アイスティーのカフェイン量を調査!

アイスティーは自分で淹れるのはもちろんですが、ペットボトルでもミルクやストレート、フレーバーティーなど多種多様な製品が販売されていて手軽に飲むことができます。
特にペットボトルのミルクティーには、レモンやストレートティーとは違い塩分が入っていますので、夏場の水分補給にもおすすめです。
しかし気になるのはカフェイン量でしょう。
カフェインは疲労回復や眠気覚ましといった効果がありますが、過剰に摂取すると様々な健康被害が起きる可能性があります。
アイスティーのカフェイン量や飲み過ぎた場合のリスクについて解説しますので参考にしてください。
アイスティーのカフェインはどれくらい?

コーヒーが苦手で夏もアイスコーヒーよりアイスティーを飲む方も多いです。
ただ毎日飲んでいると気になるのはカフェインの量でしょう。
アイスティーのカフェイン量がどのくらいなのかを調べてみました。
100mlあたり約30mg
アイスティーのカフェイン量は100mlあたり約30mgとなっています。
多くの飲み物にはカフェインが含まれていますがアイスティーのカフェイン量は比較すると多めです。
ただし、アイスティーには「テアニン」という成分が含まれていて、それがカフェインの働きを抑制するともいわれています。
浸出条件などによって差がある
アイスティーのカフェイン量は浸出条件によっても違いが出ます。
例えば、茶葉5gを沸かしたお湯360mlで浸出した場合だとカフェインは100ml中30mgです。
また、ペットボトルの場合はストレートティーで100mlあたり14mg、ミルクティーだと100mlあたり21mg、レモンティーの場合は100mlあたり9mgと、アイスティーのペットボトルだとレモンティーが一番カフェイン量が少なくなっています。
アイスティーとコーヒーや他のカフェイン飲料と比較
種類 | カフェイン量/100ml |
アイスティー | 30mg |
エスプレッソコーヒー | 212mg |
ドリップコーヒー | 60mg |
レッドブル | 30mg |
ほうじ茶・煎茶 | 20mg |
玄米茶 | 10mg |
番茶 | 10mg |
ハーブティー | 0mg |
アイスティーのカフェイン含有量を他の飲料と比較しましたので参考にしてください。
カフェイン量はコーヒーよりも少ない
アイスティーのカフェイン含有量は、ドリップコーヒー比べると約半分です。
コーヒーの場合も種類により違いがあり、エスプレッソだと100mlあたりおよそ212mgとかなり多くカフェインが含まれています。
ドリップコーヒーと比べると3倍以上のカフェイン量ですが、エスプレッソは一杯が30~40ml程度なので摂取するカフェイン量は約80mg程度になるでしょう。
煎茶などと比べてカフェイン量は多い
普段よく飲む普通のお茶やペットボトルのお茶など「煎茶」の場合のカフェイン含有量は、100mlあたり20mgです。
これはほうじ茶に含まれているカフェイン量も同じです。
煎茶やほうじ茶と比べるとアイスティーのカフェイン量は多いです。
玄米茶や番茶は100ml中10mgのカフェイン量なので、アイスティーはその3倍のカフェイン量になります。
1日8杯が最大摂取量
成人が一日にとって良いとされているカフェイン量は400mgです。
アイスティーを1杯150ml程度飲む場合だと成人では8杯が限度でしょう。
また妊婦や授乳中の方は一日の最大摂取量が200mg程度となっています。
前述のアイスティーの量だと一日4杯程度が目安となるでしょう。
ただし、これらはアイスティーだけのカフェイン量になります。
他にコーヒーや煎茶、ほうじ茶などを飲む場合はその分アイスティーを飲む量を減らす必要があります。
また、カフェインの効き目に関しては個人差や体調にもよります。
一日の最大摂取量は400mg(妊婦の場合200mg)とされてはいますがあくまでも目安として考えてください。
自身の体調や効き目をよく知ることが大切です。
アイスティーを飲みすぎるとどうなる?

アイスティーにはカテキンやポリフェノールが含まれていて、これらの抗酸化物質は老化予防や生活習慣病の抑制になるともいわれています。
「健康に良い」とされているアイスティーですが、過剰に飲み過ぎた場合はリスクもあります。
アイスティーを飲み過ぎた場合の健康リスクについて解説します。
シュウ酸腎症(アイスティー腎症)のリスクが高まる
アイスティーにはシュウ酸が含まれています。
シュウ酸は腎臓から尿とともに排出されるのですが、シュウ酸を摂る量が多いと腎臓で「過剰」な状態となってしまいます。
過剰になったシュウ酸は排出されず「シュウ酸腎症(アイスティー腎症)」になる可能性があります。
特に腎臓に疾患のある場合だと排出することができないため、透析や腎不全といった病気になることも。
シュウ酸は体内でも生成されますが、多くは体外から摂取されます。
特に日本人の場合はシュウ酸による尿路結石が多いといわれています。
シュウ酸はホウレンソウやサツマイモ、緑茶やアイスティーに多く含まれているため、摂りすぎには注意してください。
以前はカルシウムを摂取すると腎臓でシュウ酸と結合し結石となると言われていましたが、現在ではシュウ酸が腸の段階でカルシウムと結合すると便となって排出されるといわれています。
シュウ酸を多く含む食べ物や飲料を摂るときには、カルシウムと一緒に摂るのが良いでしょう。
参考サイト:大阪市立総合医療センター「紅茶で腎不全になる?アイスティー腎症って何?」
消化器官の不調
アイスティーなどに含まれるカフェインは胃酸の分泌を促す作用があります。
そのため、胃腸が弱い方は注意してください。
また、空腹時にカフェインを過剰摂取すると胃酸が胃壁を刺激し胃痛や吐き気をもよおす場合もあるでしょう。
さらにアイスティーにはタンニンが含まれています。
タンニンには腸粘膜を刺激する収れん作用があるため、過剰摂取すると下痢を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
カフェイン中毒のリスク
カフェインの一日の最大摂取量は400mgですが、これを超える量を摂取し続けているとカフェイン中毒になる可能性があります。
カフェイン中毒になると精神の不安や緊張感、不眠症や動悸・胸やけが続いたりします。
これらが重症化した場合は歩行困難やパニック障害などを引き起こすリスクがあると考えられています。
カフェイン中毒になるとカフェインを摂取しなければ頭痛や集中力がなくなるといった「カフェイン依存症」になってしまいます。
そのようなことにならないためにも一日のカフェイン摂取量は守るようにしてください。
糖質の摂りすぎで糖尿病のリスク
ストレートティーの場合、100ml中0g、レモンティーで0.5g、ミルクティーでは2.5g程度となっています。
これにステックシュガー(5g)を加えると糖質はその分上昇します。
また、市販のストレートのアイスティーの場合は商品により違いがありますが、糖質は0~7gとなっています。
アイスティーに含まれているポリフェノールには血糖値の上昇を抑える働きがありますが、過度に摂りすぎると糖尿病になる可能性も高まるでしょう。
市販されているアイスティーを購入する場合には糖質にも注意してください。
アイスティーはカフェイン量に注意しながら楽しもう!

アイスティーに含まれているカフェイン量や飲み過ぎによるリスクについて解説しました。
アイスティーのカフェイン量はコーヒーより少なく煎茶よりは多いです。
ただし一日のカフェイン摂取量を守っていればアイスティーは健康効果も期待できる飲み物です。
一日に飲む飲み物のカフェイン量を把握して効果的に摂取しましょう。
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