ローズマリーの使い方を解説!おすすめレシピや料理以外の使い方も紹介
洋食全般に使われるハーブと言えば、そのひとつに挙げられるのがローズマリーです。
香り成分には健康効果があるものも多く、幅広い効能があることも知られています。
しかし日本ではあまり馴染みがないため、なんの料理に使えばいいのか、料理以外に使い道がないのか迷っていませんか?
そこで今回は、ローズマリーを使ったおすすめレシピや料理以外の使い方も合わせてご紹介します。
ローズマリーとはどんなハーブ?
ローズマリーとはどんなハーブ?
- シソ科の常緑性低木
- 育てやすく生命力が強いハーブ
- 美容や健康目的でも使われる
ローズマリーとはシソ科に属する常緑性低木で、原産は地中海沿岸です。
乾いた気候を好みますが、湿気の多い日本でも繁殖しやすい生命力が強いハーブです。
様々な香り成分や栄養素を含んでおり、美容や健康目的でよく使われています。
シャープで清々しく、甘さを感じる香りは消臭剤や料理の臭み消しとしても優秀です。
とくにヨーロッパの羊肉系料理には欠かせません。
日本料理ではめったに使われませんが、料理やお茶だけではなく掃除や入浴剤など日常の幅広いシーンで活躍します。
ローズマリーの主な使い方3選(料理編)
ローズマリーを使うとしたら、やはり料理に入れるのが定番です。
ここではローズマリーの使い方や相性の良い食材について解説します。
1.肉や魚の臭み消しや風味づけ
肉や魚の臭み消しや風味づけ
- 洋食の肉や魚料理の定番
- 風味は強いけど臭みが出やすい食材にぴったり
- 葉は加熱すると柔らかくなるからそのまま食べてOK
ローズマリーを料理に使う定番は、やはり肉や魚料理です。
とくに赤身肉や青魚など、コクや風味は強いけど臭みが出やすい食材によく使われています。
ローズマリーの葉をこそげ取り、下ごしらえする段階で肉や魚に揉み込めばOKです。
オーブンで焼くときに肉に挟んだり、煮込み料理のブーケガルニに加えるのも良いでしょう。
ローズマリーの葉は加熱すると柔らかくなるので、そのまま食べても大丈夫です。
茎は硬いので、煮込むとき以外は葉のみを使うのがおすすめです。
2.調味料と混ぜる
調味料と混ぜる
- 塩やバターと混ぜる
- 料理が簡単に作れる
ローブマリーの葉は小さくて刻みやすいので、調味料と混ぜておくと満遍なく香りが行き渡って料理が楽になります。
洗って水気を取ったローズマリーの葉を刻んで、塩と混ぜたら保存容器に入れておくだけで完成です。
このローズマリーソルトは、オリーブオイルに入れてトーストしたパンにつけたり、オムレツやパスタの調味料として使いましょう。
また、ローズマリーは塩以外にバターとも好相性です。
ローズマリーバターを蒸したポテトに乗せれば、簡単に副菜ができあがります。
3.ハーブティーにして飲む
ハーブティーにして飲む
- 他のハーブと合わせても◎
- 爽やか系のハーブと相性が良い
最もオーソドックスなローズマリーの楽しみ方と言えば、ハーブティーではないでしょうか。
ローズマリーのハーブティーは香りが存分に楽しめるうえ、他のハーブと合わせても美味しくいただけます。
ローズマリーだけだと草っぽいにおいや独特の香りが鼻につくため、レモンバームやペパーミントなど清涼感や爽快感のあるハーブと合わせるのがおすすめです。
ローズマリーの主な使い方4選(料理以外編)
次にローズマリーを料理以外で使うやり方をご紹介します。
どのやり方も多少の手間はかかりますが、慣れてしまえば簡単なものばかりです。
手軽なものから取り入れてみてください。
1.虫よけ
ローズマリーにはカンファー(樟脳)という虫よけ成分が含まれています。
この香りは虫が嫌い、寄り付かなくなるので、ローズマリーを植えて置くだけでも虫除け効果があります。
しかもローズマリーは日本の湿気が多い気候でも育てやすい特徴があるので、初心者でも安心です。
2.重曹と混ぜて消臭剤
ローズマリーは、重曹と混ぜてサシェ(香り袋)に使えます。
ローズマリーはお皿に広げてレンジで1~2分ほどチンしてドライハーブにしたら、重曹と混ぜるだけです。
そして、お茶パックや使い古したハンカチなどの布類でくるんだら完成です。
お皿や容器に盛って、消臭剤としても活躍するので、玄関先や下駄箱においておきましょう。
湿気を吸った重曹はコンロの油汚れや五徳の磨き掃除など、幅広い用途で使えます。
3.ローズマリーで入浴剤
ローズマリーは入浴剤としても使えます。
