ウーロン茶(烏龍茶)のカフェイン量や飲み過ぎのリスクなどについて解説
中国発祥のウーロン茶(烏龍茶)は、奥深い味わいと香りが特徴の半発酵茶です。
脂肪の吸収を抑制したり虫歯を予防したりなどの効果があり、日本国内でも多くの人から親しまれています。
ウーロン茶(烏龍茶)という名前は、茶葉が烏の羽のように黒褐色であり、龍のように曲がりくねっていることに由来する説が一般的です。
今回は、ウーロン茶(烏龍茶)のカフェイン量や飲みすぎた場合のリスク、1日あたりの適量について解説していきます。
ウーロン茶(烏龍茶)やウーロンハイを日常的に飲んでいて、カフェイン量が気になっているという方はぜひ参考にしてみてください。
ウーロン茶(烏龍茶)のカフェイン量は?
ウーロン茶(烏龍茶)のカフェイン量は?」
気軽に飲めるウーロン茶(烏龍茶)ですが、実際カフェインの量はどれくらいなのでしょうか。
コーヒーや緑茶など、ウーロン茶(烏龍茶)以外の飲み物のカフェイン含有量と比較していきましょう。
ウーロン茶のカフェイン量
まずはウーロン茶(烏龍茶)100mlあたりのカフェイン含有量を見てみましょう。
15gの茶葉を90℃のお湯650mlで0.5分間浸出させた場合、カフェイン量は20mgです。
コーヒーなど他の飲料とのカフェイン量比較
飲料名 | カフェイン含有量(100mlあたり) |
コーヒー | 60mg |
紅茶 | 30mg |
緑茶(煎茶) | 20mg |
ほうじ茶 | 20mg |
番茶 | 10mg |
玄米茶 | 10mg |
ハーブティー | 0mg |
ウーロン茶(烏龍茶)以外の飲料のカフェイン含有量を表でまとめました。
カフェイン含有量はコーヒーが特に多く、ウーロン茶(烏龍茶)は緑茶やほうじ茶と同じくらいだということがわかります。
ウーロン茶(烏龍茶)を飲み過ぎるとどうなる?カフェインの影響は?
飲むメリットが豊富なウーロン茶(烏龍茶)ですが、飲みすぎてしまうとどうなるのでしょうか。
ここからは、ウーロン茶(烏龍茶)の多飲によって起こりうるリスクを6つご紹介します。
カフェインの過剰摂取による影響が気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
①頻尿のリスク
ウーロン茶(烏龍茶)に含まれるカフェインには利尿作用があるため、頻尿になるケースがあります。
老廃物の排出を促してむくみが解消されやすくなりますが、飲みすぎると体内の必要な栄養分や水分まで抜けてしまいます。
水分が奪われることで便秘気味になったり、脱水症状を引き起こしたりする可能性が高まるのです。
②下痢のリスク
ウーロン茶(烏龍茶)の多飲により、下痢を引き起こす可能性もあります。
カフェインには交感神経を刺激する働きがあり、胃腸の動きに影響が出ることで下痢になる場合があるのです。
単純に、水分の摂りすぎが原因というケースも考えられます。
普段から胃腸が強くない方やお腹を壊しやすい方は、冷たいウーロン茶(烏龍茶)の飲用を避けましょう。
常温のものをゆっくりと時間をかけて飲むのがおすすめです。
③胃の調子が悪くなるリスク
ウーロン茶(烏龍茶)に含まれるカフェインとタンニンには、胃酸の分泌を促す作用があります。
カフェインとタンニンの過度な摂取で胃酸が大量に分泌されてしまうと、胃の中が荒れて胃痛を引き起こすリスクが高まるようです。
またウーロン茶(烏龍茶)にはポリフェノールも豊富に含まれていて、脂肪の吸収を抑制する効果があります。
あまり飲みすぎてしまうと胃の中を粘膜を保護している油分も一緒に排出され、胃の調子が悪くなる場合があるので気をつけるようにしてください。
④鉄分が吸収されにくくなるリスク
カフェインには食品から摂れる鉄分を体内に吸収しにくくなる働きがあります。
鉄分不足に陥ることで貧血症状を引き起こすリスクが高くなるので、貧血になりやすい女性や妊娠中の方は特に飲みすぎに注意してください。
⑤むくみやすくなるリスク
ウーロン茶(烏龍茶)に限った話ではありませんが、水分の摂りすぎによって身体がむくみやすくなります。
むくみが起こると血流が悪くなり、身体の疲れを感じやすくなったり皮膚や粘膜が傷つきやすくなったりします。
免疫力が低下して感染症の発症リスクも高まるので、飲みすぎには気をつけましょう。
⑥眠りにくくなるリスク
カフェインの過剰摂取で眠りの質が下がり、睡眠不足に陥ってしまうこともあります。
十分な睡眠時間を確保できないと、体調を崩しやすくなってしまいます。
寝不足は万病のもととも言われているので、ウーロン茶(烏龍茶)の飲みすぎによるカフェインの過剰摂取は避けたいものです。
ウーロン茶(烏龍茶)の1日の適量とカフェインはどのくらい?
ウーロン茶(烏龍茶)は1日あたりどのくらい飲んでいいのか、気になる方が多いのではないでしょうか。
ここからはウーロン茶(烏龍茶)の適量について、カフェインに着目しながら解説していきます。
具体的な適量は人によってさまざま
1日あたりのウーロン茶(烏龍茶)の適量は体格や年代などによって変わってきますが、欧州食品安全機関では成人のカフェイン目安摂取量を1日あたり400mg未満としています。
500mlのペットボトル入りウーロン茶(烏龍茶)でいうと、1日あたり4本までが目安です。
妊娠中・授乳中の女性の場合
妊娠中・授乳中の女性は、ウーロン茶(烏龍茶)に含まれるカフェインの摂取に十分な注意が必要です。
カフェインを過剰に摂取すると血管が収縮し、お腹の赤ちゃんに酸素が届きにくくなるので、妊娠中の女性はウーロン茶(烏龍茶)を飲みすぎないようにしてください。
授乳中の女性が摂取したカフェインは、母乳として赤ちゃんの体内に入ることになります。
赤ちゃんの健康に悪い影響を及ぼす可能性があるため、授乳中の女性はウーロン茶(烏龍茶)の飲みすぎは避けましょう。
そんなカフェインも適量であれば害はないので、妊娠中・授乳中だからといって完全にウーロン茶(烏龍茶)をやめる必要はありません。
500mlのペットボトル入りウーロン茶(烏龍茶)であれば、1日2本までに抑えるとよいでしょう。
子どもの飲み過ぎにも注意が必要
子どもの場合、ウーロン茶(烏龍茶)の飲用だけでカフェインの過剰摂取につながることはあまり考えられませんが、合計のカフェイン摂取量がオーバーしないよう注意が必要です。
ウーロン茶(烏龍茶)と併せて、カフェインが含まれる別の飲料や食品を摂取することにより、知らず知らずのうちにカフェインを摂りすぎてしまう可能性があります。
カフェインの取りすぎにならない程度にウーロン茶(烏龍茶)を楽しもう!
ここまでウーロン茶(烏龍茶)のカフェイン含有量、飲みすぎによるデメリットやリスクを解説してきました。
特に妊娠中・授乳中の女性、子どもはカフェインの過剰摂取により健康に悪い影響が出やすいので、注意しましょう。
量さえ守ればリラックス効果や脂肪の抑制、むくみの改善などたくさんの効能が得られます。
カフェインの摂りすぎには気をつけながら、メリットも豊富なウーロン茶(烏龍茶)を楽しみましょう。
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