世界や日本の変わったお茶を紹介
世界や日本には、まだまだ変わったお茶があります。
今回は、世界や日本にある変わったお茶をご紹介します。
変わったお茶は、プレゼントにも人気です。
ぜひ、引越し祝いやクリスマスプレゼントなどに世界や日本の変わったお茶を贈ってみましょう。
世界の変わったお茶10選
世界には、たん茶やオミジャ茶など変わったお茶の種類があります。
世界にある変わったお茶の種類を10種類、まとめました。
ぜひ、どんなお茶なのか最後まで読んでみましょう。
①たん茶(中国)
たん茶とは、紅茶や緑茶などを蒸して型に入れ、圧縮して干し固めた固形のお茶です。
発酵させて作っているため、独特の香りも特徴です。
適切な温度や湿度で管理し、熟成されたものほど価値があり、マイルドな味わいが楽しめます。
たん茶は固まっているため、削りながら使います。
地方によってたん茶の飲み方が異なり、バターや食塩などを入れて飲むこともあります。
②オミジャ茶(韓国)
オミジャ茶は、韓国の伝統的なお茶として親しまれています。
チョウセンゴミシの果実を乾燥させたものを茶葉として使用し、「酸味・苦味・甘味・辛味・塩味」の5つの味がすることが、オミジャ茶の名前の由来とも言われます。
オミジャ茶は、酸味や苦味を感じやすいため、韓国のお店で飲むときは砂糖やはちみつなどで味が調えられています。
とても飲みやすいため、ゴクゴクと飲めます。
咳止めや口の渇き、消化促進、疲労回復などの効果もあり、夏バテに良く効くでしょう。
③スーテーツァイ(モンゴル)
モンゴルのスーテーツァイというお茶は、モンゴルを代表するお茶です。
たん茶を削ったものを煮出し、そこへ牛乳やラクダの乳、塩、お好みでバターを入れて飲みます。
モンゴルではバターを入れる派と入れない派に分かれますが、バターを加えるとクリーミーなのに後味がさっぱりするためおすすめです。
遊牧を行うモンゴル人にとってのビタミン補給源として、親しまれています。
④ロータスティー(ベトナム)
ロータスティーは、べトナム王宮の女性たちや中国の楊貴妃も愛飲していたという伝統的な薬草茶です。
別名「美人茶」とも呼ばれています。
体内の不要な水分を排出する利尿効果や新陳代謝の促進効果があり、ダイエットにおすすめです。
また、リラックス効果や安眠効果もあるため、寝る前に飲みたいお茶でもあります。
ロータスティーには、蓮の葉茶と蓮花茶、蓮芯茶の3種類があり、見た目や効能、香りが違います。
ぜひ、お気に入りのロータスティーを見つけてみましょう。
⑤アーティチョークティー(ベトナム)
アーティチョークティーは、健康茶として人気がある薬用ハーブのお茶です。
肝機能を高めたり、血中コレステロールを下げる働きがあり、二日酔いや生活習慣病にも効果が期待されます。
また、食欲不振の改善や最近では美白や美肌にも効果的です。
軽い苦味はありますが、癖のない匂いでとても飲みやすいです。
ホットでもアイスでも、美味しく飲めます。
⑥バター茶(チベットやブータンなど)
バター茶は身体が温まると、チベットやブータンなどの極寒地で良く飲まれているお茶です。
ヤクの乳脂肪や塩を加えるため、塩バター茶とも呼ばれます。
チベットやブータンの人たちは、1日に50杯、多い人になると100杯ものバター茶を飲むほどバター茶が愛されています。
⑦ミアン(タイ・ラオス)
ミアンは、食べるお茶としてタイやラオスで親しまれています。
お茶と言えば「飲む」ことをイメージしますが、タイやラオスでは噛んでお茶を楽しむ文化が浸透しています。
そのため、ミアンは食後に岩塩やショウガとともに食べられることが多いです。
