場合は、ミルクティーにして飲むのがおすすめです。
ミルクと一緒に飲むことで精神を安定させ、心も軽く眠りにつくことができるでしょう。
また、ハチミツと一緒にとると疲労回復に効果があり、ビタミンを豊富に含んでいる果物ととると美容に最適です。
寝る前のアールグレイティーで快適な睡眠を!
世界一有名といわれているフレーバーティー「アールグレイ」は、ベルガモットの上品で甘い香りが特徴です。
ベルガモットにはさまざまな効果があります。
アールグレイは紅茶がもつ効能に加えベルガモットの効能がプラスされています。
寝る前にアールグレイを飲むことで快適な睡眠が得られるでしょう。
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