しもやけ予防に効く飲み物・効かない飲み物を紹介
寒い時期になると、冷え性の方を悩ませるのがしもやけです。
手先や足先といった血流が滞る末端部分に発生しやすく、皮膚が赤く腫れ上がってしまいます。
かゆみや痛みを引き起こし、こうした不快な症状はなるべく防ぎたいものです。
そこで今回は、しもやけ予防に効く飲み物と効かない飲み物をご紹介します。
しもやけ予防に効く飲み物7選
しもやけは身体の冷えが原因で発生するケースがほとんどです。
血の巡りをよくするために、身体を心から温める素材や成分を確認しておきましょう。
逆に、身体を冷やしやすくする飲み物を知ることも大切です。
ここでは、しもやけ予防につながるおすすめの飲み物7選をご紹介します。
①チャイ
スパイスとミルクたっぷりのチャイは寒い日にぴったりな飲み物です。
チャイによく使われるスパイスはシナモン、カルダモン、クローブ、生姜、ナツメグの5種類。
ミネラルとビタミンB群が豊富なシナモンには、血行を改善させる作用があるため、しもやけ対策に効果的です。
カルダモンにも血流をコントロールする働きがあり、血の巡りをよくする効果が期待できます。
身体をしっかり温めるなら、スパイスをたっぷりと入れて飲みましょう。
②紅茶
発酵茶には身体を温める作用があります。
発酵していない緑茶は身体を冷やす一方で、製造過程で発酵している紅茶は、冷え性対策に適した飲み物です。
擦りおろした生姜をプラスすることで、しもやけ予防の効果がアップ。
甘みを足したい場合、体を冷やしてしまう白砂糖を使うのは避けてください。
はちみつやメープルシロップなどを加えるのがおすすめです。
③ショウガ湯
生のショウガにはジンゲロールという成分が含まれていて、身体の表面を温かくする作用があります。
ジンゲロールは熱を加えるとショウガオールと呼ばれる成分に変化し、血行をよくして身体の内側から温める効果が得られます。
ショウガ湯を飲むことで熱を体外へ逃さずに保ってくれるため、代謝アップにつながり、ダイエット中の飲み物にも最適です。
寒い日の朝や軽い運動をする前に飲むと、体温が上がりやすくなります。
葛粉を入れてとろみをつけると冷めにくくなるのでおすすめです。
④ココア
ココアも冷え性やしもやけの予防に効果的な飲み物です。
冷え性を自覚する女性を対象とした実験では、ホットココアを摂取した後の体温の変化を測定した結果、摂取してから1時間経過しても高い温度を保っていることが明らかになりました。
冷え性対策になるだけでなく、自律神経を整えてくれる効果も期待できます。
ミルクや砂糖がたっぷり入っていてカロリーが高めなので、飲みすぎには注意してください。
身体を温める効果を上げるために、ショウガやシナモンを加えるのもおすすめです。
⑤黒豆茶
黒豆茶には鉄分やアントシアニンが豊富に含まれています。
これらの成分には血の巡りをよくする働きがあり、薬膳茶としても活用されているお茶です。
手先や足先といった冷えを感じやすい末端部分まで血液がしっかり行き渡り、しもやけの発生を防止できます。
また、黒豆にはアントシアニンが含まれており、肥満の予防や動脈硬化の抑制にも効果的。
カフェインレスで香りがいいので、おやすみ前の一杯におすすめです。
⑥プーアル茶
先ほど発酵させたお茶は身体を温める効果があると述べましたが、発酵度が高いほど効果がアップすると言われています。
重度発酵でできるプーアル茶は、冷えを解消する効果の高いお茶と言えるでしょう。
リパーゼ酵素の働きによって消化を促し、胃もたれの不快感を和らげてくれます。
しもやけ対策をしたい方はもちろん、胃腸が弱い方にもおすすめの飲み物です。
⑦白湯
白湯は水を沸騰した後、およそ50℃近くまで冷ました飲み物のことです。
しもやけ予防の他に、デトックス効果・便秘解消・基礎代謝アップなどたくさんの嬉しい効果が得られます。
温度は高すぎても低すぎても胃腸に負担がかかってしまうので、カップの表面が「ちょっと熱いかな?」と感じる程度の温かさで飲むとよいでしょう。
起床後に白湯を飲むと寝ている間に失われた水分を補給できると同時に、冷えた内臓を優しく温めてくれます。
