代表的なインドスパイスやおすすめスパイスの使い方などを紹介
スパイスの種類はとても多くそれぞれに風味は特徴に違いがあります。
スパイスを料理によく使用する国といえばインドでしょう。
熱帯地域のインドでは内蔵が弱くなったり食欲がなくなったりしがちです。
スパイスには食欲増進や消化促進、胃腸の働きを良くするものもあります。
インドでよく使用されている代表的なスパイスをご紹介します。
用途は使い方などインド料理でなくても使えるので参考にしてください。
代表的なおすすめのインドスパイス10選を紹介
スパイスの歴史はとても古く、インドでは紀元前から使用していたと言われています。
インド料理は小麦や米、野菜、乳製品を組み合わせたものが多く、それらをスパイスを使って多様化し風味豊かで美味し料理にしているのが特徴です。
インド料理でよく使用されるバラエティー豊かなスパイスを10選ご紹介します。
①クミン
- セリ科の一年草
- カレーパウダーの原料
- 肉料理によく合う
クミンはインドカレーを作るのにかかせないスパイスです。
普段の野菜炒めや焼き鳥などに使うといつもと違う味になるでしょう。
クミンには消化促進や食欲増進の作用があります。
②コリアンダー
- セリ科の一年草
- 甘く爽やかな香りが特徴
- カレーやクッキーなどお菓子にもおすすめ
コリアンダーとパクチーは同じ植物ですが、葉や種子をパウダーにしたものをコリアンダー、葉をそのまま食べる場合はパクチーと呼ばれています。
味はパクチーのような青臭さがないため、パクチーが苦手な方でも使えるでしょう。
コリアンダーには抗菌・防腐作用に加え解毒作用もあります。
③ターメリック
- 生姜科の多年草
- 少しほろ苦く独特の香りがある
- 黄色に色づくためインドカレーにはかかせない
ターメリックは「ウコン」と同じです。
クルクミンという成分を含んでいて、抗酸化、抗炎症性があり、アンチエイジング効果や肝機能改善、消化不良にも効果があります。
少し苦みが強いので使用する際は量に気を付けてください。
④カルダモン
- 生姜科の多年草
- エキゾチックな甘く爽やかな香り
- 「スパイスの女王」と言われ高価
カルダモンはほろ苦くピリッとした辛味があるスパイスです。
カレーはもちろん、チャイや肉料理の臭い消しにも使用されます。
カルダモンは抗炎症や消化促進、口臭予防にも効果的です。
⑤シナモン
- ニッケイ属の樹皮
- 甘い香りとほのかな辛味が特徴
- 素材の甘味を引き立ててくれる
シナモンはシナモンロールやアップルパイ、パンプキンパイにかかせないスパイスです。
シナモンシュガーは紅茶やコーヒー、フレンチトーストにもおすすめです。
血の巡りを良くしますので、冷え性や関節痛、月経痛などにも効果があります。
⑥クローブ
- チョウジの木の花とつぼみ
- バニラのような甘く強い香り
- 挽き肉料理、肉の臭い消しに効果的
クローブは丁子(チョウジ)ともいわれる生薬としても有名なスパイスです。
ソース(とんかつ・ウスター)やケチャップに使用されています。
肉の臭い消しに効果的で、ひき肉料理やスープ、シチューなどにおすすめです。
身体の冷えを改善し、抗菌、鎮痛効果に優れていて医療でも使われています。
⑦ブラックペッパー
- コショウ科の果実
- 日本料理でもポピュラーなスパイス
- 炒め物や肉料理におすすめ
ブラックベッパーは黒胡椒としても販売されています。
血行促進、消化機能・食欲増進、抗菌・防虫・防腐作用などとても多くの効能があるスパイスです。
ホールは煮込み料理に、あらびきは魚料理の臭い消しやカルボナーラなど、パウダーは使いやすく辛味も感じにくいのが特徴です。
また、ホワイトペーパー(白胡椒)は香りがマイルドなので、比較的淡泊な料理にむいています。
⑧カイエンペッパー(レッドペッパー)
- 唐辛子で作るスパイス
- 強い辛味(鷹の爪と同じくらい)
