緑茶のカフェイン含有量は多い?数値を比較してみた
緑茶のカフェイン含有量は多いのでしょうか?その数値を他の飲み物と比較しました。
普段飲んでいる飲み物とカフェイン含有量の違いを見てみましょう。
緑茶のカフェインの含有量はどれくらい?
緑茶のカフェイン含有量は多いのでしょうか?他の飲料と比較してみてください。
緑茶・茶葉の種類により異なる
煎茶 | 20mg |
玉露 | 160mg |
ほうじ茶 | 20mg |
玄米茶 | 10mg |
ウーロン茶 | 20mg |
上記は100gあたりのカフェイン量です。
抽出温度、抽出時間によってカフェイン含有量は異なります。
緑茶・チャイ・コーヒーのカフェイン含有量の比較
緑茶 | 20mg~160mg |
チャイ | 30mg |
コーヒー | 60mg(エスプレッソ212mg) |
上記表は100mlあたりのカフェイン含有量です。
緑茶は、煎茶・玉露など種類によって異なります。
また、エスプレッソのカフェイン含有量は212mgですが、これは100mlに対しての量になります。
エスプレッソは一回約30ml程度の飲用量ですので、日常で摂取するカフェイン含有量はコーヒーや玉露が多いと言えるでしょう。
緑茶のカフェインの健康効果は?
緑茶のカフェインの健康効果は世界的にも注目されています。
調査や研究で新たに分かった健康効果もあるようです。
そこでここからは、緑茶のカフェインの健康効果を詳しく解説していきます。
緑茶の健康効果を知って、日常生活に緑茶を取り入れましょう。
1日2杯で認知症予防
緑茶の認知症に対する効果は、様々な研究が行われています。
現在行われている調査では、緑茶を1日2杯飲むと認知症になりにくいことが分かっているそうです。
緑茶に含まれるカテキンが、神経細胞を傷つくのを防いだり活性酸素の働きを抑えたりすることで、認知症を予防するのではと考えられています。
湯飲み茶碗(150ml)の煎茶には約30mgのカフェインが入っていますので、2杯で60mgのカフェイン量となります。
2杯の倍の4杯飲んだ人と2杯飲んだ人の差は、ほとんど無かったそうですので、適度な量を飲むのがおすすめです。
1日2杯で脳梗塞のリスク低減
緑茶の健康効果は、脳梗塞のリスク低減もあるといわれています。
5杯以上緑茶を飲むと、脳梗塞のリスクが低減するという調査報告があるそうです。
また循環器疾患死亡リスクも15%~26%程低いことも報告されています。
1日5杯で1日に必要なビタミンCの大半が摂れる
緑茶に多く含まれているのがビタミンCです。
肌の健康を保つビタミンCですが、煎茶にはレモンの3~5倍のビタミンCが入っています。
ビタミンCは熱に弱く、充分に摂取するのは難しいと言われますが、緑茶のビタミンCはカテキンに守られるため壊れにくく、水溶性のビタミンCが緑茶に溶け出すので効率的に摂取できるそうです。
1杯の煎茶で12mgのビタミンCが摂取できますので、5杯飲むことで1日の必要摂取量の50mgのビタミンCが摂取できます。
茶葉が日光を浴びることでビタミンCは作られますので、玉露や抹茶よりも日光を浴びて育つ煎茶がおすすめです。
1日7杯で糖尿病の改善が期待できる
緑茶の健康効果は世界中から注目されていますが、1日7杯の緑茶で糖尿病の改善が期待できるとの報告があるそうです。
緑茶をほとんど飲まない人より、1日6杯以上飲む人では糖尿病の発症率が33%少ないというデータも明らかになっています。
参考サイト:全国健康保険協会「こころとからだに作用する緑茶の健康効果を知っていますか?」
緑茶は飲みすぎ注意?カフェインの過剰摂取との関係
緑茶には、様々な健康効果があるのが分かりましたが、多く飲めば飲むほどいいの?と疑問に思う人も多いでしょう。
しかし、体に良いからと言って過剰に摂取するのは危険です。
緑茶には、カフェインが含まれていますので過剰摂取すると、不眠症や吐き気、めまいなどの症状が出る恐れがあります。
カフェインの感じ方には個人差がありますので、緑茶の飲む量の目安を知って過剰摂取にならないように気をつけましょう。
緑茶の量 | 効果 | リスク |
煎茶・ほうじ茶 1日10杯(1杯100ml) | 抗酸化作用認知症予防脳梗塞のリスク低減風邪予防等 | 特に無し |
煎茶・ほうじ茶 1日10杯以上(1杯100ml) | 特に無し | 神経過敏や睡眠障害洞性頻脈・不整脈下痢・吐き気 |
1.緑茶1日10杯まで=健康効果が期待できる
緑茶にはカフェインが含まれていますが、その量は湯吞1杯に対して(100ml)20mgほどです。
カフェインの1日の摂取限度は300mgですので、1日10杯までであれば健康被害は心配無いといえます。
緑茶は1日10杯を目安にして健康効果に期待しましょう。
2.1時間以内に6.5mg/kgの摂取=急性症状のリスク
カフェインをどれだけ摂取するとリスクがあるのか?リスクを知っていれば、緑茶以外の飲み物を飲む時でも安心です。
カフェインによる急性中毒では、一般成人で1時間以内6.5mg/kgの摂取で約半数が急性症状を発症するいわれています。
コーヒーであれば、1杯200mlを1時間以内に9杯飲む計算になりますが、体重や健康状態などで症状は異なります。
1時間あたりの飲む量を考えると、あまり現実的では無いですが不可能では無い数字ですので頭の隅においておくとよいでしょう。
3時間以内に17mg/kgの摂取=全員が急性症状の可能性
急性中毒は1時間以内に6.5mg/kgの摂取で約半数が急性症状を発症とありましたが、3時間以内に17mg/kgの摂取で全員が急性症状発症となり得るそうです。
長時間カフェインが入った飲料を飲み続けると、リスクがありますので注意が必要です。
参考サイト:農林水産省「カフェインの過剰摂取について」
緑茶のカフェインが気になるなら1日10杯まで!
緑茶には健康効果があることが分かりましたが、緑茶の持つ効果・効能を期待するには毎日適量を飲み続けるのが大切です。
また、緑茶以外のカフェインが含まれたコーヒーや紅茶を飲む時も、過剰摂取にならないように気をつける必要があります。
カフェインが気になる方は、緑茶は1日10杯を目安にして健康な生活を送りましょう。
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