レモンピールの効果効能は?摂取量やメリット・デメリットも紹介

強い酸味と爽やかな香りを持つレモン、果汁や果肉はよく使われますが、実は皮も食べられる上に栄養素も多く詰まっています。
そしてレモンと言えばビタミンCですが、果汁や果肉以上に色々なビタミンやミネラルが豊富です。
今回はレモンピールについて効果効能を6つご紹介、摂取量目安やメリット・デメリットについてもまとめました。
レモンピールとは?

レモンピールとは?
- レモンの皮、もしくはレモンの皮を乾燥させたもの
- お菓子作りに使われることが多い
- お茶にもぴったり
レモンピール(lemon peel)とは、レモンの皮そのものやレモンの皮を乾燥させたものです。
場合によっては、砂糖で煮付けたものを指す場合もあります。
レモンピールは、お菓子に使われることが多いです。
焼き菓子やクッキー、パンケーキなどの生地に練り込めば、爽やかな香りをつけられます。
またお茶にもぴったりで、他のハーブやスパイスと混ぜて淹れることで、香り豊かなハーブティーを楽しめます。
レモンピールの作り方
- レモンの白いスジを削ぎ落として千切りにする
- たっぷりのお湯を沸かし、2~3回ゆでこぼす
- ザルに上げて水気を絞る
- 天板にオーブンシートとレモンを重ならないように載せる
- 100度のオーブンで約1時間かけてカラカラになったら完成
レモンピールは、オーブンを使えば簡単に作れます。
自然乾燥でも作れますが、その場合はネットに入れて1週間ほど様子を見ながら乾かしましょう。
レモンの皮はアクがあるので、数回茹でこぼして苦味を抜いてください。
レモンピールの効果効能6選
レモンピールは、果肉や果汁よりも多く含まれている栄養素や成分があります。
とくにビタミンCや食物繊維、ポリフェノールは果肉や果汁よりも多いです。
さらにβ-カロテン、ビタミンCなどのビタミン類、カリウムやカルシウムのミネラル類は果肉の5倍以上とも言われています。
ここでは、レモンピールの効果効能について、6つに絞ってご紹介します。
風邪の症状を抑える
風邪の症状を抑える
- 免疫機能の働きを助けるビタミンC豊富
- テルペン類が去痰作用
レモンと言えばビタミンCの含有量が多いことが有名、もちろんレモンピールにもビタミンCは豊富に含まれています。
ビタミンCは免疫機能の働きを助け、ウイルスを撃退してくれるので風邪をひいたときの症状を抑えてくれます。
また、レモンの香り成分のほとんどを占めるテルペン類は、咳を抑えて痰を切ってくれる効果もあります。
風邪でなくても、喉の調子が悪いときにレモンピールを取り入れてみてください。
むくみ防止
むくみ防止
- 余計な水分を排泄するカリウムが豊富
- クエン酸やリモネンが血行促進
レモンピールには、カリウムが豊富に含まれています。
カリウムには利尿作用を促して体内の余計な水分を排泄し、むくみを解消する効果があります。
また、レモンピールの酸味成分であるクエン酸や、香り成分リモネンもむくみ防止に効果的です。
クエン酸は血液の循環を促進し、リモネンは血管を拡張させるので老廃物の排出を促してくれます。
免疫力アップ
免疫力アップ
- ポリフェノールが豊富
- 抗酸化作用が活性酸素を撃退
- 免疫細胞を活発化
「風邪の症状を抑える」の項では免疫機能を助ける働きがあることを解説しましたが、この効能は予防にも効果的です。
また、レモンピールに含まれるヘスペリジンやエリオシトリンといったポリフェノールが含まれています。
これらのポリフェノールは抗酸化作用があり、細胞を劣化させる活性酸素を撃退します。
免疫細胞が活発化すれば、風邪などの病気にかかりにくくなります。
ダイエットをサポートする
ダイエットをサポートする
- 食物繊維が豊富
- 糖の吸収を抑える
- 腸内環境を整え便秘を予防
レモンピールに含まれている食物繊維は、糖の吸収を抑えてくれます。
食後の血糖値が上昇を抑えられるため、脂肪が蓄積しにくくなります。
また、食物繊維は腸内環境を整え、便が出やすくなるので便秘にも効果的です。
しかし、砂糖やシロップ漬けのレモンピールは含まれている糖分も跳ね上がってしまうため、摂取するときは量に注意しましょう。
ガン細胞の発生を抑える
ガン細胞の発生を抑える
- サルベストロールががん細胞を無効化
