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砂糖の家庭での作り方を紹介!工程から必要材料まで初心者に解説!

家庭での砂糖の作り方を紹介

家庭での砂糖の作り方を紹介

砂糖は、料理やお菓子作りの材料として欠かせない調味料です。

日頃からよく使われる砂糖がどうやって作られるのかご存知ですか?

中には「自宅で作ってみたい」と考えたことがある方もいるのではないでしょうか。

今回は、家庭での砂糖の作り方や必要な材料をわかりやすく解説します。

「砂糖を手作りしてみたい!」という方はぜひ読んでみてくださいね。

 

砂糖はどうやって作られる?

砂糖はどうやって作られる?

私たちにとって身近な存在である砂糖ですが、どうやって作られるのかわからない方も多いでしょう。

ここでは、砂糖の材料や砂糖ができるまでの過程を解説していきます。

 

材料は「サトウキビ」か「てん菜」

砂糖の材料は「サトウキビ」または「てん菜」という植物です。

砂糖ができるまでの工程はそれぞれ異なります。

 

サトウキビから砂糖ができるまで

サトウキビは砂糖の原料として世界で最も使われていると言われています。

主に沖縄県や鹿児島県の南西諸島で育てられる、イネ科サトウキビ属の植物です。

サトウキビを使って砂糖を作るときは、原料糖と精製糖の2種類の製造に分けられます。

原料糖は粗糖とも言われており、カルシウムやカリウムなどのミネラル成分が多く含まれているのが特徴です。

精製糖は原料糖の結晶の純度を高めたもので、国内では最も生産・消費されている砂糖と言われています。

<原料糖ができるまで>

  1. 細かく砕いたサトウキビから汁を搾り取る
  2. 石灰乳とともに加熱し、不純物を沈殿させる
  3. 上澄みから結晶を作る
  4. 遠心分離器にかけて結晶(=原料糖)を取り出す

<精製糖ができるまで>

  1. 原料糖の結晶表面の不純物を取り除く
  2. 温水で溶かす
  3. 石灰と炭酸ガスで不純物を取り除く
  4. 活性炭などを使い、再び不純物を取り除く
  5. 糖液を濃縮させながら結晶を作る
  6. 遠心分離器を使い、結晶(=精製糖)を取り出す

 

てん菜から砂糖ができるまで

てん菜は寒い地域で育てられるアカザ科の植物です。

「砂糖大根」や「ビート」とも呼ばれ、直径10〜15cmほどで根の部分に糖分を貯めています。

この糖分から不純物を取り出し、結晶化させたものが砂糖です。

  1. 細かくしたてん菜を温水に入れ、糖分を取り出す
  2. 石灰乳と炭酸ガスを使い、不純物を沈殿させる
  3. ろ過で沈殿した不純物を取り除く
  4. イオン交換樹脂に通し、残りの不純物を取り除く
  5. 糖液を凝縮させ、結晶を作る
  6. 遠心分離器にかけて結晶を取り出す

 

家庭でできるさとうきびを使った砂糖の作り方

家庭でできるさとうきびを使った砂糖の作り方

家庭でできるサトウキビを使った砂糖の作り方を紹介します。

砂糖を作ってみたいという方はぜひ参考にしてください。

 

必要な材料や道具

  • サトウキビ 3〜4本
  • ラムネ 少量
  • 漬物石
  • 布巾
  • フードプロセッサー
  • ボウル
  • 金づち

サトウキビは楽天やAmazonなどのオンラインショップで購入できます。

ラムネの代わりにブドウ糖を使用するのもOKです。

 

作り方

サトウキビを使った砂糖の作り方の手順を詳しく見ていきましょう。

 

①サトウキビの皮をむく

サトウキビの皮は非常に硬く、包丁でむくのは困難です。

漬物石をまな板の代わりに使い、金づちでサトウキビに割れ目を入れてください。

サトウキビの皮がついている部分を手前に置くことでスムーズにむけます。

 

②皮をむいたサトウキビを細かくする

皮がむけたら5mm程度の大きさまで細かく切りましょう。

切りづらいと感じたら、細かくする前に縦に4等分しておくのがおすすめです。

 

③フードプロセッサーで更に細かくする

細かく切ったサトウキビをフードプロセッサーに入れ、更に細かく砕いていきます。

②でしっかり細かくしていないと、フードプロセッサーが空回りする可能性があるため注意しましょう。

 

