クミンチャイの美味しいレシピを紹介!

クミンはカレーそのもののスパイシーな香りがしますが、意外とスイーツやチャイなど甘いものとも合うスパイスです。
クミンのやや苦味のあるピリッとした刺激も、甘さのあるチャイと合わせると不思議な味わいが楽しめます。
クミンチャイは日本ではあまり飲まれることはありませんが、インドなどのチャイの本場ではよく飲まれています。
今回はクミンチャイのレシピをご紹介、美味しく作れるコツや一緒に食べたいお菓子についても触れています。
クミンチャイの作り方とレシピ

まずはクミンチャイの作り方を、本格的な基本のレシピ、お手軽版、ストレートタイプの3つに分けて解説します。
なおレシピは2人分なので、作る分量はお好みの量に加減してOKです。
基本のクミンチャイ
クミンチャイは、鍋で作ると味も香りも段違いによくなります。
まずはホール状のクミンを使った基本のクミンチャイの作り方をご紹介します。
材料
- 水 140ml
- 茶葉 小さじ2杯
- 牛乳 210ml
- シナモンスティック 1本
- クミン 1つまみ
- 砂糖 適量
クミンチャイは牛乳と混ぜるので、紅茶の色が濃いセイロン(ディンブラ、ウバ、ルフナなど)やアッサムが合います。
作り方
- シナモンとクミンは乳棒や麺棒などで叩いて潰す
- 鍋にお湯を沸かしたら茶葉を入れ、1~2分強火で煮出す
- 茶葉が開いたら牛乳を一気に入れる
- 鍋のふちに小さい泡ができ始めたら優しくかき混ぜる
- 沸騰する直前に火を止めたらシナモンとクミン、砂糖を入れる
- 蓋をして2分ほど蒸らしたら茶こしで濾しながらカップに注いで完成
途中で牛乳を入れてかき混ぜるときは、あまり激しくしないほうが余計な渋みが出ずに美味しく仕上がります。
シナモンとクミンは最後に入れていますが、もっと香りを引き立たせたい場合は茶葉と一緒に煮出してもOKです。
簡単クミンチャイ
茶葉やクミンシードをわざわざ用意しなくても、ティーバッグとクミンパウダーでも簡単にできます。
基本のクミンチャイより味わいは劣りますが、手軽にできるのでぜひお試し下さい。
材料
- 水 140ml
- ティーバッグ 2包
- 牛乳 210ml
- クミンパウダー 適量
- 砂糖 適量
簡易版のクミンチャイでも、基本の作り方とほとんど分量は同じです。
作り方
- 鍋にお湯を沸かしたらティーバッグを入れ、1~2分強火で煮出す
- 牛乳を一気に入れてクミンをふりかける
- 鍋のふちに小さい泡ができ始めたら優しくかき混ぜる
- 沸騰する直前に火を止めたらティーバッグを取り出して砂糖を入れ完成
紅茶葉はティーバッグ、クミンはパウダーを使うので茶こしを使う必要がありません。
こちらのレシピでもかき混ぜるときは優しくが鉄則です。
ストレートクミンチャイ
さっぱりしたクミンチャイを飲みたいなら、ストレートもおすすめです。
牛乳を使っていないので、香り高い紅茶葉を使うのにも向いています。
材料
- ティーバッグ 2包
- 熱湯 300ml
- クミンパウダー 少々
- 砂糖 適量
こちらのレシピはティーポットのみで作れるうえ、材料が少ないので手軽で簡単です。
作り方
- ティーポットにティーバッグとクミンパウダーを入れる
- ティーポットに熱湯を注いだら蓋をして2~3分蒸らし、お好みで砂糖を入れたら完成
熱湯を注いだ後に蒸らすことで、紅茶葉の葉がゆっくり開いて程よく成分を抽出できます。
砂糖は入れても入れなくてもOKです。
クミンチャイの作り方のコツ