- 副作用も報告されてない
- さらなる研究が期待されている注目の成分
いくつかの研究では、レモンピールがガン細胞の発生を抑えて予防してくれることを示唆しています。
レモンピールにはサルベストロールという成分が含まれており、ガン細胞のアポトーシス(細胞死)を促してくれます。
さらにこのサルベストロールは健康な細胞には攻撃をしないため、副作用がないとされています。
このサルベストロールは肺がん、悪性リンパ腫、乳がんに効果的との研究もあり、今注目を集めている成分です。
血管を強くする
血管を強くする
- ビタミンPが血管を強くしてくれる
- レモンの果肉より皮に多く含まれている
- 血流がよくなると美肌や生活習慣病を予防
レモンの果肉や果汁にはあまり含まれていないのに、レモンピールには多く含まれている栄養素のひとつが、ビタミンPです。
ビタミンPは、血管を強く丈夫にしてくれる働きがあります。
血管が強くなることで血流が良くなり、新陳代謝が上がります。
また、血管が強くなることで美肌効果や生活習慣病予防にも役立ちます。
レモンピールの1日の摂取量目安は?
レモンピールの1日の摂取量目安は?
- 摂りすぎは胃腸に良くない
- 1日10gが目安
- だいたいレモン1個分
レモンピールは酸味があり、クエン酸や食物繊維などを取り過ぎると胃腸にとって刺激が強くなります。
そのため、1日10g程度を摂取しましょう。
1日レモン1個ぶんくらいの量が目安です。
なお、レモンにはビタミンCなど水溶性の栄養素も多いため、まとめて摂取するよりはこまめに摂る方が良いです。
レモンピールのお茶を1日小分けにして飲むなど、無理のない範囲で摂ってください。
レモンピールのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
・自分で簡単に作れる ・防虫作用もある ・入浴剤に使える | ・農薬などが付着している可能性 ・皮膚に触れると刺激が強い |
ここでは、レモンピールの効果効能以外のメリットやデメリットについて解説します。
レモンピールのメリット
まずはメリットから紹介します。
やはり自分で簡単に作れるメリットは大きく、使い道が多いので日常生活のいろいろな場面で役立ちます。
自分で簡単に作れる
レモンピールは、スーパーで買ったレモンで作れる手軽さが魅力です。
一般的なハーブやスパイスは小さな販売店では売ってなかったり高価な場合もあるので、レモンピールはお手軽かつコスパも良いんです。
防虫作用もある
防虫剤にレモンの香りが使われているものは多いですが、それは虫がレモンの酸を嫌うからです。
そのため、服の虫食いを防ぎたいクローゼットや侵入させたくない出窓などにレモンピールを置いておくだけで、虫よけになります。
レモンピールは乾燥しているので、カビの心配もありません。
入浴剤に使える
レモンピールは、100円ショップなどで売っているネットに投入して湯船に入れれば入浴剤としても使えます。
レモンピールの香り成分がお湯に溶け出し、爽やかな香りがお風呂に広がります。
レモンピールのデメリット
一方、レモンピールの表面に付着している農薬や使い方には注意が必要です。
農薬などが付着している可能性
日本で売られているレモンは、9割近くが輸入です。
国内レモンでも農薬は使われていますが、輸入レモンは防カビ剤がついていることもあり、パッケージなどに表記されています。
レモンは皮ごと食べることを推定して農薬や防カビ剤の量が決められているので神経質になる必要はありませんが、気になる人は塩で表面をこすり洗いしましょう。
皮膚に触れると刺激が強い
これは入浴剤など肌につけるときの注意点ですが、レモンは酸が強く、肌のpH値を変えてしまいます。
そのため、レモンピールのお風呂に入ると、ピリピリと刺激を感じることがあります。
レモンピールの爽やかな香りを楽しみながら健康的な生活を送ろう!
レモンピールは、果肉や果汁以上に栄養素が多く、そのぶん効果効能も期待できます。
他のスパイスやハーブと違って身近な香り、かつ自作しやすいので、手軽に摂ることができます。
料理やドリンクに利用して、レモンピールを適度に摂るようにしましょう。
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