カルダモンティーのレシピを紹介!材料・コツも動画で解説

スパイス料理に使ったり、香水にもよく使われるカルダモンは、「スパイスの女王」と呼ばれるほど世界中で認知されている存在です。
高貴で上品な香りと、スーッとした清涼感があるカルダモンは、紅茶と一緒にいただくと風味を存分に楽しめます。
この記事では、カルダモンを使った紅茶やチャイの作り方、材料について詳しく解説します。
美味しく作るコツについても触れているので、ぜひ最後までチェックしてください。
カルダモンティーの作り方
まずはカルダモンティーの作り方について、詳しい材料やレシピを紹介します。
基本のカルダモンティー
それでは基本のカルダモンティーの作り方を見てみましょう。
上記のYoutube動画では1人分の分量ですが、今回は2人分の材料で作るカルダモンティーのレシピをご紹介します。
基本のカルダモンティーの材料(2杯分)
- 茶葉 6g(ティースプーン3杯程度)
- 熱湯 300ml
- カルダモン 3~4粒
カルダモンティーに使う茶葉は、クセが少なく飲みやすいセイロンがおすすめです。
スパイスの香りを邪魔することなく、紅茶葉の香りもきちんと引き立ちます。
またコク深いのにあっさり飲めるアッサムも、カルダモンティーに適しています。
基本のカルダモンティーの作り方
- カルダモンの殻を破り、種ごと潰す
- 温めたポットにカルダモンと紅茶葉を入れる
- 熱湯をポットに注ぎ、1~2分ほど蒸らす
- 茶こしで茶葉を濾しながらカップに注ぐ
カルダモンは直前に潰すことで、独特の高貴な香りがより引き立ちます。
種を潰すときは乳棒と乳鉢が最適ですが、ないときはビニール袋に入れてコップの底で潰しても大丈夫です。
カルダモンチャイ
次にカルダモンチャイの作り方を解説します。
チャイとはミルクを使って甘く仕上げた紅茶のことで、息抜きやホッとしたいときにぴったりです。
たくさんのスパイスを使わず、カルダモンだけでシンプルに仕上げても美味しくできあがります。
カルダモンチャイの材料
- 牛乳 200ml
- 茶葉 3~4g(ティースプーン2杯程度)
- カルダモン 適量
- きび砂糖 適量
今回はお湯を使わないカルダモンチャイの作り方を紹介します。
牛乳のコクが際立つので、カルダモンは多めに使うのがおすすめです。
カルダモンチャイの作り方
- カルダモンを砕いて潰す
- 牛乳をミルクパンに入れて火にかける
- 紅茶葉と砕いたカルダモンを入れる
- フツフツとしてきたら火を弱める
- ブワっと沸いたらさらに火を弱め、砂糖を入れる
- 茶こしで茶葉とカルダモンを濾しながらカップに入れて完成
牛乳は1度沸くと吹きこぼれやすくなるので、火加減の調整は慎重に行いましょう。
こまめに火を弱めつつ、2分ほど煮出して茶葉を開かせます。
カルダモンティーを作るコツ
カルダモンティーやチャイは、少しのコツを踏まえるだけで段違いに美味しく香り高く仕上がります。
ここではカルダモンティーを美味しく作るコツを5つご紹介します。
1.カルダモンはホールを使う

カルダモンはパウダー状のものも販売されていますが、カルダモンティーやチャイを作るなら断然ホール使いがおすすめです。
カルダモン含むスパイス類は、直前に砕くことで香りがより引き立ちます。
またカルダモンは殻の中に黒い種が10粒ほど内包しており、この種が強い香りを放ちます。
ティーやチャイを作る直前に殻と一緒にこの種を潰すことで、一層香り高く仕上げることが可能です。
ホールを潰す手間が必要ですが、その手間を惜しまないことで美味しく香り高いカルダモンティーが完成します。
2.茶葉はアッサムを使う

