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チャイ

チャイとはどんな飲み物?他のお茶との違いや使われるスパイスも解説!

異国の雰囲気を楽しめるチャイは、気分転換に最適な飲み物です。

チャイはミルクティーのような見た目ですが、実際に飲んでみると予想外な味の飲み物。

そんな魅力的なチャイの魅力を解説します。

 

チャイ初心者必見!チャイについて紹介

チャイ初心者必見!チャイについて紹介

ミルクティーに似ているけれど味が違うチャイを、レストランやカフェで飲んでいる人も多いでしょう。

一般的なチャイは甘くスパイスがブレンドされていますが、厳密的にそれらは「マサーラー・チャイ」といいます。

チャイとは日本語や中国語で「茶」英語では「ティー」と呼ばれるものが、ヒンディー語では「チャイ」です。

日本で認知されているチャイとはマサーラ・チャイを指すことが多く、ミルクで煮出した飲み物を想像されるでしょう。

ただしチャイは国によって淹れ方や味が違います。

チャイとはどういった飲み物なのか、その歴史や国による味の違い、他の「茶」との違いを解説します。

また、チャイは使用するスパイスでも味が変わるため、代表的なスパイスもご紹介しますので参考にしてください。

チャイ=インドで生まれた飲み物

チャイとは「茶」のことでトルコやロシア、ペルシアでも「茶」のことを「チャイ」と呼んでいます。

日本でいうチャイとは、主にインドのお茶を指します。

インドのチャイはイギリスの植民地時代に上質な茶葉はイギリスへ送られていたため、国内で飲むのは売り物にならない粗悪な茶葉でした。

粗悪な茶葉はそのまま飲むと苦いため、少量の水で沸騰させそこに砂糖と大量のミルクを加えて飲むようになりました。

それを「チャイ」と呼びます。

その後、うま味を出すためにスパイスを用いたものも飲まれるようになり、それが「マサーラ・チャイ」です。

チャイとは、粗悪な茶葉を有効活用するために編み出された飲み物です。

 

チャイは国によって違う

各国で「茶」「ティー」「チャイ」と呼ばれるものは、広東語の「チャ」が語源で、本来だと「お茶」を指しています。

インドでは茶葉を煮出したものが「チャイ」なので、トルコやロシアでいう「チャイ」とは違います。

各国での「チャイ」をご紹介します。

 

インドのチャイはオーソドックス

日本でいうチャイとはインドのチャイを指します。

粗悪な茶葉を使用していた時代は水から茶葉を煮出していましたが、現在では良い茶葉が手に入るので、水を沸騰したら茶葉をいれます。

あまり煮出してしまうと苦く色も悪くなるので注意しましょう。

また、使用する茶葉は色や香りを楽しむアールグレイやダージリンではなく、加熱に強いセイロンやアッサムがおすすめです。

茶葉が開いたらミルクを加え再度温め、茶こしで濾します。

ミルクの量を少なくするとミルクティーのような味わいになるでしょう。

「チャイ」に入れるスパイスは様々です。

ぜひお気に入りのスパイスを試してみてください。

ロシアのチャイはジャムと一緒に楽しむ

チャイとは「茶」のことなので、ロシアでは「ロシアンティー」のことを「チャイ」と言います。

寒さが厳しいロシアではジャムが常備されているため、ジャムを口に含んでから紅茶を飲むのが特徴です。

ロシアでチャイを頼むと小さな皿にジャムやはちみつがついてきます。

これは砂糖が希少だったころに甘さを感じるよう、ジャムとともに紅茶を飲むようになったといわれています。

「ティー」に砂糖をいれずに、ジャムで甘さを調節してみてください。

 

トルコのチャイは甘め

トルコでのチャイとは「紅茶」のことです。

「紅茶」といえばイギリスを思い浮かべますが、トルコの方は日常的に紅茶をよく飲むためお茶の消費世界一となっています。

トルコチャイのカップは、チューリップの花を模しているといわれていて、真ん中がくびれて持ち手がないのが特徴です。

長く煮出した濃いチャイに砂糖をたっぷりといれて飲みます。

小さめのカップで熱々の甘い紅茶を楽しむのがトルコ風です。

トルコではミルクやレモンを加えないストーレートティーが主流です。

チャイと他のお茶(ティー)との違い

チャイと他のお茶(ティー)との違い

日本で言われる「チャイ」はインドが発祥なので、他のチャイ(茶・ティー)とは違いがあります。

 

