チャイティーの効果や紅茶との違いも紹介

チャイティーは茶葉を煮出した甘くコクのある飲み物です。
スパイスを入れることで様々な効果も期待できるでしょう。
チャイティーの効果や紅茶との違いを解説します。
チャイティーとは何?

チャイティーとよく似ているミルクティーとの違い、チャイティーによく使われる茶葉について解説します。
チャイティー=煮出した甘いミルクティー
ミルクティーに似ていますが飲むと刺激的なチャイティーは、インドでよく飲まれています。
ミルクティーは温めた紅茶にミルクを注いだもので、ミルクの量は紅茶より少な目です。
チャイティーは質のあまり良くない茶葉を美味しく飲めるようにと考えられた飲み物で、少しの水に茶葉をいれ沸騰させたらミルクと砂糖、お好みのスパイスを加え、再度沸騰させます。
ミルクティーとの違いは煮出すことと、ミルクと砂糖が多いことです。
同じように煮出す紅茶に「ロイヤルミルクティー」がありますが、ロイヤルミルクティーは煮出した紅茶にミルクを加えたら沸騰させないのがポイントです。
あと、ミルクティーやロイヤルミルクティーにはスパイスはいれません。
チャイティーの茶葉の種類
チャイティーは良質ではない茶葉を使用していましたが、現在では販売している様々な茶葉で楽しめます。
好みの茶葉で良いのですが、代表的な人気の茶葉を紹介します。
種類①セイロン
ウバ・ディンブラ・ヌワラエリアを代表とするスリランカ産の紅茶がセイロンです。
標高や産地により香りや渋みが変わりますが、セイロンティーは概ねクセが少なく香りが良いのが特徴です。
濃い目の味や香りがチャイティーに使用した場合でも負けずに味わうことができます。
ウバは軽い渋み、ヌワラエリアは爽やかで緑茶のような味わい、ディンブラは渋みと香りのバランスが良いと言われています。
ルフナはコクが強く甘い香りが特徴なため、特にチャイティーにおすすめです。
種類②アッサム
インドのアッサム地方で採れるお茶がアッサムです。
強いコクと香りの高さが魅力で、ミルクを入れても負けないため、ミルクティーにもよく使用されます。
アッサムは年に2度旬を迎えます。
春に作られるファーストフラッシュは繊細で高い香りが人気です。
初夏に作られるセカンドフラッシュは味に甘味がありミルクには負けないため、チャイティーに向いています。
種類③ケニア
東アフリカのケニアといえばコーヒーを連想しますが、ケニアではよくチャイが飲まれています。
ケニアの紅茶はセイロンティーやアッサムティーと比べると歴史は浅いですが、ミルクによく合うまろやかで味わい深いのが特徴です。
穏やかな渋みとすっきりした香りはミルクとの相性もピッタリです。
また、ケニアでチャイティーを楽しむときには、スパイスにジンジャーを入れるのがおすすめです。
ジンジャー入りのケニアティーは絶妙な味わいになります。
【スパイス別】チャイティーの効果効能は?

チャイティーはスパイスを入れて楽しむのが一般的です。
入れるスパイスはお好みでアレンジできますが、ここではスパイスの効果を解説します。
チャイティーに入れるさいにはぜひ参考にしてください。
①シナモン=消化促進、抗菌効果
世界で最も古いといわれているスパイスがシナモンです。
シナモンロールやアップルパイなどにも使用されていて、お好きな方も多いでしょう。
シナモンにはビタミンとミネラルが豊富に含まれています。
そのため、抗菌、血行改善、消化促進に効果があります。
血の巡りをよくし血流がスムーズ流れるため、細胞の隅々まで栄養や酸素が届きます。
肌トラブルのくすみやしわ、抜け毛などの予防効果も期待できるでしょう。
ただし、シナモンを過剰摂取すると肝障害になる可能性があります。
大人だと1日2g程度となっているため注意してください。
②カルダモン=血流コントロール
数あるスパイスの中でも「女王」と呼ばれているのがカルダモンです。
香りは上品で爽やか、気品があり、日本だと主にカレーの原料に使用されています。
カルダモンの主成分は「テルピニルアセテート」です。
「テルピニルアセテート」には、胆汁の分泌を促す効能があるため、消化を助けて胃腸トラブルに効果があるでしょう。
また、血流やコレステロールをコントロールするため、血行促進も期待できます。
③ジンジャー=身体を温める
日本ではショウガと言われるジンジャーは、冷えに効果的です。
特にジンジャーは加熱すると血行を促進し代謝を高めて体を温めます。
身体の内部から温めるため、特に冷え性の方にはおすすめです。
また、胃のむかつきや消化を促進する作用もあるため、乗り物酔いや吐き気にも効果があります。
ジンジャーをチャイティーに使用するさいには、おろしたものを入れましょう。
④クローブ=消化促進
クローブは抗菌効果と鎮痛効果があります。
そのため歯医者では局所麻酔や歯痛に使用されていて「歯医者のハーブ」とも呼ばれています。
甘く濃厚なバニラの香りと渋みのあるスパイシーな香りが混じっているのが特徴です。
クローブは胃腸を温める効果があるため、漢方では「丁子」として処方されています。
また、消化促進や抗酸化効果も期待できます。
クローブはシナモンやジンジャーとの相性がとても良いため、一緒にチャイティーに入れると身体を温める効果が高まるでしょう。
チャイティーと紅茶や他のお茶との違い

チャイティーと紅茶やお茶の違いを解説します。
①使う茶葉の違い
チャイティーと紅茶との違いは茶葉にあります。
チャイティーは型落ちした、あまり紅茶では使用しない、粉末状になった細かな茶葉を使うのが特徴です。
現在では紅茶で使用する茶葉を使っていれる場合もありますし「チャイ用」として細かくされている茶葉も販売されています。
ミルクや砂糖も多めでスパイスを楽しむのも特徴です。
②歴史の違い
中国から伝わった「お茶」は18世紀のイギリスで人気がありました。
「お茶」は現在でいう「緑茶」でしたが、それが半発酵しウーロン茶となり、さらに発酵させたものが「紅茶」となり定着したと言われています。
19世紀にはインドで紅茶を生産していましたが、イギリスの植民地であったインドでは、良質な茶葉は輸出され、残っているのはクズ葉だけでした。
そのクズ葉を美味しく飲むために煮出してミルクや砂糖、スパイスを加えたものがチャイティーです。
③作り方の違い
紅茶やお茶とチャイティーは作り方も違います。
質の悪い茶葉はそのままだと苦いため、水から茶葉を煮出します。
沸騰させてミルクと砂糖と加えて、また沸騰させるのが特徴です。
紅茶の場合は同じミルクを入れるミルクティーでも、沸騰したお湯で茶葉を蒸らしたものをカップに注ぎ、そこにミルクと砂糖を入れます。
ミルクティーとチャイティーは見た目は似ていますが、作り方が違うので味わいも違います。
チャイティーの体を温める効果でリラックスタイム

チャイティーは質の悪い茶葉を美味しく飲むために考えられた飲み物で、紅茶やお茶とは違い甘く味が濃いのが特徴です。
さらに、スパイスを加えることでうま味がでるのも魅力です。
古くからあるスパイスは種類もとても多く、それぞれに効果や効能があります。
消化や血行を促進し代謝を高めるスパイスで身体を温め、リラックスタイムを楽しんでください。
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