コリアンダーシードの効果効能を解説!摂取量やデメリットも紹介
パクチーやシャンツァイ、コエンドロなどの呼び名があるコリアンダーは、葉がよくエスニック料理に使われています。
苦手な人も多いほど強烈な香りを放つコリアンダーですが、実は種の部分はそこまで香りが強くなく、幅広い料理に使える万能選手なんです。
しかもコリアンダーに含まれる精油成分は健康にも良い影響を与え、様々な効果効能があります。
そこで今回は、コリアンダーシードの効果効能について、一日の摂取量目安やデメリットも含めて解説します。
コリアンダーシードとは?
コリアンダーシードとは?
- コリアンダーの種
- 葉ほど香りは強くない
- スイーツや和食など幅広く使える
コリアンダーシードは、セリ科コエンドロ属の一年草であるコリアンダーの種です。
コリアンダーといえば、苦手な人も多いほど強烈な香りを放つのが特徴的です。
しかしコリアンダーシードは葉よりも香りが穏やかで、「コリアンダーが苦手だけど、コリアンダーシードなら大丈夫」という人もいるほどです。
コリアンダーシードは、爽やかな香味がありつつキツすぎない香り、プチプチとした食感、スイーツや和食にも使える万能さがあります。
コリアンダーシードの5つの効果効能
それではコリアンダーシードの効果効能を主に5つ見てみましょう。
さらなる研究が必要な内容はありますが、日常の不調を整えてくれる効果が多いので積極的に摂りましょう。
胃や腸を整える
胃や腸を整える
- 精油成分が消化器官の働きをよくする
- 腸内ガスを出してくれる
- コリアンダーシードティーにして飲む民間療法がある
おもにヨーロッパでは、コリアンダーシードは消化を促して健胃に役立つとして親しまれてきました。
コリアンダーシードに含まれている精油成分(リナロールやピネンなど)が胃液の分泌を促進し、消化器官の働きを良くしてくれます。
民間療法として、食欲がないときや咳が出るときにコリアンダーシード3~5粒を煎じて飲む方法が知られています。
デトックス効果
デトックス効果
- 腸内ガスを排泄してくれる
- 重金属排泄効果もあると言われている
コリアンダーシードに含まれる精油成分は、腸内ガスを排泄してくれる効果もあります。
そのため、おなかのハリや膨張感があるときにも効果的です。
朝起きたてに白湯で淹れたコリアンダーシードティーを飲むと、胃腸を温めつつ腸内ガスを出してくれるので便秘気味な人にもおすすめです。
また、ヒトでの有効性があるか実証はされていませんが、ヒ素やアルミニウムといった体に悪影響を及ぼす重金属を排泄する作用があると言われています。
肌を整えて美肌に近づける
肌を整えて美肌に近づける
- UV-Bによる肌の老化を防ぐ
- さらなる研究が期待される
太陽の光に含まれる紫外線が肌を老化させることはよく知られています。
コリアンダーシードに含まれている成分が抗酸化作用を促し、UV-Bによる肌の老化を防ぐことが最近の研究で判明しています。
具体的にどのくらいの量を摂ればいいかは未解明ですが、これからの研究に期待大です。
また、ビタミンCやEなどのビタミン類やミネラルも豊富に含むので、美肌効果も期待できます。
偏頭痛など痛みを和らげる
偏頭痛など痛みを和らげる
- シオネールが偏頭痛に効果的
- 血管拡張を抑えて鎮痛作用が働く
コリアンダーシードには、シネオールという精油成分が含まれています。
このシネオールは、鎮痛作用に優れていることが知られています。
偏頭痛は血管が拡張して神経を圧迫することによって起こりますが、シオネールはこの血管拡張を抑えることで痛みを和らげてくれます。
IBS(過敏性腸症候群)の緩和
IBS(過敏性腸症候群)の緩和
- 抗菌、抗炎症作用がある
- サルモネラ菌など悪質な病原体に効果あり
コリアンダーシードに含まれている成分には、抗菌、抗炎症作用があります。
コリアンダーシードの抗菌成分は、サルモネラ菌やカンジダ菌の働きを弱めることがわかっています。
これらの抗菌効果は、IBS(過敏性腸症候群)を緩和させると言われています。
コリアンダーシードの1日摂取量は?
コリアンダーシードの1日摂取量は?
- 摂りすぎ注意だが明確な摂取量基準はない
- 小さじ1杯程度が目安
コリアンダーには様々な効果効能がありますが、摂りすぎると副作用を起こしかねません。
明確にこれ以上はダメと定められた基準はありませんが、コリアンダーシードであれば1日小さじ1杯程度が目安です。
コリアンダーシードのサプリメントを摂っている場合は、もっと少な目に見積もりましょう。
コリアンダーシードのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・パクチーの風味が料理の香りを引き立てる ・煮る・焼く・揚げるなど調理法が多い | ・キレート作用に注意 ・セリ科アレルギーに注意 |
次に、コリアンダーシードのメリットやデメリットについて解説します。
コリアンダーシードのメリット
コリアンダーシードは、健康に役立つ効果効能はもちろん、料理でも大活躍です。
葉の部分は非常に強烈な匂いがありますが、シードなら控えめなので多くの料理に使えます。
パクチーの風味が料理の香りを引き立てる
コリアンダーシードは、パクチーと同じ植物の種の部分です。
そのためコリアンダーシードの香りはパクチーとそのまま、しかも独特のキツい香りは抑えられています。
コリアンダーシードを加えることでパクチーの爽やかな風味をプラスし、より豊かな味わいにしてくれます。
煮る・焼く・揚げるなど調理法が多い
コリアンダーシードのレシピで人気なのがカレーです。
ホールのまま他のスパイス類と一緒に炒めることで、香り高いカレーに仕上がります。
また、コリアンダーシードはパウダーにすることで、より香りが広がりやすくなります。
煮物だけでなく、焼き物や揚げ物の最後にパウダーを振りかける、そんな簡単レシピでも香りと風味がプラスされて美味しくなります。
コリアンダーシードのデメリット
コリアンダーシードは様々な効果効能がありますが、一方で摂りすぎによる副作用もあります。
キレート作用に注意
コリアンダーシードには強いデトックス作用がありますが、摂りすぎることで排泄を促そうと下痢や腹痛を引き起こすことがあります。
コリアンダーシードの排泄作用は、「キレート作用」と呼ばれています。
キレート作用は適量であれば体内の余計な老廃物を排泄してくれますが、その作用が働き過ぎると悪影響を及ぼすので注意が必要です。
セリ科アレルギーに注意
コリアンダー自体がセリ科の植物なので、セリ科アレルギーがある人はとくに注意しましょう。
セリ科のスパイスは、コリアンダー以外だとアニスやフェンネル、クミンなどが挙げられます。
カレーやエスニック料理ではこれらのスパイスを複数使っているため、アレルギーがある人は摂りすぎないようにしてください。
コリアンダーシードの効果効能で健康的な毎日を送ろう!
コリアンダーシードはとくにデトックス作用や健胃効果が知られており、便秘や食欲不振のときに積極的に摂りたいスパイスです。
コリアンダーの葉はクセが強く苦手な人も多いですが、シードは香りも穏やかでクセが少ないのでハーブや香草が苦手な人にもおすすめです。
コリアンダーシードはそのまま食べることもできますが、加熱するとより香りが出るので風味がアップします。
油で炒めたりハーブティーとして淹れたり、様々な方法でコリアンダーシードを上手に摂りましょう。
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