チャイは体に悪い?健康的な飲み方も紹介

チャイはミルクやシナモン、砂糖などを加えて甘く煮出したミルクティーです。
最近ではティーバックや粉末など、さまざまなタイプの市販品が続々登場し、おうちでも気軽に楽しめるようになりました。
そんなチャイを飲み続けるのは「体に悪い」「太る」と言われてますが、具体的にはどんな影響が生じるのでしょうか。
今回はチャイが体に悪いのかどうか、飲みすぎのデメリットと併せて解説していきます。
1日あたりの適量やチャイのおいしいレシピも紹介するので、最近になってチャイを飲むようになった方はぜひ参考にしてくださいね。
チャイは体に悪いの?

チャイを飲むと体に悪いといわれるのは、なぜでしょうか。
ここでは、チャイを飲みすぎた場合のリスクについて解説していきます。
①カロリーや糖質の影響で太ってしまう可能性
チャイが体に悪いといわれるひとつの要因として、高カロリー・高糖質な点が挙げられます。
チャイにはミルクや砂糖がたっぷりと使われているため、どうしてもカロリーや糖質が高くなりがちです。
紅茶のカロリーが100mlあたり1kcalであるのに対し、チャイのカロリーは100mlあたり37kcalとかなり高め。
毎日たくさんの量を飲んでしまうと肥満の原因になるので、飲む量を抑えるか、ミルクや砂糖の量を減らして飲むようにしましょう。
②カフェインの過剰摂取で心身ともに悪影響
チャイには体に悪い影響を及ぼす可能性のあるカフェインが含まれており、過剰摂取は控える必要があります。
カフェインの興奮作用により、不眠症や心拍数が増えるなどの症状を引き起こす可能性があるため、寝る前に飲むのはなるべく避けましょう。
胃腸に負担がかかり、下痢や吐き気などの症状を引き起こすことも。
また不安感が強まるといった、精神的な不調にもつながる場合があります。
③シュウ酸の過剰摂取で尿路結石の可能性
チャイに含まれている「シュウ酸」も、体に悪い影響を与える可能性がある成分です。
尿路結石を引き起こす場合があるので、チャイの飲みすぎには十分に気をつけましょう。
仕組みを説明すると、シュウ酸は摂取すると体内でカルシウムと結びつき、シュウ酸カルシウムとなり便として体外へ排出されます。
摂りすぎると、カルシウムと結合できなくなったシュウ酸が尿の中に排出され、結石ができやすくなるリスクがあります。
また、口内のカルシウムと結合することで歯石が増える・歯が黄ばむ原因にもつながります。
④タンニンの過剰摂取で貧血や消化器系症状
チャイに含まれる「タンニン」も体に悪いとされる原因のひとつです。
この成分には鉄の吸収を阻害する作用があり、飲みすぎると貧血になりやすくなります。
腸内の便を固くする働きにより、便秘を引き起こしやすくなる他、消化器官を刺激して吐き気や下痢の原因につながることもあります。
胃腸があまり強くない方、貧血気味の方は特に注意が必要です。
チャイは健康的?体に悪くない飲み方