しもやけ予防に効かない飲み物7選
「温かいもの=身体を温めるもの」というわけではありません。
一時的に身体が温まっても、冷えの改善にはつながらない飲み物もあります。
ここからは、しもやけ予防に向かない飲み物をご紹介します。
①コーヒー
コーヒーにはカフェインが含まれており、飲むと利尿作用によって体内の熱が尿と一緒に身体の外へと排出されます。
またカフェインは交感神経を刺激し、自律神経のバランスを崩す可能性があります。
自律神経が乱れると血の巡りが悪くなり、冷えを引き起こしやすくなるため冷え性の方は注意が必要です。
温かいコーヒーだとしても身体を冷やしやすいので、しもやけを予防したい方は飲むのを避けたほうがよいでしょう。
②緑茶
緑茶にもコーヒーと同じようにカフェインが含まれているため、しもやけ対策には不向きです。
温かい緑茶を飲むと身体が温まりますが、これは一時的なものであり効果は長く続きません。
飲みすぎるとカフェインの利尿作用により、熱を体外に逃して身体が冷えてしまいます。
しもやけ対策をするなら、紅茶やプーアル茶などの発酵させたお茶を選びましょう。
③麦茶
緑茶やコーヒーとは違い、麦茶にはカフェインが含まれていませんが、原料の大麦に冷えを引き起こす働きがあります。
また、利尿作用により体内の熱が尿と一緒に外へと排出されてしまいます。
紅茶やプーアル茶のように発酵させたお茶ではないため、冷え性やしもやけ対策には向いていません。
暑い日は冷たい麦茶をたくさん飲みたくなりますが、身体が冷えやすくなるので冷え性の方は避けるのが無難です。
④カフェオレ
身体を冷やしてしまう作用のあるコーヒーに、牛乳と砂糖を加えたカフェオレもしもやけ予防にはなりません。
白砂糖を使用すると身体が冷えやすくなるだけでなく、血糖値が急上昇します。
上がってしまった血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急降下し、体温も下がってしまいます。
カフェオレを飲むならカフェインレスのコーヒーを選び、はちみつなどを使って甘みを足しましょう。
⑤牛乳
安眠効果のある飲み物といえばホットミルクですが、しもやけの予防にはつながりません。
飲んだ直後は身体が温まるものの、時間の経過とともに体温が下がってしまいます。
身体をポカポカと温める効果が持続しにくい飲み物です。
牛乳単体では冷えを解消する作用はないため、シナモンミルクやココアにして飲むとよいでしょう。
⑥南国のフルーツジュース
暑い時期になるとトロピカルなフルーツジュースが飲みたくなりますが、冷え性に悩んでいる方はなるべく避けてください。
マンゴー、パイナップル、バナナといった温暖な気候の地域で育つフルーツは、身体を冷やす働きがあるものが多いので注意が必要です。
もしフルーツジュースを飲むなら、寒い地域で育つ果物を使用したジュースを選ぶのがよいでしょう。
材料にりんご、桃、ぶどう、いちじく、杏、プルーンなどが入っているフルーツジュースがおすすめです。
⑦アルコール類
アルコール類は身体を温めてくれる、というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
実際にはアルコールは身体を冷やしてしまう可能性があります。
お酒を飲んだ後に身体がポカポカするのは、アルコールの作用によって血管が拡がるためです。
血管が拡張することで血液中の熱が増加して体温が上がりますが、身体の表面近くの血管も拡がり、体外へ排出される熱も増加してしまいます。
飲酒後に頬が赤くなる方がいますが、これは熱の放出によるものです。
しもやけ予防に効く飲み物で体の芯から温まろう!
しもやけ対策に効果的なおすすめの飲み物、向いていない飲み物をご紹介しました。
カフェインが含まれる飲み物の多くは、身体の熱を外へ逃してしまう可能性があるため、避けるようにしましょう。
またお茶に関して言うと、身体を温める効果があるかどうかは発酵の有無が関係してきます。
しもやけ予防に効果的な飲み物を取り入れて、身体をポカポカ温めましょう。
コメント