マサラの意味やカレーとの違いを徹底解説!
カレーとマサラはどちらもスパイスを使用した料理です。
よく似ている料理なので同じものと勘違いされている方もいるでしょう。
記事ではカレーとマサラ、その違いとそれぞれどんな種類があるのかをご紹介します。
マサラの意味は?分かりやすく解説
マサラとカレーは似て非なる料理です。
「マサラ」とはどういう意味があるのか、その特徴とともに解説します。
マサラはヒンディー語で”料理用スパイス”
「マサラ」とは多種類のスパイスを混ぜて作られています。
例えば、ターメリック・ブラック、ホワイトペッパー・カルダモンやクミンなどが混ぜられています。
混ぜるスパイスはインドの各家庭により違いがあり「秘伝」です。
スパイスはとても種類が多く、混合する量も各それぞれ違うため、同じ味の「マサラ」はありません。
日本では砂糖やしょうゆ、出汁など様々な調味料を使用して料理しますが、インド料理はすべて「マサラ」で味付けされています。
それぞれの家庭「マサラ」が違うため、インドにおける「おふくろの味」と言えるでしょう。
「マサラ」とはヒンドゥー語で「料理用スパイス」の意味です。
ガラムマサラには辛みが少ない
スーパーでも販売されている「ガラムマサラ」を使って、本格的なスパイスカレーを作られているかたもいます。
「ガラムマサラ」とは、様々なスパイスを混ぜて作られいますが、混ぜるスパイスに決まりはありません。
そのため店舗や各家庭、販売店により香りや味は違います。
特に「ガラムマサラ」は香りを重視しているスパイスです。
辛味を加えるため「チリペッパー」が入る場合もありますが、それほど辛くないのが特徴です。
マサラとカレーの意味の違い
よく似ている「マサラ」と「カレー」の違いを解説します。
カレーはイギリス発祥の料理
「カレー」と言えばインド料理のようですが、そもそもはイギリスが発祥です。
インドを統治していたイギリスは、ホワイトシチューを好んでいました。
しかし、航海中にミルクが痛んでしまうため、食材を煮込むのにインドのスパイスを使いました。
その後、スパイスはイギリス国内へも持ち込まれ、もっと簡単に「カレー」を作るために、数種類のスパイスを混合したものが「カレー粉」です。
カレー粉にはマサラと比べるとより多くのスパイスが入っているのが特徴です。
カレーの色であるターメリックもマサラには入っていません。
また「カレー粉」は香りや色、辛味がバランスよく配合されているため単体でも用いることができる調味料に対して、マサラは単体ではあまり使われないでしょう。
イギリスで出来たカレー粉が日本に入り、小麦粉でとろみをつけたものが現在日本でよく食されている「カレー」です。
マサラの種類
「マサラ」にもいろいろな種類があります。
主な「マサラ」をご紹介しましょう。
プラウンマサラ
プラウンマサラは南インドで食されているエビが入っている「マサラ」です。
黒胡椒やクミン、ターメリック、生姜やにんにくのすりおろし、カレーリーフやマスタードシード、唐辛子などをまぜたもの、タマリンドジュースを使います。
プリプリのエビとタマリンドジュースの酸味がよく合い、さらっとしているのが特徴です。
チャナマサラ
「チャナ」とはヒンドゥー語で「ヒヨコマメ」を意味していますので、チャナマサラはヒヨコマメを使っているのが特徴です。
ヒヨコマメは水を含ませてから使います。
他はお好みのスパイス類などを炒めてつくります。
水分が少なくヒヨコマメをスパイス類で煮たような感じのマサラです。
ビンディマサラ
ビンディとは「オクラ」です。
ビンディマサラはたっぷりのオクラが入っているのが特徴です。
ソースを煮詰めてからオクラを加えているのでオクラの食感を楽しめるでしょう。
チキンティッカマサラ
「チキンテイッカ」とは、タンドリーチキンのようにスパイスとヨーグルトでマリネした鶏肉を焼いたものです。
ただ「チキンテイッカ」の場合は、タンドリーチキンとは違い、骨なし鶏肉を使うのが特徴です。
ヨーグルトのマリネ液とスパイス類を合わせたものに漬けこまれた鶏肉がとても美味しい「マサラ」です。
レバーマサラ
鉄分が豊富なレバーはクセが強く苦手な方も多いでしょう。
レバーマサラは、スパイスを使って臭いなどがなくなり、うま味に変わります。
レバーが苦手な方にもおすすめです。
マサラフィッシュフライ
白身魚を使ったカレーも美味しいですが、マサラフィッシュフライは、青魚でもかまいません。
クミンパウダーやターメリックパウダー、レッドチリパウダー、ヨーグルトなどで作ったマリネ液をお好みの魚にしっかりと塗りこみます。
冷蔵庫で30分以上寝かしたものを、フライパンやグリルで焼きましょう。
少しピリッとした辛さがクセになる美味しさです。
カレーの種類
主なマサラをご紹介しました。
次に様々な種類があるカレーをご紹介しましょう。
チキンカレー
牛肉や豚肉以外に鶏肉をカレーに使う方も多いです。
インドではイスラム教徒の方とヒンドゥー教徒の方がいますが、イスラム教では豚肉は禁忌ですし、ヒンドゥー教は牛肉が禁忌です。
そのため、インドではカレーにも鶏肉か羊(ラム・マトン)が使われています。
カレー粉を使うと簡単ですが、少しのコンソメや中農ソース、トマトピューレをいれるとよりコクがでます。
フィッシュカレー
お手軽なカレー粉と白身魚を使ったカレーはあっさりしていて美味しいです。
青身魚を使う場合は本格的なフィッシュカレーがおすすめです。
様々なスパイスパウダーを混ぜたものに加え、タマリンドやトマトをいれて作ったフィッシュカレーは、青身魚の脂と酸味がよく合った、いつもと違うカレーになるでしょう。
ダールカレー
ダールカレーはインド北部やネパールでよく食されているカレーです。
「ダール」とはヒンドゥー語で豆類を指します。
ダールカレーは、挽いた豆にスパイスを加えて作るスープのようなものです。
とろみがあり普段食べているカレーに似ていますが、スパイスが効いていてまろやかで優しい味が特徴です。
インドではスパイスは控えめですが、お好みで加えてください。
ナンにもご飯にも合うカレーです。
マトンカレー
マトンは少しクセがありますが、カレーにするとスパイスが馴染んで美味しいです。
サラダ油にクローブやシナモンで香りをつけて、玉ねぎをにんにく、ターメリックなどできつね色になるまで炒めます。
マトンを加えたら、パウダーのシナモンとクローブ、ガラムマサラとレッドペッパー、トマトを入れて再度炒めます。
水を加えて弱火で煮込むと出来上がり。
柔らかいマトンが美味しいカレーになるでしょう。
キーマカレー
ひき肉を使ったキーマカレーも人気です。
キーマカレーは材料に決まりはありませんが「ひき肉」を使ったものの総称です。
ひき肉を使っていれば、ミートボールが入っているものも「キーマカレー」になります。
似ているものに「ドライカレー」がありますが、こちらは汁気が少ない、あるいは汁気がないものを指しています。
使用する材料やスパイスにも決まりはないため、市販のカレー粉を使って美味しいキーマカレーを作ってみてください。
マサラの意味はスパイスの総称&奥が深い世界
マサラの意味やカレーとの違いを解説しました。
熱帯地域のインドでは紀元前から様々なスパイスを使用していたと言われています。
多種多様なスパイスは奥の深い世界です。
スパイスを上手に利用すると毎日の料理も風味豊かなものになるでしょう。
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