- スパイシーな料理に向いている
カイエンペッパーは唐辛子を乾燥させて作られているため赤く強い辛味が特徴です。
辛さが決めてのスパイシーな料理、麻婆豆腐やトムヤンクンにはかかせません。
消化促進、食欲増進などに効果がありビタミンCも豊富に含まれています。
⑨ナツメグ
- ニクズクの種子
- ほろ苦くエキゾチックな香り
- 肉、卵、野菜、お菓子料理など
ナツメグは粉末状で販売されていて、肉、魚料理、乳製品の臭い消しにも使用されます。
また、野菜の甘さを引き出してくれたりスパイシーな香りと味はお菓子にもおすすめです。
筋肉痛や腹痛、胃痛といった痛みに鎮痛効果が期待できます。
ただし大量摂取すると中毒症状が起きることもあるため、5g以上使用するのはやめましょう。
⑩パプリカ
- ナス科の多年草
- 辛味はなく色づけや風味づけに利用する
- 甘い香りが特徴
スパイスのパプリカパウダーは日本でパプリカとして販売されている野菜とは別物です。
スペインやハンバリー料理によく使用されていて、辛味はなく甘い香りで煮込み料理や料理のアクセントとして使うのがおすすめです。
パプリカには抗酸化作用があり美容や動脈硬化の予防にも期待できます。
インドスパイスの使い方を解説
多種多様にあるスパイスですが、スパイスを料理に使うには目的を知ることが大切です。
スパイスはそれぞれ特徴があるため料理に合ったものを選びましょう。
スパイスを使う主な目的は3つ
料理にスパイスを使う場合、香りをつける、辛味をつける、色味をつけると大まかに分けて3つの目的があります。
それぞれの使い方を解説しますので参考にしてください。
使い方①:辛味を出すのに使う
スパイスは料理に辛味を出すのによく利用されます。
カレーや麻婆豆腐、エスニックな料理にはかかせないでしょう。
辛いのがお好きな方ならハバネロペッパーやチリパウダー、程よい辛さがお好みならガラムマサラなどがおすすめです。
少し使うだけで料理に辛さとうま味が増すでしょう。
使い方②:香りを出すのに使う
インドカレーではスパイスを使用しますがホールの場合は油で熱する「テンパリング」をしましょう。
特にインドカレーに使われるスパイスの香りは油に溶けやすいためテンパリングを行うと香りが抜群によくなります。
テンパリングしたスパイスは取り出しませんが食べても美味しくないため食べるときに取り除くのが良いでしょう。
スパイスはそれぞれ香りにも特徴があります。
カルダモンやコリアンダー、シナモン、クローブなどは食欲を刺激します。
使い方③:色を出すのに使う
食べ物は味や匂いのほかに視覚も大切です。
見た目が鮮やかだと食欲も増すでしょう。
インドカレーではかかせないターメリックは鮮やかな黄色が特徴です。
少し高価ですがサフランは黄色に色づきエキゾチックな香りが食欲をそそるでしょう。
また、真っ赤で甘い香りが特徴のパプリカパウダーは、煮込み料理以外にポテトサラダやマリネなどに振りかけると、いつもの料理が華やかになります。
食材との相性にも注目してみよう
スパイスを料理に使う場合、素材との相性も考慮しましょう。
肉料理でも牛・豚・鳥・羊があり、さらに煮込み、炒める、揚げると調理方法も様々です。
魚でも赤身・青身・白身とありそれぞれ特徴が違います。
スパイスは種類が多いのですが、それぞれに合うスパイスは一般的に販売されています。
スパイスを使用するさいは食材、調理方法にあったものを選んでください。
奥深いインドスパイスの世界に触れてみよう
インド料理でよく使用されているスパイスを解説しました。
インド料理と言えばカレーが有名ですが、家庭で作る料理にもスパイスを使用すると、いつもと違う味わいになるでしょう。
食材や調理の目的にあったスパイスを選んで毎日の料理に使ってみてください。
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