クミンチャイは適当に作ってしまうと牛乳が分離する、コクがいまいち出ない、香りが良くないなどのトラブルを招きます。
これらのコツを踏まえるだけで香りも味も格段にアップするので、ぜひ試してみて下さい。
コツ①クミンパウダーは鍋に入れてしっかり溶かす
クミンチャイを作るときにパウダーを使用する場合、クミンを入れるタイミングが重要です。
パウダー状のスパイスは香りが飛びやすいため、牛乳を温めるときに一緒に鍋に入れましょう。
最初からカップにいれてそこにチャイを注ぐと香りが飛びやすく、パウダーのざらつきが残ってしまいます。
コツ②注ぐときに空気を含ませる
チャイ専門のカフェで、2つのカップを使ってチャイを高い位置から注ぎ、移し合っている光景を見たことがありませんか?
この淹れ方はチャイに空気を含ませ、味をよりまろやかにしたりフワフワの感触にするためです。
インドのチャイ専門店でも見かけることは少なくなりましたが、この一手間でグンと牛乳のコクが引き立って美味しくなります。
大きめかつ注ぎ口がカップを2つ使うか、泡だて器でフワフワにすれば失敗なくクミンチャイを注げます。
コツ③本格的な香りを楽しむならホールを使う
本場のような本格的なクミンチャイが飲みたいなら、クミンはパウダーではなくホール使いがおすすめです。
ホール状のクミンシードを作る直前に潰すことで、鮮度の良い香りを楽しめます。
クミンシードを潰すときは乳棒やすり鉢を使うのがやりやすいですが、ビニールに入れて瓶で潰すのもOKです。
クミンシードを潰す手間を省きたい手軽さ重視な人は、パウダーを使いましょう。
コツ④茶葉はアッサムのCTCを使う
クミンチャイに使う茶葉は紅茶自体の香りよりも、牛乳と混ぜても綺麗に発色する強い水色やコクが大事です。
元々チャイは、渋みが強い茶葉を美味しく飲むために牛乳を混ぜたのが始まりです。
香りや色を楽しめる高級茶葉ではなく、手軽に手に入る茶葉の方がチャイに合います。
最もおすすめなのは、日本でも近くのスーパーで手に入りやすいアッサムのCTCです。
CTCは茶葉を砕いて丸めているので、効率的に香りと味を抽出できます。
コツ⑤クミンの煮出し方と火加減
香り高い本場の味を再現したいなら、クミンは最初に入れて茶葉と一緒に煮出すのがおすすめです。
最初から牛乳で煮出すと、牛乳が分離しやすくなる上に茶葉の風味が弱まってしまいます。
また、火加減は茶葉とクミン、お湯だけで煮出すときは強火、牛乳を加えたら弱火がポイントです。
牛乳は沸騰させると膜ができてしまい、口当たりが悪くなります。
火加減が強すぎるまま牛乳を温めると、吹きこぼれやすくなるのでやけどなどの危険性も高まります。
クミンチャイにピッタリのインドのお菓子

クミンチャイを飲むときに口寂しさを解消してくれるスイーツやスナック菓子、ぜひインド発のものと合わせてより本場の味を楽しんでみて下さい。
クミン味 カリパイ

インドのチャイ専門店によく置かれているカリパイは、甘くないパイ生地のお菓子です。
サクサクと軽い食感で、まろやかなチャイによく合います。
ハルディラム ナムキン

ナムキンとは、日本で言うおつまみ風のスナック菓子です。
ナッツや豆が多く入っているので食べごたえがあり、軽食やおやつにぴったりです。
数種類ものスパイスを使っているので味は少し刺激的、甘いチャイと合わせて食べるのに向いています。
ハルディラム ミニサモサ

サモサは、インドでよく食べられている三角形のパイ包みのことです。
小麦粉からできた生地の中にはじゃがいもやグリンピースなどが入っており、チリやミントなどのソースをつけて食べるのが一般的です。
こちらのサモサはミニサイズのスナック菓子タイプで、本場のサモサ同様スパイスが効いています。
ソーンパブディ ピスタチオ リッチ

ソーンパブディは、インドでは知らない人はいないほどポピュラーなお菓子です。
小麦粉とひよこ豆からできている生地は、綿菓子に食感が少し似ています。
日本人には馴染みがない食感ですが、ホロホロしているのでまろやかなチャイと相性抜群です。
ハルディラム ミニバッカルワリ

バッカルワリはインド風クッキーで、ひよこ豆が入っているので普通のクッキーよりも軽快な食感が楽しめます。
クッキーとは言えスパイスが効いており、ピリッとした刺激もあります。
クミンチャイはすっきりした味わいで癖になる!

日本ではなかなか飲めないクミンチャイですが、自分で作れば簡単に本場の味が楽しめます。
クミンは独特な香りや苦味がありますが、チャイにすれば牛乳のまろやかさと砂糖の甘みによってクセになる美味しさに変身します。
手軽に作れるクミンチャイにインドのお菓子を合わせ、本場ならではの味を楽しんでみて下さい。
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