生姜パウダーの効果や使い方・作り方を解説
生姜は飲み物に入れたり料理に使ったりと、とても身近な存在です。
しかし生姜を刻んだり、すりおろしたりするのは面倒と感じる人は、多いのではないでしょうか。
そこで今回は、手軽に使える生姜パウダーの体への効果や、使い方を解説していきます。
また自宅で簡単に作る生姜パウダーの作り方も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
生姜パウダーは効果ない?
生姜パウダーを実際に使ったことが無い方は、どんなものか分からない人も多いでしょう。
生姜パウダーは生姜を乾燥させて粉砕した粉末で、料理や飲み物にも溶けやすく使いやすいのが特徴です。
生姜をしっかりと乾燥させて作りますので、生姜の風味や栄養分が凝縮されています。
生の生姜は体への良い効果があることは知られていますが、生姜パウダーにも良い効果があるのは余り知られていないようです。
そこでここからは、生姜パウダーの効果を詳しく解説していきます。
生姜パウダーの効果①:冷え性の緩和(代謝アップ)
生姜は体を温めるので冷え性に良いとよく聞きますが、加熱した生姜の方がこの効果は高いです。
加熱された生姜にはショウガオールが多く含まれていますが、ショウガオールの成分は熱を作りだす働きがあります。
生姜パウダーは、加熱・乾燥して作られていますので、ショウガオールを多く含み、生の生姜より冷え性の緩和や代謝アップに期待できます。
体が温まると汗が出やすくなるため代謝アップに繋がるという仕組みです。
冷えや代謝の低下に悩んでいる方は、生姜パウダーを試してみるといいでしょう。
生姜パウダーの効果②:体の中の血行を良くする
血流を促進させて体を温める作用があるショウガオールは、生姜を加熱することで増えます。
ショウガオールは胃腸を適度に刺激して、臓器の血行を良くする作用があるとされています。
加熱して作る生姜パウダーは、血行改善に期待ができるでしょう。
生姜パウダーの効果③:免疫力アップ
免疫力は体温を上げることでアップします。
生姜パウダーは体を温める効果がありますので、体を温めながら免疫力アップに期待できます。
体温1度低下すると30パーセント以上、免疫力が下がるといわれています。
免疫力アップには体温を上げることが大切です。
生姜パウダーの効果④:むくみの改善
冷え性は血行不良を招き、血行が悪くなると代謝も低下するため、むくみの原因になります。
また肌のターンオーバーは乱れて乾燥や、くすみなどの症状がでることがあります。
生姜パウダーは体を温め血流を促す効果があるので、むくみ改善にも期待できます。
足がむくんで辛いと悩む方は、生姜パウダーを試してみてはいかがでしょうか。
生姜パウダーの効果⑤:殺菌・抗菌作用
生姜の成分のジンゲロンには、強い殺菌作用があり食中毒の予防に期待できます。
昔から生姜の殺菌作用は、食中毒対策として利用されていますが、その一つとして寿司に添えられるガリがあります。
ガリは箸休めや口直しとしてだけでなく、生姜が殺菌作用に効果があるため添えられたともいわれているようです。
生姜パウダーの効果⑥:吐き気や頭痛を和らげる
生姜の成分であるジンゲロンやショウガオールは生姜の辛味成分ですが、この辛味成分には胃液の分泌を促進して消化吸収を助ける効果があるとされています。
消化を助けることで、消化不良を防ぎ吐き気改善に役立つとされています。
また血行を改善する効果もあるため、血行不良による頭痛も和らげるといわれています。頭痛には、さまざまな種類があるため必ず改善するとはいえませんが、冷え性や血行不良で頭痛がある方は、一度生姜パウダーを試してみるのもいいでしょう。
参考サイト:厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』
生姜パウダーの効果的な使い方
生姜パウダーには、さまざまな体に良い効果があるのが分かりましたが、効果的な使い方はあるのでしょうか。
そこでここからは生姜パウダーを美味しく、手軽に摂取する使い方を紹介します。
生姜パウダーの効果的な使い方①:ドリンクに混ぜる
生姜パウダーを簡単・手軽に摂取する使い方で、一番のおすすめは普段飲んでいるドリンクに混ぜる使い方です。
コーヒーや紅茶に生姜パウダーを一振りするだけで、ジンジャーコーヒー、ジンジャーティーになります。
甘いドリンクが好きな方は、蜂蜜レモン、ホットレモネード、ホットミルクなどに生姜パウダーを小さじ半分程入れると、ピリッとしたテイストが追加されて体も温まります。
冷たいドリンクが好きな方はジンジャーエールはいかがでしょうか。
グラスに生姜パウダーと蜂蜜を入れ、そこに炭酸水を注げばジンジャーエールの完成です。ホット・アイスで生姜パウダーを活用しましょう。
生姜パウダーの効果的な使い方②:炒めものに使う
生姜パウダーを料理に使うと、生姜のピリッとしたアクセントで更に美味しくなります。
特に日常的に作る炒めものは、生姜パウダーを調味料として使うことで、塩分も控えめになりおすすめです。
またご飯との相性も抜群ですので、炊き込みご飯に混ぜるのもいいでしょう。
お米2合に生姜パウダーを2~3g入れ、お好みの具材と一緒に炊きます。
いつもの炊き込みご飯に生姜のアクセントが加わり、更に美味しくなります。
生姜パウダーの効果的な使い方③:味噌汁に使う
毎日味噌汁を飲む方は、味噌汁に生姜パウダーを加えてみてはいかがでしょうか。
お椀に注いだ味噌汁に振りかけるだけで、生姜パウダーを摂取できます。
味噌汁の具材は選びませんので、いつもの味噌汁に、一振りするだけの簡単・手軽な使い方でおすすめです。
自宅でも簡単に作れる!生姜パウダーの作り方
生姜パウダーは市販されていますが、自宅でも簡単に作れます。
ここでは、自宅で簡単に作る生姜パウダーの作り方を解説していきます。
①生姜を薄くスライスする
生姜は皮付きのまま使いますので、よく洗います。
洗ったあとキッチンペーパーや布巾なので水分を拭き取り、1~2mm程の厚さに薄切りします。
スライサーがある方は、スライサーで切ってもいいでしょう。
②スライスした生姜を乾燥させる
生姜はスライスしたあと乾燥させますが、オーブン、レンジ、天日干しと3つの方法があります。
自分がやりやすい方法で乾燥させましょう。
オーブンの場合は、天板にクッキングシートをしき、その上にスライスした生姜を重ならないように並べます。
その後110℃に予熱したオーブンで60~70分乾燥焼きします。生姜がカリッとした状態になれば完成です。レンジの場合は、耐熱皿に生姜を並べ600Wで2分加熱します。
一旦取り出し生姜をひっくり返して更に1分加熱しましょう。
生姜の状態をみながら30秒ごとに加熱して、焦がさないように乾燥させます。
天日干しは、晴れた日に生姜を重ならないようザルに並べて5日程干します。
夜は室内に取り込むようにしましょう。
③乾燥した生姜をミキサーなどで粉末にする
乾燥させた生姜を、ミキサーやフードプロセッサー、ミルなどで細かく粉砕します。
これらが無い場合は、すりこぎでこすって細かくします。
粉砕したら密閉容器に入れて保存しましょう。
生姜パウダーは1日1~2g程度の摂取が効果的!
生姜パウダーは、生の生姜より少量で栄養が摂取できます。
そのため1日1~2g程度の量で体に良い効果が期待できるでしょう。
生姜パウダーを、飲み物や料理に使って健康管理に役立てましょう。
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