ミアンには風邪や虫歯に対する予防効果や疲労回復効果があり、近年では乳酸菌b240という乳酸菌が含まれていることで、より健康効果が期待されています。
⑧ラペソー(ミャンマー)
ラペソーは、発酵させた茶葉をココナッツ油やごま油に和え湿らせたものです。
ミャンマーでもお茶を噛む習慣があり、干しえびやナッツ、揚げにんにくなどと一緒に食べられます。
ミャンマーでは、茶葉を食べている感覚よりも、ラペソーをサラダやチャーハンの具として使ったり、おやつの一種として食べたりしています。
ラペソーは一般的な茶葉に比べ、カフェインが多く含まれています。
眠気覚ましの効果があり、食物繊維も豊富です。
⑨コカ茶(ペルーやボリビアなど)
コカ茶は、ペルーやボリビアで一般的に飲まれているハーブティーです。
ただし、日本では違法薬物に指定されている・コカインの葉が原料になっているため飲めません。
ペルーやボリビアの市場では売られていて、苦味が強く、独特の香りがあるお茶です。
⑩アッツァイ(モロッコ)
モロッコではアッツァイと呼ばれる、ミントティーが親しまれています。
アッツァイは頭がクラクラするくらいの甘さで苦味があります。
日本で飲むミントティーを想像して飲むと、面食らいます。
モロッコは宗教上お酒が禁じられているため、ミントティーを刺激的な味にして、お酒にかわる嗜好品として独自のスタイルが確立しました。
日本の変わったお茶3選
日本にも、まだまだ変わったお茶があります。
①バタバタ茶
バタバタ茶は、「後発酵茶」と呼ばれ、福井県や富山県で作られているお茶です。
また、お茶を茶筅で泡立てて飲む「振り茶」の仲間としても有名です。
島根の「ぼてぼて茶」や沖縄の「ぶくぶく茶」と同じように、泡立て飲みます。
面白い日本文化として、後世にも受け継いでいきたいものです。
②碁石茶
碁石茶は、東南アジアの山間部から中国へ、そして四国へと伝わったお茶です。
江戸時代や明治時代などには盛んに作られていましたが、昭和に入ると高齢化に伴い作り手が減少し、今では小笠原家だけが作り続けた幻のお茶となっています。
今では他の農家にも伝承し、生産を増やしているところです。
胃腸に優しいことが特徴的なお茶です。
碁石茶は茶粥として親しまれ、今でも茶粥の愛好家たちから愛されています。
健康志向の高い方は、ぜひ挑戦してみましょう。
③石鎚黒茶
石鎚黒茶は、愛媛県西条市小松町の石鎚地区に古くから伝わる幻のお茶です。
「後発酵茶」と呼ばれ、独特の香りと酸味が特徴です。
温度によって味が変わり、温かいとすっきり、冷やすとさっぱりとした味わいになります。
江戸時代から明治時代へ、そして大正期に盛んに生産が行われていた石鎚黒茶ですが、時代とともに生産者が減り、平成時代に入るとたった1軒の農家しか生産しなくなってしまいました。
しかし、近年では福祉施設や愛媛大学、研究機関とも協力しながら、西条の特産茶として伝承の取り組みが続けられています。
脂肪蓄積抑制による抗肥満効果や乳酸菌による整腸作用、免疫力のアップなど健康効果も期待されています。
日本文化を後世へと受け継いでいくためにも、ぜひチャレンジしてほしいお茶です。
世界中の変わったお茶にチャレンジしてみよう!
世界には変わったお茶がたくさんあります。
健康効果もあり、プレゼントとしても喜ばれること間違いなしです。
また、日本にも幻のお茶が3種類あります。
生産する農家が少なく伝承していくことに不安を抱えていますが、日本文化を後世へ受け継いでいくためにも、広めていきたいお茶でもあります。
ぜひ、世界や日本の変わったお茶を飲み比べしたり、プレゼントしたりして楽しんでみましょう。
コメント