コリアンダーの上手な使い方は?おすすめレシピも紹介

コリアンダーは苦手な人も多いハーブのひとつですが、好きでハマる人も多いほど独特の香りと風味を持っています。
エスニック料理に使われるのが定番で、日本でもスーパーで簡単に手に入るようになってきました。
今回は、コリアンダーの上手な使い方やおすすめのレシピをご紹介します。
手元にコリアンダーがたくさんある、コリアンダーをもっとうまく使いこなしたい人は必見です。
コリアンダーとは?

コリアンダーとは?
- セリ科コエンドロ属の一年草
- フレッシュかつ強烈な香りが特徴
- 料理のトッピングや炒め物の調味料として利用
コリアンダーは、地中海沿岸が原産のセリ科コエンドロ属の一年草です。
英語ではコリアンダー、タイ語ではパクチー、中国語ではシャンツァイと呼ばれています。
フレッシュかつ強烈な香りが特徴的で、料理のトッピングや炒め物の香り付けとして利用するのが一般的です。
コリアンダーは葉を使うことが多いですが、種(シード)も粒の食感豊かで香りが穏やかなので幅広い料理に使われています。
コリアンダーの使い方
コリアンダーは葉の部分が良く使われますが、シード(種子)も立派なスパイスです。
ここではコリアンダーの葉やシードの使い方について解説します。
1、コリアンダー×炒める

コリアンダー×炒める
- コリアンダーシードは炒めると香りが出る
- 軽く色づくまで炒める
- 食材の水分や脂で柔らかくなる
コリアンダーは、葉の部分は仕上げにサッと炒める程度、シードはじっくり炒めることで香りが出やすくなります。
コリアンダーシードは最初に油と一緒に炒め、軽く色づくまで香りを出しましょう。
炒めた後カレーに使うことが多いですが、シンプルな炒め物に使ってもOKです。
そのあと食材と一緒に炒めると、野菜や肉から出る水分や脂分を吸って柔らかくなります。
柔らかくなったコリアンダーシードは、噛むと爽やかな香りと風味が出て料理のアクセントになります。
2、コリアンダー×焼く

コリアンダー×焼く
- シードそのまままぶして焼く
- パウダーを下味に混ぜる
- 臭みを消しつつ風味をつけてくれる
コリアンダーシードは、ソテーなどの焼く料理にも活躍します。
例えば、サバやアジなどの魚にコリアンダーシードをまぶして焼くと、風味豊かで食感も楽しい逸品に仕上がります。
コリアンダーシードは、事前に綿棒や乳棒などで潰しておくとよく香りが出るのでおすすめです。
またコリアンダーは、パウダー状のものをチキンやポークソテーの下味に使うことでほんのり香りづけできます。
臭みを消す役割もあるため、肉独特の獣臭さやえぐみを取り除く効果もあります。
3、コリアンダー×揚げる

コリアンダー×揚げる
- 葉を付け合わせに使う
- 爽やかな風味がこってりした揚げ物に合う
- β‐カロテンの吸収がよくなる側面もある
コリアンダーは、葉を揚げ物の付け合わせとして添えることが良くあります。
コリアンダーは爽やかな風味があるので、揚げ物のようなこってりとした料理にもぴったりです。
また、コリアンダーは脂溶性であるβ-カロテンを豊富に含んでいるのが特徴のひとつです。
揚げ物と一緒に摂ることでβ-カロテンの吸収がよくなる面もあります。
4、コリアンダー×煮る

コリアンダー×煮る
- トムヤムクンによく使われる
- ココナッツミルクで煮る料理にもぴったり
- スープに爽やかな風味と香りをつける
コリアンダーと煮込み料理の組み合わせでよくあるのが、世界三大スープの1つであるトムヤムクンです。
トムヤムクンは、エビの臭みを消しつつ爽やかな風味を付けるのにコリアンダーがよく使われています。
トムヤムクンのような酸っぱくて辛いスープの他、ココナッツミルクを使った煮込み料理やカレーにも最適です。
最後に少量添えるだけで、スープに風味と香りをプラスしてくれます。
5、コリアンダー×蒸す

コリアンダー×蒸す
- 貝類や魚類と相性が良い
- レモンなどの柑橘ソースやタレに付け合わせても◎
コリアンダーの爽やかな香りは、あっさりした白身魚の他、脂の多い魚(キンキなど)やうまみの強い貝類ともよく合います。
とくにアサリのワイン蒸しや、蒸した魚のタレや付け合わせにぴったりです。
レモンなどの柑橘系とも相性がよく、レモンを使った料理に付け合わせてもお互いの爽やかな香りを邪魔せず引き立て合ってくれます。
コリアンダーと相性の良い食材
ここでは、覚えておいて損はないコリアンダーと相性の良い食材をご紹介します。
どの食材でも、コリアンダーは癖の強い他のハーブやスパイスと一緒に使うのがおすすめです。
コリアンダーの香りや独特の風味は、他のハーブやスパイスと一緒に使うことでより複雑かつ豊かな味わいにしてくれます。
チキンなどの白い食材

チキンなどの白い食材
- 爽やかなコリアンダーは淡白な白い食材と合う
- 赤身は臭みが強いので向かない
チキンや白身魚、貝類などのシーフードは、香りに爽やかさのあるコリアンダーとよく合います。
見た目が白いものは、コリアンダーと相性が良いと覚えておくとよいでしょう。
逆に牛肉やマグロ(とくに脂の多い部位)などの赤身のお肉は、臭みも旨みも強いのでコリアンダーのような香りでは弱いです。
ややさっぱりめの肉や魚、シーフードがコリアンダーの香りと丁度良くマッチします。
にんじんやきゅうりなど

