マサラとガラムマサラの違いや作り方・使い方などを解説

皆さんは「マサラ」と「ガラムマサラ」をご存知ですか?
名前を聞いたことがあっても、それぞれが具体的にどのようなものかわからないという方は多いでしょう。
今回は、マサラとガラムマサラの違いや作り方について解説していきます。
ガラムマサラの活用方法についても紹介しているので、普段からよく料理をしている方もぜひ参考にしてください。
マサラとガラムマサラの違いとは?
ここでは、マサラとガラムマサラの違いやそれぞれの特徴について解説していきます。
スパイスに興味があるという方は一度目を通してみてください。
マサラとは?

マサラは、さまざまな香辛料をブレンドした香辛調味料の総称です。
マサラにはいくつか種類が存在し、その中のひとつにガラムマサラがあります。
ガラムマサラとは?

ガラムマサラは、複数のスパイスを組み合わせて作られるミックススパイスです。
インド生まれのスパイスで、主にカレーのベース作りや仕上げに用いられます。
レストランや各家庭ごとにスパイスの種類や配合が異なるのが特徴のひとつです。
使用するスパイスの種類や数に決まりはありませんが、一般的にはシナモン、カルダモン、クローブ、コリアンダー、ナツメグなどがよく使われています。
料理の味を決定づける大切な調味料と言えるでしょう。
ガラムマサラの辛さはどのくらい?

ガラムマサラは香り付けに使われるもので、基本的に辛さはほとんど感じられません。
中には、唐辛子やブラックペッパーで辛さをプラスしているガラムマサラもあります。
辛いものが苦手な方がガラムマサラを選ぶときは、唐辛子とブラックペッパーが入っているかどうかを確認しましょう。
ガラムマサラとカレー粉は別物?

カレー粉は香り、辛味、色味を料理にプラスできる万能調味料です。
一方でガラムマサラは料理の香り付けや食材の臭み消しに使われます。
「ガラム」が熱い、「マサラ」が混合物という意味です。
脇役的な存在であることから、単体で用いられることがほとんどありません。
また、ガラムマサラは3〜10種類程度のスパイスを組み合わせているのに対し、カレー粉は20〜30種類のスパイスやハーブが使われています。
カレー粉のほうが使用するスパイスやハーブの種類が多いため、より複雑で深みのある味わいに仕上がると言えるでしょう。
ガラムマサラの作り方

ガラムマサラは色々なメーカーから発売されていますが、自分好みにブレンドした自家製ガラムマサラがあると、料理がもっと楽しくなるでしょう。
ここではガラムマサラの作り方や必要な材料を紹介します。
ガラムマサラのレシピに決まったものはない
ガラムマサラのレシピにはこれといった決まりがなく、各家庭やレストランによって使用するスパイスの種類や比率が変わってきます。
スパイスの比率に決まったルールはありませんが、基本となるスパイスの種類や配合は存在するようです。
一般的にはシナモン、クローブ、ナツメグの3種類のスパイスはよく用いられています。
色々な配合で試してみて、自分の好みに合う組み合わせを見つけましょう。
スパイスパウダーで作る基本のガラムマサラ(カレー4人分)

- シナモン 0.5杯
- ナツメグ 0.5杯
- クローブ 0.5杯
- カルダモン 0.5杯
- クミン 3杯
- コリアンダー 4杯
- ブラックペッパー 1杯
使用するスパイスや配分は自分好みに調整してOKです。
ティースプーンなどを使ってスパイスを計量します。
しばらく経つと香りが飛びやすくなるため、一度に大量に作るのは避け、使う分だけ作るようにしましょう。
ホールスパイスから作るのもオススメ

- コリアンダーシード 大さじ2杯
- クミンシード 小さじ1杯
- クローブ 3個
- カルダモン 3個
- シナモン 3本
- ナツメグ 1個
- フェンネルシード 小さじ1杯
- 八角 1個
- ベイリーフ 1枚
- ブラックペッパー 小さじ0.5杯
手軽に使えるスパイスパウダーは、保管している間に虫が発生しやすいというデメリットがあります。
スパイスの新鮮な味を維持させたいなら、ホールスパイスから作るのもおすすめです。
フライパンでスパイスを炒ったら、乳鉢やグラインダーなどを使って細かく砕いてください。
スパイスパウダーを使うときと同じように、必要な分だけその都度作るとよいでしょう。
市販のガラムマサラを使うのも方法のひとつ

「自分でガラムマサラ作るのは大変」「スパイスをそろえるのが面倒」という方は市販のガラムマサラを使いましょう。
1本買っておくだけで、あらゆる料理にスパイスの風味を手軽に加えられます。
開封後は時間が経つごとに風味が劣化してしまうため、涼しい場所で保管し、なるべく早めに使ってください。
フレッシュな香りを楽しむためにも、半年以内で使い切るのがベストです。
商品によっては液体タイプのガラムマサラもあり、料理への馴染みのよさと使いやすさがメリット。
粉末タイプと液体タイプの商品を両方購入し、料理によって使い分けるのもよいでしょう。
ガラムマサラの使い方
カレーに用いられるイメージが強いガラムマサラですが、料理や飲み物のアクセントとしても活用できます。
香りを活かしたい料理に取り入れて、普段とは違う味わいを楽しみましょう。
ここでは、ガラムマサラのおすすめの使い方をいくつか紹介します。
ガラムマサラは香り付けに使うのが基本

ガラムマサラは香り付けに活用するのが基本なので、さまざまな料理に合わせやすい点がメリット。
香りが飛びやすいので、料理の仕上げにサッと振りかけるのが基本の使い道です。
毎日の食卓にガラムマサラを取り入れることで、個性的な味に仕上がります。
日々のメニューのマンネリ化に悩んでいる方にはぴったりなアイテムといえるでしょう。
使い方①:カレーの仕上げに使う

ガラムマサラといえば、カレーに使うものと思う方も多いでしょう。
煮立っているときにガラムマサラを入れると、スパイスの香りや風味が飛びやすくなります。
火を止める直前、もしくは火を止めてから加えるのがおすすめです。
材料として使用する肉の下味にも活用できます。
使い方②:普段の料理の香り付けに使う

炒めもの、和えもの、揚げ物などご家庭で作る料理の香り付けにも活用できます。
深みのあるエキゾチックな味にしたい場合は仕上げに、スパイス感を控えめにしたい場合は下味として使うのがおすすめです。
スパイスの香りや風味がいいアクセントになり、いつもとは一味違う料理を作れるでしょう。
使い方③:肉の臭み消しに使う

唐揚げやラム肉、グリル料理など肉の下味にガラムマサラを使うのもおすすめです。
臭みを消しながら、肉本来の旨みを引き出すことができます。
たっぷり使うのではなく、隠し味程度の量を使うのがおいしく仕上げるポイントです。
使い方④:飲み物の香り付けに使う

ガラムマサラは料理への香り付けや肉の下味だけでなく、飲み物にも活用できます。
インド発祥のスパイシーなミルクティー、チャイをガラムマサラで作ると奥深い味わいに仕上がります。
コーヒーとの相性もよく、ちょっぴり加えるだけでスパイシーな大人の味わいが楽しめるでしょう。
ガラムマサラを使ったスパイシーな料理に挑戦してみよう

ガラムマサラとマサラの違い、使い方について解説しました。
カレーによく使われるイメージがあるガラムマサラですが、毎日の料理や飲み物にも活用できます。
肉の臭み消しや隠し味に使われることも多く、アイデア次第で使い道は無限大と言えるでしょう。
皆さんも自家製のガラムマサラを作って、日々の献立に取り入れてみてくださいね。
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