チャイの飲みすぎは、体に悪い影響をもたらす可能性があることがわかりました。
どんな飲み方をすれば、体に負担をかけずに健康を保てるのでしょうか。
ここでは、チャイの1日あたりの適量や飲むのを避けたいタイミングを解説していきます。
1日350mlまでが適量
チャイの適量はカフェイン含有量やカロリーを基準に考えた場合、1日あたり約350ml程度を目安に飲むのがおすすめです。
これは大きなマグカップでいうと1杯分くらいの量になります。
カフェインの1日あたりの摂取量は健康な成人の場合、約400mlが目安とされています。
紅茶を浸出した液に含まれるカフェインの含有量は、100mlあたり約30㎎です。
チャイ以外の食品からもカフェインを摂取する可能性や、カロリーの高さをふまえると、1日約350mlくらいに抑えるのが良いでしょう。
寝る直前に飲むのは避けた方が良い
チャイに含まれるカフェインには興奮作用があり、就寝前に飲むと眠れなくなる場合があるので注意が必要です。
またカフェインの利尿作用によって、夜中にトイレへ行く回数が増える可能性もあります。
こうしたデメリットを防ぐために、チャイはなるべく就寝の2〜3時間前までに飲むようにしましょう。
寝る前にどうしてもチャイが飲みたいという方は、カフェインレスタイプのチャイを選ぶのがおすすめです。
妊娠中に大量に飲むのは避けた方が良い
チャイの摂取量に関して、妊娠中の女性はより慎重に考えなければなりません。
チャイに含まれるカフェインには血管を収縮させる働きがあるため、胎児の発育不良につながり、流産や低出生体重児のリスクが高まります。
世界保健機関(WHO)は、妊娠中は1日あたりのカフェイン摂取量を300mgまでに制限すべきと提唱しています。
適量の範囲内であれば、集中力の持続や眠気覚ましといった効能も期待できるので、飲みすぎに気をつけながら上手く取り入れましょう。
体に悪くないやさしいチャイのレシピ

ここでは体に負担をかけにくいチャイの美味しいレシピを紹介。
砂糖やミルクの量を調整することで、カロリーや糖質を減らせます。
健康を意識しながらチャイを楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
材料
チャイのレシピに必要な材料は以下の通りです。
お好みでブラックペッパー、フェンネル、ナツメグ、砂糖を加えてください。
- 水 500ml
- 茶葉 小さじ7杯(20g)
- 牛乳 500ml
- シナモン 4.0g
- ジンジャー 小さじ3杯(2.0g)
- カルダモン 13粒(2.0g)
- クローブ 13粒(0.5g)
作り方
- 鍋に500mlのお湯を沸かす
- 香辛料4種を乳鉢やすりこぎ棒などで砕く
- 2を1に加え、約5〜10分ほど煮立たせる
- 茶葉を加え、約5分かけて紅茶を煮出す
- 沸騰したら牛乳を入れ、弱火で煮出す
- クリーミーな泡が出たら火を止める
- 茶こしを使い、香辛料を取り除く
2の工程で、カルダモンを潰しすぎることで苦みが出やすくなるので軽めに砕いてください。
甘いのが好きな方は、5の段階で砂糖と一緒に煮込むのがおすすめです。
おいしいチャイを作るポイント
自分の好みに合わせて材料を変えてみたり、量を調整したりすると、おいしさがグンとアップしますよ。
チャイをおいしく作るポイントを解説します。
スパイスは自分の好みの味に調整
スパイスはシナモン、カルダモン、ジンジャー、クローブの4つがあれば問題なく作れるので、わざわざすべて揃える必要はありません。
甘い香りが好きな方はフェンネルを、ピリッとした辛さが好きな方はブラックペッパーを増やすなど、自分好みにスパイスの量を調整するのがおすすめです。
ナツメグに関しては、量を増やしすぎると苦みが発生することがあるので、香りづけ程度に抑えましょう。
牛乳は成分無調整の方がコクが出る
通常タイプの牛乳よりも、成分無調整牛乳の方がコクが出やすくなります。
豆乳を使ったり、砂糖や牛乳を使わずストレートで味わったりするのもおすすめです。
その日の気分や味の好みに合わせて、さまざまな組み合わせで試してみてください。
チャイは体に悪い=飲み方を工夫すればおいしく飲める!

チャイの飲みすぎは、体に悪い影響をおよぼす可能性があることがわかりました。
カロリー過多で肥満の原因になったり、カフェインの過剰摂取により心身ともに悪い影響が出たりするのです。
量やタイミングに気をつけてさえいれば、極度に心配する必要はありません。
スパイスがたっぷりと使われているので、冷え性の改善やリラックス効果、眠気覚ましなどの嬉しい効能も期待できます。
カフェインレスのチャイを取り入れる・砂糖やミルクの量を調整する・就寝前は控えるなど、飲み方を工夫しながらおいしく健康的に楽しみましょう。
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