にんじんやきゅうりなど
- コリアンダーが野菜の青臭さをとりつつ風味付け
- ピクルスにぴったり
コリアンダーは、シードをホールのままピクルスのマリネ液に入れて使うことがよくあります。
にんじんやきゅうりなどの野菜の青臭さを取りつつ、口直しにぴったりな爽やかな風味をつけてくれるからです。
コリアンダーシードをピクルスに使うときは、潰さずにそのままでOKです。
長く漬け込むので、潰さなくてもじっくり香りが引き出されます。
トマトやアボカド

トマトやアボカド
- 旨みか脂分どちらかが強い食材と相性◎
- メキシコ料理によく使われる
トマトは旨みが強いけどさっぱりした口当たり、アボカドは無味だけどこってりした味わいを持っています。
こういった旨みか脂分、どちらかが際立っている野菜とも相性が良いのがコリアンダーです。
代表的なのがメキシコのサルサで、トマトの酸味が効いたソースにコリアンダーはよく使われています。
また、ワカモレなどのアボカドのディップソースにコリアンダーを入れることもよくあります。
醤油やバター味

醤油やバター味
- コリアンダーしょうゆはおにぎりや餃子のタレに
- バターソースはコクのあるドレッシングに
コリアンダーと言えばエスニック料理のイメージが強いですが、しょうゆやバターの風味ともよく合います。
例えば、にんにくとコリアンダーの葉を一緒に付け込んだしょうゆは、餃子のタレや焼きおにぎりに使うと風味豊かに美味しく仕上がります。
また、バターのようにコクが強いものにコリアンダーパウダーを混ぜると、焼き野菜や蒸し野菜のソースとして使えます。
コリアンダーの風味が効いたバターと野菜は、より味が複雑に絡み合っていくらでもいけてしまう美味しさです。
コリアンダーを使ったおすすめ簡単レシピ
コリアンダーを使った料理はエスニックものが多く、自宅で作るにはハードルが高いと思われがちです。
しかし、いつもの料理にプラスするだけでもコリアンダーの風味が引き立って美味しく食べられます。
最後に、自宅でも簡単に作れるコリアンダーを使ったレシピをご紹介します。
コリアンダーのチャーハン

材料
- コリアンダー 25g
- 豚バラ肉 (厚切り) 50g
- 卵 1個
- ごま油 大さじ1
- ごはん 1膳
- (A)鶏ガラスープの素 大さじ1/2
- (A)しょうゆ 小さじ1/2
- (A)ナンプラー 小さじ1/2
- (A)酒 小さじ1
- (A)塩こしょう 適量
しょうゆの半分の分量をナンプラーにすることで、エスニックな風味がより引き立ちます。
こちらは1人前の分量です。
作り方
- 豚バラ肉を5mm角くらいの小さ目サイズに切る
- ボウルに卵を割ってといておく
- (A)をあらかじめ混ぜておく
- フライパンを温めてごま油を入れたら豚肉を炒める
- 豚肉に火が通ったら卵と温かいごはんを加える
- ほぐしながら炒め(A)と1cm幅に切ったコリアンダーの葉を加えてなじませたら完成
飾り用のコリアンダーを残しておき、最後にネギの代わりに乗せると見た目も華やかです。
エビとコリアンダーのナンプラー炒め

材料
- むきエビ 150g
- コリアンダー 80g
- サラダ油 大さじ1
- 輪切り赤唐辛子 適量
- すりおろしニンニク 1片分
- ナンプラー 小さじ2
- 砂糖 小さじ1
- レモン 1切れ
こちらは2人分の分量です。
赤唐辛子やレモン、ニンニクの量は好みに応じて増減しましょう。
作り方
- むきエビを洗って水気をキッチンペーパーでとる
- コリアンダーは3cm幅に切る(飾り用を取っておいても◎)
- 冷たいフライパンにサラダ油と赤唐辛子を入れ、弱火にかけて辛みと香りを出す
- むきエビとニンニクを加えたら強火にし、エビの色が変わるまで炒める
- ナンプラー、砂糖、コリアンダーを加えてサッと絡めたらレモンを絞りかけて完成
コリアンダーは火がすぐに通るので、調味料と一緒に加えて炒めるくらいで大丈夫です。
鶏胸肉とコリアンダーのサラダ

材料
- 鶏むね肉 1枚
- コリアンダー 50g
- ナンプラー 大さじ1.5
- レモン汁 小さじ2
- 玉ねぎ 1/2個
コリアンダーを使えば、デパ地下風のデリサラダも簡単に作れます。
コリアンダー50gはあくまで目安、好きな量を使ってOKです。
作り方
- 沸騰したお湯で鶏むね肉を3分茹でたら火を止めて40分放置し、蒸し鶏を作る
- 玉ねぎをスライスして水にさらしておく
- 蒸し鶏を好きな大きさに切るか手で裂いたら、塩コショウで下味をつける
- コリアンダーの葉は好きな大きさ、茎は細かく切る
- ナンプラー、レモン汁を混ぜ合わせてドレッシングを作る
- 蒸し鶏に玉ねぎとドレッシングを入れて混ぜ合わせたら完成
好みで赤唐辛子の輪切りやくるみなどのナッツを乗せてもおいしくいただけます。
コリアンダーの使い方をマスターして料理の幅を広げよう!
柑橘系の酸っぱい香りがあるコリアンダーは、エスニック料理を中心に独特の風味をつけてより美味しくしてくれます。
エスニック料理との相性がとても良いので、一緒にナンプラーを使うのがおすすめです。
コリアンダーと一緒にナンプラーを買って様々なエスニック料理に挑戦してみましょう。
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