カルダモンは独特な香りがあるため、それに負けないコクがある茶葉が合います。
アッサムであれば、コクが強いのに後味はあっさりしているので、カルダモンのようなスパイスとの相性抜群です。
またアッサムはインド産紅茶の50%ほどを占め、手に入りやすいのも大きなメリットです。
価格もそれほど高くないので、手軽にカルダモンティーを楽しめます。
カルダモンチャイならCTC茶葉がおすすめ
カルダモンチャイを作るときは、牛乳を長く煮込まないことがポイントです。
牛乳は長く煮込むと脂肪分が分離するので、膜ができたり色が濁って紅茶葉と合わせた時にきれいに発色しません。
そのため、カルダモンチャイを作るならCTCと呼ばれる茶葉をおすすめします。
CTCは茶葉の成分が抽出しやすいよう、砕いて丸められているのが特徴です。
短い煮出し時間でもしっかり紅茶の成分が抽出できるので、チャイにはうってつけです。
3.お湯にしっかり香りを移す

いくらアッサムのCTCの抽出時間が短いとはいえ、お湯やホットミルクに茶葉を加えてすぐ濾すのはおすすめしません。
2~3分ほど蒸らしたり煮出すだけでも香りが十分出るので、少し置くのが美味しく仕上げるコツです。
あまり煮出しすぎると紅茶葉の渋みが出てしまうので、長く置かないようにしましょう。
4.砂糖を入れるなら甜菜糖かきび砂糖

甘みを加えるお砂糖はどの種類でもOKですが、美味しく仕上げるなら甜菜糖やきび砂糖がおすすめです。
甜菜糖やきび砂糖は精製して作られた白砂糖と違い、ミネラル分が含まれています。
白砂糖よりもコク深い風味がプラスされており、カルダモンチャイに加えるとより美味しくなります。
単純に甘みを加えるだけなら白砂糖でも十分ですが、コクをアップさせたいなら甜菜糖かきび砂糖をたっぷり加えましょう。
5.仕上げにシナモンを振ると風味アップ

カルダモンティーやチャイにもうひとつなにかスパイスを加えるなら、シナモンがぴったりです。
シナモンは煮出すときにスティック状のものを一緒に加えても良いですが、仕上げにパウダーを振りかける作り方もイチオシです。
シナモンパウダーは手に入れやすいうえ、仕上げに振りかけることで複雑でより奥深い香りを楽しめます。
さらに、カルダモンチャイのまろやかな色味に、シナモンパウダーのブラウンが映えます。
カルダモンティーの効果・効能
カルダモンの成分 | 期待できる効果や効能 |
1.8シネオール | 抗酸化作用、抗炎症作用 |
α-テルピネオール | 抗炎症作用、抗アレルギー作用 |
ミルセン | 鎮静、睡眠誘導 |
リモネン | リラックス、抗不安作用 |
カルダモンに含まれている健康に有効な成分は、簡単にまとめると以上の表のようになります。
これら以外にも効能が高い成分が多数含まれており、複合的に作用してくれます。
とくに呼吸器に良い影響を与える成分が豊富なので、喉風邪を引きやすい人にはうってつけです。
カルダモンティーに期待できる効果や効能

- リラックス効果
- 抗炎症、抗酸化作用
- 口臭予防
カルダモンティーに期待できる主な効果は、以上の通りです。
とくにカルダモンの香りは、リラックスや睡眠誘導に効果があります。
あまり眠れない夜に一杯、香りを楽しみながら飲んでみましょう。
血管を拡張させて血流を良くするので、体が冷えにくくなるのも魅力です。
カルダモンティーの副作用

カルダモンは胃酸の分泌を抑えて胃のむかつきを抑制します。
そのため摂取しすぎることで消化不良を起こす可能性があります。
適量の摂取であれば消化不良を起こすことはないので、過剰摂取には気をつけましょう。
カルダモンティーでリラックス!心地よい香りに包まれよう

カルダモンティーはリラックス効果が高く、夜寝る前に飲むのがおすすめです。
心地よい香りを楽しみながら体を温めてくれるので、快適な睡眠の後押しをしてくれます。
またカルダモンチャイは甘みをしっかりつけて、コク深く仕上げるのが美味しくなるポイントです。
カルダモンの有効成分と香りを引き出して、美味しく香り高いカルダモンティーを楽しみましょう。
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