違い1.ロイヤルミルクティーはスパイスを加えない

「ロイヤル」とつくとイギリスを想像しますが、「ロイヤルミルクティー」とは日本発祥の飲み物です。

沸騰したお湯に茶葉を入れ弱火で2分程度煮出します。

ミルクを加え、沸騰させないようそのまま数分弱火にかけます。

「ミルクティー」の場合は、カップの熱い紅茶にミルクを静かに注ぎますが、ロイヤルミルクティーはミルクと紅茶を一緒に加熱するため、ミルクティーよりもコクを味わいたい方におすすめです。

インドのチャイと似ていますが、ロイヤルミルクティーはスパイスを加えません。

また、牛乳や砂糖の量も違います。

 

違い2.チャイラテはミルクの量が少ない

チャイと似ているものに「チャイラテ」があります。

チャイラテはインドのミルクティーのことで、紅茶とミルクの量が違います。

チャイラテの場合は紅茶とミルクが1:1の割合で、チャイよりもミルクが少なくあっさりとしているのが特徴です。

 

違い3.紅茶は沸騰したお湯で茶葉を蒸らす

種類が多くさまざまな味や香りが楽しめる「紅茶」は、チャイとは淹れ方が違います。

紅茶はカップとポットを温め、ポットに茶葉を入れ沸騰したお湯を注ぎ茶葉を蒸らすのが基本です。

手軽さが魅力のティーバックの場合でも、カップを温めティーバックを入れた上から沸騰したお湯を入れ蒸らすのが美味しい入れ方です。

チャイに使われるスパイスは?

チャイに使われるスパイスは?

インドのチャイにスパイスを加えるとマサーラーチャイと言いますが、一般的に日本ではスパイスが入っているものも一括りにしてチャイと呼んでいます。

スパイスを加えるとスパイシーな味わいを楽しめます。

チャイによく使用されるスパイスの特徴を解説します。

 

シナモン

  • エキゾチックな香り
  • 独特な風味
  • 血流改善にも効果的

日本では「にっき」「肉桂」と言われるシナモンは、洋菓子や料理にも使われているスパイスです。

血流がよくなり冷え性や肩こり・月経痛などに効果があるといわれています。

また、胃腸の働きを助け、胃のもたれや痛み、食欲不振にも効果が期待できるため、市販の胃腸薬にも配合されています。

スティックやパウダーは手に入りやすく、手軽なティーバックを使用して自宅でも簡単にシナモンチャイを楽しむことができるでしょう。

作り方は鍋にティーバックを入れて弱火で沸騰させ、濃いめに紅茶を煮出します。

そこにミルクと砂糖・シナモンを加え再度温め、ティーバックを出してカップに注ぎます。

 

カルダモン

  • ほろ苦い
  • 爽やかで甘い香り
  • 消化を助ける働き

ショウガ科のカルダモンは、噛むと少しほろ苦くピリッとした辛さを感じるでしょう。

香りは甘くスーッと爽やかなのが特徴です。

カレーやミートソース、お菓子などによく使用されています。

カルダモンには、胃液の分泌を促進し消化を助けるといわれているテルピニルアセテートが含まれているので、胃もたれにも効果が期待できるでしょう。

カルダモンはホールとパウダータイプが販売されています。

実の内部にある種子は特に強い香りがしますので、チャイで使用する場合は種子までつぶさずに軽く包丁のはらで押すくらいでよいでしょう。

 

クローブ

  • 刺激的
  • 香りが甘くて強い
  • 身体の冷えに効果的

日本で丁子(ちょうじ)や丁香(ちょうこう)と呼ばれるクローブは、甘く強い香りとしびれるような刺激が特徴です。

スープやシチュー、肉の臭みを消すのに効果があります。

クローブにはオイゲノールが含まれており、余分な活性酸素を取り除く抗酸化作用や黄色ブドウ球菌といった食中毒菌の増殖を抑える抗菌作用も期待できます。

また、身体の冷えに関する不調(腹痛・消化不良)に処方薬として漢方で使われています。

クローブは火を通すとるよく香り、少し薬っぽくなってしまうため、チャイに加えるさいには少量から試すのがおすすめです。

チャイを知って飲み物の幅を広げよう!

「チャイ」とは「茶」のことで各国で「お茶」「ティー」「チャイ」と呼ばれています。

チャイを知って飲み物の幅を広げよう!

日本では主に煮出した紅茶にミルクを加え温め、スパイスを加えたものを指しています。

スパイスにはさまざまな効能があるため健康維持にも期待できるでしょう。

「紅茶」や「日本茶」「コーヒー」と違った「チャイ」を楽しんで、飲み物の幅を広げてみるのはいかがでしょうか。

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