④ふきんなどを使い絞り汁を取る

細かくしたサトウキビをふきんに入れて絞り、汁を取ります。

1回絞ったらふきんをボウルに入れ、100ml程度の水を加えて再び絞ってください。

ふきんを絞る回数は3回程度が目安です。

 

⑤絞り汁を1時間ほど置いて不純物を沈殿させる

絞り汁を約1時間ほど放置し、不純物を沈殿させます。

2つの層に分離したら上澄み液をボウルに入れてください。

 

⑥湯煎で加熱しながら絞り汁の水分を飛ばす

湯煎で加熱して、絞り汁の水分を飛ばしていきましょう。

電子レンジを使用すると焦げやすいため、湯煎でゆっくりと加熱してください。

 

⑦砕いたラムネを加える

水飴のような粘り気が出てきたら、細かく砕いたラムネをふたつまみ程度加えましょう。

このラムネが砂糖の核となり、結晶化が進みやすくなります。

 

⑧更に水分を飛ばして乾燥させる

湯煎を続けたままスプーンやヘラでかき混ぜ、水分を飛ばしていきます。

かなりの時間がかかりますが、辛抱強く混ぜ続けましょう。

サラサラとした粉状になったら塊を崩し、別の容器に移して完成です。

市販品とは異なる、手作り感があふれる味を楽しめるでしょう。

 

家庭でできるてん菜(ビート)を使った砂糖の作り方

家庭でできるてん菜(ビート)を使った砂糖の作り方

続いて、家庭でできるてん菜を使った砂糖の作り方を紹介します。

 

必要な材料や道具

  • てん菜 3kg程度
  • 包丁
  • 布巾
  • ざる
  • バットまたは平らな皿

てん菜は流通していないため、農家さんから譲ってもらうか種子を買って自分で育てる必要があります。

 

作り方

てん菜を使った砂糖の作り方を詳しく見ていきましょう。

 

①てん菜の皮をむく

てん菜の皮をむいていきます。

上の部分を切り落としてから縦向きに置くとむきやすいです。

 

②皮をむいたてん菜を千切りにする

てん菜の皮がむけたら、千切りにしていきます。

千切りというよりは厚めのスティック状にする感覚で切りましょう。

千切りが難しい場合、サイコロ状にカットしてもOKです。

 

③鍋に水を入れ70度まで加熱する

鍋に水を入れたら70度まで加熱してください。

てん菜を水から煮ないのは、てん菜の酵素をお湯で不活性化させるためです。

 

④鍋にてん菜を入れて1時間置く

水が70度になったら鍋を火からおろしましょう。

てん菜を入れたら鍋にフタをして、厚手のタオルなどに包み込んだ状態で1時間ほど置いておきます。

 

⑤てん菜を取り除き、ザルなどでこす

1時間経過したらザルなどを使ってこしながらボウルに移してください。

布巾を用いて、てん菜からも汁を搾り取ります。

 

⑥汁を強火にかけ、アクを取りながら煮詰めていく

汁を強火で加熱し、アクを取り除きながら煮詰めていきましょう。

次の工程に移るまで結構な時間がかかりますが、根気よく熱してください。

1時間ほど煮詰めていくと汁にとろみが出てきます。

これが「ビートシロップ」というものです。

水飴のような質感に変わったら弱火にしてください。

 

⑦白く泡っぽくなったら火を止める

汁全体が白っぽくなり、泡が出てきたら火を止めてしばらくかき混ぜます。

 

⑧皿やバットなどに移して固める

固まってきたら皿やバットなどに移し、風通しのいい場所で冷ましてください。

板状に固まったらお好みの大きさに砕いて完成です。

黒糖に近い食感や独特なコクのある甘みを楽しめるでしょう。

 

家庭で砂糖を作るのは大変!

家庭で砂糖を作るのは大変!

砂糖がどうやって作られるのか、家庭での作り方などを解説しました。

サトウキビ3〜4本(またはてん菜3kg前後)で砂糖を作っても、できあがる砂糖の量は大さじ数杯程度と少なめです。

買ったほうが早いと感じる方がほとんどだと思います。

家庭で砂糖を作るのは大変ですが、お店で売られているものとは異なる手作り感のある味わいや、できあがったときの達成感は格別です。

夏休みの自由研究などでお子さまと一緒に作ってみるのもよいでしょう。

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