ブラックミントの効果効能は?摂取量やメリット・デメリットも紹介
ミントといえば、強い清涼感と爽やかな香りが持ち味です。
ミントの中でもブラックミントと呼ばれる種類は清涼感がより強く、自家栽培用ハーブとしても高い人気を誇ります。
実はブラックミントには幅広い効能があり、多くの健康効果をもたらします。
この記事では、ブラックミントの効果効能について、摂取量目安やメリットデメリットも合わせて解説します。
ブラックミントとは?
ブラックミントとは?
- ペパーミントブラックのこと
- 茎や葉が紫色を帯びている
- 香りと清涼感が強い
ミントにはスペアミントやニホンハッカなどの種類がありますが、ブラックミントはペパーミントブラックの品種を指します。
ペパーミントには、ブラックミントの他にホワイトもあります。
ブラックは葉や茎に紫色が混ざっており、ホワイトよりも丈夫で良く育つのが特徴です。
ブラックミントは香りが強く、非常に清涼感があります。
ハーブティーに使われることが一般的ですが、シロップにしてスイーツに使ったり、夏場は入浴剤として入れても楽しめます。
また、虫よけにも使われており、鉢植えを置いておくだけでイヤな虫が寄らなくなる効果もあります。
ブラックミントの効果効能6選
ブラックミントの精油に含まれている成分は、主にメントールとメントンです。
とくにメントールは50~60%を占めるほど含有率が高いです。
ほかにも様々な効果効能のある成分が含まれており、幅広い症状に効果を発揮します。
ここではブラックミントの効果効能を6つに絞って解説します。
胃の不快感を抑える
胃の不快感を抑える
- 胃腸薬として古くから使われた歴史がある
- メントールが胃の蠕動運動を抑える
- 吐き気抑制のときにも使われている
ブラックミントに限らず、ミントは食欲不振や胃もたれ、腸内ガスの排泄に古くから使われてきました。
ミントに多く含まれるメントールは胃の蠕動運動を落ちつかせ、胃のムカムカや吐き気を抑えてくれます。
さらに、胃カメラを挿入するときに吐き気を抑制するのにも使われています。
風邪などの予防
風邪などの予防
- 菌を撃退して炎症を抑える
- 解熱作用もあるので風邪予防に
- のど飴などにもミントは活躍
ブラックミントに含まれる精油は、菌を撃退して炎症を抑える効果があります。
殺菌、抗炎症、解熱作用があるため、風邪などのウイルス性疾患の予防に役立ちます。
また、喉の腫れなどにも抗炎症作用が働くため、喉が痛い、イガイガするなどの症状にも効果を発揮します。
のど飴やドロップにミントがよく含まれているのは、これらの効果効能があるからです。
口臭を抑える
口臭を抑える
- 抗菌、殺菌作用がある
- 口内の菌を撃退することで口臭を抑える
- マウスウォッシュや歯磨き粉に使われている
ブラックミントの抗菌、殺菌作用は、口臭を抑えるのに役立ちます。
口臭の原因のひとつが、口の中の歯垢によって細菌が繁殖してニオイが発生することです。
ブラックミントの殺菌作用によって口内の菌が減ることで、口臭を抑えることができます。
マウスウォッシュや歯磨き粉にミントが使われているのは、この強い殺菌作用とすがすがしい清涼感があるためです。
鼻づまりを一時的に改善
鼻づまりを一時的に改善
- メントールとユーカリプトールが気道を解放
- 清涼感ある香りも後押し
- 香りを楽しむだけでOK
ブラックミントに含まれるメントールとユーカリプトール(1,8-シネオール)には、鼻づまりを一時的に緩和する作用があります。
詰まった気道を開放する作用があり、清涼感のある香りがさらに鼻詰まりの改善を後押しします。
この作用は、香りを嗅ぐだけでも効果を発揮します。
花粉症や風邪などで鼻が詰まったとき、ハーブティーを飲むと同時に香りも楽しんでみましょう。
集中力アップ
集中力アップ
- 強烈な香りが五感を刺激
- リモネンがリラックス効果
- 記憶力や注意力アップの実験結果がある
ブラックミントの強烈で爽やかな香りは、五感を刺激して全身のエネルギーレベルを高めてくれます。
被験者144人を対象とした実験をしたところ、ペパーミントの香りで記憶力や注意力が高まるといった結果が出たとの報告もあります。
また、ブラックミントに含まれるリモネンという成分はリラックス効果が高く、緊張をほぐしてくれるので集中力アップに繋がります。
資格などの勉強や作業に集中したいとき、ブラックミントの香りをゆっくり嗅いでみましょう。
美肌効果
美肌効果
- 抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富
- 肌の老化を抑える
- 肌表面の炎症を抑える
ブラックミントには、ロスマリン酸やルテオリンなど抗酸化作用を持つポリフェノールが多数含まれています。
抗酸化作用は活性酸素を撃退し、シミやシワなどの肌の老化を抑える働きがあります。
また、メントールには発疹や日焼けなど皮膚表面の炎症を鎮める効果もあります。
収れん化粧水など、肌の引き締め目的で使う化粧品にミントが使われているのはこのためです。
しかし刺激が強いため、精油を直接塗らないようにしましょう。
ブラックミントの1日の摂取量目安は?