まずローズマリーの枝4本ほどをお湯で30分ほど煮込み、ザルで濾したらお風呂に入れるだけです。
それだけで湯船の香りが良くなるだけでなく、スーッとした爽快感も感じられて覚醒作用もあるので朝風呂にぴったりです。
しかしローズマリーは本数が多すぎると刺激が強いので、自身の肌の調子と相談しながら量を加減しましょう。
夜使いたい場合は、足湯にとどめておくと血行を良くしつつ香りも楽しめます。
4.拭き掃除
ローズマリーは抗菌作用があるので、お掃除に使うのもおすすめです。
まずはローズマリーチンキ(ローズマリーを無水エタノールで漬けたもの)を用意します。
濡らした雑巾にローズマリーチンキを軽く染み込ませ、拭き掃除をすれば床を抗菌しつつ香りが広がります。
ローズマリーチンキをさらにアルコールで希釈し、スプレーボトルに入れてスプレーしながら拭き掃除といった使い方もできます。
ローズマリーを使ったおすすめレシピ3選
最後に、ローズマリーを使ったおすすめのレシピを3つご紹介します。
どれも難しそうに見えますが、基本のレシピにローズマリーを足しただけのシンプルなものをピックアップしました。
お茶、お菓子、炒め物、ソテーなど幅広い料理に活用できるので、このレシピを参考に色々と応用してみてください。
ローズマリー紅茶
- 紅茶 ティーバッグ1杯
- ローズマリー 小さじ1/2杯
ローズマリーは、紅茶とブレンドするとより美味しく飲めます。
混ぜて蒸らすだけなので非常に簡単、分量は紅茶とローズマリーを2:1で混ぜるのが目安です。
ローズマリーを大量消費したいときにも使えます。
作り方
- 茶葉をポットに入れ、沸かした熱湯を注ぐ
- 蓋をして5分ほど蒸らす
- 茶こしで濾しながらカップに注いで完成
作り方は、普通の緑茶などの淹れ方と同じです。
お茶パックを使うと茶葉が広がりにくいので、注ぐときに茶こしを使ったほうが抽出しやすいです。
ローズマリーのシフォンケーキ
- 卵 4個
- グラニュー糖 130g(60gと70gに分ける)
- ローズマリーの葉 5g(5茎ほど)
- サラダ油 60g
- 水 60g
- 塩 ひとつまみ
- 薄力粉 110g
- ベーキングパウダー3g
シフォンケーキの基本の作り方に、ローズマリーの香りを移したオイルを使うのがポイントです。
なお、サラダ油は太白胡麻油などお菓子向きのヘルシーなオイルにしてもOKです。
作り方
- サラダ油にローズマリーの葉を混ぜて一晩置く
- 卵を卵黄と卵白に分け、薄力粉とベーキングパウダーを合わせて振るっておく
- 卵黄にグラニュー糖60gを加えて白くなるまで混ぜる
- 1.に水と塩を加えて泡だて器で混ぜる
- 3.と4.を混ぜ合わせる
- そこに粉類を入れてツヤが出るまで混ぜ合わせる
- 卵白にグラニュー糖70gを3回に分けて入れ、メレンゲを作る
- 6.にメレンゲを入れてサックリと混ぜて型に入れる
- 160度のオーブンで40分ほど焼いて完成
手順は多いですが、材料はそこまで多くないので覚えやすいです。
生地の質感を見ながら、しっかり混ぜて焼き具合を確認しながら行いましょう。
ローズマリーのチキンソテー
- 鶏もも肉 1枚
- ニンニク 1片
- オリーブオイル 大さじ1杯
- レモン 2切れ
- ローズマリーの葉 1茎分
- 塩 少々
- コショウ 少々
1人分から手軽に作れるチキンソテーは、シンプルなのに風味豊かで作り方も簡単です。
作り方
- 鶏もも肉の皮面をフォークで数カ所刺し、塩コショウとローズマリーを揉み込む
- フライパンでオリーブオイルを熱し、中火でスライスしたニンニクを炒める
- ニンニクの香りが出てきたら一度ニンニクを取り出す
- ニンニクを焼いたフライパンで鶏もも肉の皮面を焼く
- 皮面がきつね色になったら裏返し、弱火でじっくり火を通す
- お皿に持ったらレモンを添えて完成
皮面が焼けて裏返したら、弱火でじっくり火を通すのが生焼けを防ぐポイントです。
ローズマリーは意外と使い道が多いので積極的に使ってみよう
ローズマリーは、料理やハーブティー以外にも色々と使い道があります。
料理だけ見ても焼く、煮る、ドリンクやスイーツと、非常に使い道は幅広いです。
ローズマリーの香りは和食には合いにくいですが、洋食全般なら相性は抜群です。
もしローズマリーがたくさん手に入ったなら、料理を始め日常生活にも積極的に使ってみてください。
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