カルダモンのホールの潰し方や使い方などについて解説
カルダモンのホールは料理やお菓子に使う時、あらかじめ潰しておく必要があります。
「カルダモンの上手な潰し方がわからない」「潰したカルダモンはどうやって使えばいいの?」と悩んでいる方も多いでしょう。
今回は、カルダモンのホールを潰す方法や正しい使い方などを解説していきます。
カルダモンのうれしい効果・効能についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
カルダモンのホールを潰す方法
カルダモンはさやと呼ばれる硬い殻で覆われています。
初心者の場合はまだ扱いに慣れていないこともあり、潰すのに時間がかかってしまうこともあるでしょう。
ここではカルダモンのホールの潰す方法を、パターン別に解説しています。
今後ホールのカルダモンを使いたいという方は、あらかじめ理解しておきましょう。
カルダモンは種を取り出して使うのが基本
カルダモンは薄いグリーンのさやの中に、10〜20粒ほどの黒い種が入っており、この種に爽やかな香りがあります。
外側のさやの部分には香りがほとんどありません。
指や道具を使ってさやを割り、中から種を取り出して潰すことで、香りをしっかりと出すことができます。
方法①:指で潰す
しっかり乾燥させたカルダモンの場合、指を使って潰すことができます。
指の腹で潰す、もしくは爪を使って割れ目を入れたら、さやを剥いて中の種を取り出しましょう。
爪を傷つけなくない方は、道具を使って潰すのが無難です。
方法②:ハサミや包丁を使う
ハサミや包丁でカルダモンを半分に切る方法もあります。
縦に切ってから、爪を使って中の種を取り出してください。
カルダモンを切る時に、手をケガしてしまわないように十分注意しましょう。
爪で取り出すのが難しい場合、フォークの先端で種を取り出すのもOKです。
方法③:すり鉢や乳鉢を使う
すり鉢または乳鉢の中にカルダモンのホールを入れて潰す方法もあります。
カルダモンの破片が飛ばないように、手のひらで覆いながら乳棒を使って潰してください。
潰しにくいカルダモンがあった場合、潰せなかったカルダモンのみを取り出してハサミや包丁を使いましょう。
方法④:電動のスパイスミルを使う
一度に大量のカルダモンを効率的に潰したい場合、電動のスパイスミルがあると便利です。
電動ミルの中にカルダモンを入れ、スイッチを押すだけでさやを簡単に割れます。
さやがある程度潰れたタイミングでいったん取り出し、さやと種を分けてください。
しっかり割れていないものは電動ミルにもう一度入れましょう。
潰したカルダモンのホールの使い方
刺激的な辛さと爽やかな風味が特徴のカルダモンは、煮込み料理からスイーツまで幅広く活用できます。
ここでは潰したカルダモンのさや・種のおすすめの使い方を解説しているので、チェックしてみましょう。
潰したさやごと使う方法
中の黒い種だけを使う方法が一般的ですが、さやごと使うレシピもあります。
チャイを作る際には種と一緒にさやを鍋に入れて煮立し、ポットやカップに注ぐ際に茶こしで漉します。
カルダモン入りのチャイはピリッとした辛さがクセになる味わいです。
種だけすりつぶして使う方法
カレーやひき肉料理には種の部分だけ潰して使うのが一般的です。
すり鉢や乳鉢などを使ってしっかりと潰してから入れましょう。
少しの量を加えるだけでも香りが立ち、レストランで食べるような本格的な味わいに仕上がります。
カルダモンの香りはスイーツにもピッタリ!
カレーに入れるイメージが強いカルダモンですが、実はスイーツとの相性も抜群。
カルダモンの爽やかでスパイシーな香りが、スイーツの甘みを引き立ててくれます。
クッキーやスコーンなどの焼き菓子の材料として使用する他、バニラアイスにちょい足しするといった使い方もおすすめです。
普段親しんでいるスイーツも大人の味わいに変わるでしょう。
カルダモンが持つ6つの効果効能とは?
カルダモンは古くから薬用として使われてきました。
国内でも生薬として活用され、漢方薬の原料になっています。
ここではカルダモンの6つの効果・効能を解説しているので、どんなメリットがあるのか気になる方は参考にしてください。
①リラックス効果
カルダモンのスパイシーで爽やかな香りを嗅ぐと、気持ちが安らいで緊張がほぐれると言われています。
リラックス効果が期待でき、イライラが抑えられるので、ストレスの緩和にも役立つでしょう。
少量を摂るだけでも頭がすっきりして、集中力アップにもつながると言われています。
勉強や仕事の効率を上げたい時、カルダモン入りのハーブティーなどを飲むのがいいとされています。
②疲労回復効果
カルダモンにはビタミンB1が含まれています。
ビタミンB1は摂取した糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復に効果的です。
また「α-テルピネオール」「1.8-シネオール」といった香り成分に、疲れを回復させる作用があると言われています。
また利尿作用があることから、むくみによる倦怠感を解消する働きもあります。
③胃腸の調子を整える効果
カルダモンに含まれる「テルピニルアセテート」には胆汁の分泌を促す作用があり、消化の働きをサポートしてくれます。
また消化を促進させる成分「リモネン」も含まれており、食欲不振に効果的です。
お腹のハリや胃もたれの改善効果や、腸内に溜まったガスを排出させる働きがあるなど、胃腸の調子を整える効果が期待できます。
胃が弱い方はカルダモンのお茶を習慣的に飲んでみるとよいでしょう。
④抗炎症作用
カルダモンには「1,8-シネオール」が豊富に含まれています。
この成分には免疫を活性化させる作用や殺菌作用があると言われており、炎症を抑えるのに効果的です。
抗ウイルス作用や免疫を高める作用もあり、風邪やインフルエンザ、花粉症の予防につながると言われています。
⑤口臭を予防する効果
カルダモンは清涼感のあるスパイシーな香りを持っていて、口臭を予防する効果が期待できます。
実際、インドではアルコールを摂取する前にカルダモンの種を口に入れて噛む砕くという習慣があるそうです。
肉や魚のにおい消しにも多く使われています。
ニンニク料理など、においの強いものを食べた後に、ガムの代わりとしてカルダモンの種を数粒噛んでみてください。
⑥発汗作用
カルダモンには血行を促進させ、発汗をサポートする働きがあります。
体温を下げてくれるので「風邪ひいたかな?」と感じた時に摂取すると効果的です。
風邪のひき始めに起こりやすい鼻づまりや咳などの症状を抑え、喉の炎症を緩和させる働きもあると言われています。
普段飲んでいる紅茶やコーヒーにカルダモンを加えてみるのもよいでしょう。
カルダモンのホールはしっかり潰して香りを楽しもう!
カルダモンのホールの潰し方について解説してきました。
パウダースパイスを使う方が手軽ですが、カルダモン特有の香りが逃げやすいというデメリットがあります。
料理でカルダモンの香りをしっかりと引き出したい場合、ホールを使うのがおすすめです。
手間がかかっても、種を潰すことで香りをより一層引き出すことができます。
カルダモンのホールを使って、本格的な料理やスイーツを作ってみましょう。
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