ブラックミントの1日の摂取量目安
- 1日2~3gが目安
- ハーブティーなら2杯程度
- 他のハーブと混ぜて濃度を下げると良い
ブラックミントはメントールの含有量が多いです。
メントールは幅広い効果効能があるものの、刺激も強いので摂りすぎには注意しましょう。
飲食で取り入れるなら2~3gほど、ハーブティー2杯程度が目安です。
ブラックミントは他のハーブやスパイスとも相性が良いので、できるだけ混ぜて使って低濃度にするのも良いでしょう。
ブラックミントのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
・生活空間に取り入れられる ・丈夫で自家栽培もできる ・様々なハーブと相性が良い | ・刺激が強いので摂りすぎ注意 ・繁殖力が強いので育てる場合は要注意 |
ここでは、ブラックミントの効果効能以外のメリットや、デメリットについて解説します。
ブラックミントのメリット
まずはブラックミントのメリットからです。
ブラックミントは使い道が非常に多く、自分でも育てられるので他のハーブと比べると使いやすいです。
生活空間に取り入れられる
ブラックミントは、食用や飲用だけでなく日常生活のさまざまな場面で使えます。
例えば、軽く乾燥させて細かくちぎり、ネットに入れて入浴剤として使えば肌をさっぱり整えてくれます。
精製水、ブラックミントの葉、無水エタノールを混ぜてスプレーボトルに入れれば、虫よけスプレーも作れます。
丈夫で自家栽培もできる
ブラックミントは寒さや乾燥に強く、太陽光をたくさん浴びなくても育つ丈夫さがあります。
小さな鉢植えポットでも簡単に育つので、ハーブの自家栽培初心者にもおすすめです。
様々なハーブと相性が良い
ブラックミントは強い清涼感がありますが、香り自体にクセが少ないです。
そのため、ハーブティーや精油で楽しむときはミックスするのがおすすめです。
グレープフルーツやライムなどの柑橘系、ユーカリなどのウッディ系、ラベンダーなどのフローラル系と合わせてみましょう。
ブラックミントのデメリット
ブラックミントのデメリットは、刺激の強さと繁殖力の強さです。
効果効能が働くのは、強すぎるとデメリットにもなります。
刺激が強いので摂りすぎ注意
ブラックミントは、L-メントンという神経毒のある成分が含まれています。
健康な人なら問題ない程度ですが、神経系統の弱い人や妊娠中の女性、乳幼児は摂取を避けましょう。
繁殖力が強いので育てる場合は要注意
ブラックミントを育てる上でのデメリットですが、ペパーミント類は繁殖力が非常に強いです。
そのため、地植えしてしまうと敷地を超えて広がってしまう危険性があります。
鉢植えなど、小規模な生育環境で育てるのが良いでしょう。
ブラックミントは適切な量を守ったうえで日々の健康に役立てよう!
ブラックミントはスースーとした清涼感と幅広い効果効能から、日常生活の様々な場面で役立ちます。
刺激が強いハーブなので摂取量は注意が必要ですが、適正量を守ればたくさんの効果効能を享受できます。
スーパーハーブとも呼ばれるブラックミント、日常に上手く取り入れて日々の健康に役立てましょう。
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