チャイの味はおいしい?味の種類や国別の特徴を紹介

身体を温めてリラックス効果が得られるチャイはどんな味がするのか気になります。
そこで今回は、チャイの味について徹底解説します。
国によって違いのあるチャイの味やチャイの簡単レシピ、おすすめのアレンジ方法まで詳しく紹介します。
チャイの味や知識を広げて、よりチャイの世界を楽しんでみましょう。幸せなティータイムを満喫できます。
チャイってどんな味?

カフェなどで女性人気の定番となりつつあるチャイとはどんな味がするのか、一般的なチャイの味を解説します。
またチャイの歴史も併せて読んでみましょう。
もともと”甘いミルクティー”を指す
「チャイ」とは一般的にインドなどで飲まれている飲み物で、紅茶を甘く煮出したミルクティーのことです。
アッサムの茶葉から作られるチャイにミルクや砂糖を入れたり、ミルクや砂糖を入れたチャイにスパイスを加えたりして飲まれています。
アッサムから作られるチャイは、茶葉に含まれているカテキン成分が高いため、重厚なコクが楽しめる紅茶として世界各地で人気です。
本場・インドの人たちはスイーツ感覚でチャイを楽しんでいます。
普通サイズのコップに砂糖を大さじ3ほど入れることがあり、非常に甘く作られます。
そのため一般的なチャイのカップは小ぶりで、食後やティータイムなどにスイーツを楽しむ感覚で飲まれています。
チャイの始まりと歴史
まずは「チャイ」の語源からみていきましょう。「チャイ」は中国語の「茶 chá」に由来しています。
そしてロシア語、ペルシア語、トルコ語でもお茶のことを「チャイ」と呼びます。
それはチャイの始まりが、イギリスによるインドの植民地時代まで遡るからです。
チャイが一般的に飲まれるようになったのは19世紀でした。
この頃のインドはイギリスの支配下にあり、庶民に与えられるお茶は細かくて質のよくない茶葉ばかりだったのです。
質のよくない茶葉は苦味が強く、そのままでは美味しく飲むことはできません。
そこで「質の悪い茶葉をどうにかして美味しく飲めないか」と考え出されたのが「チャイ」でした。
苦味の強い茶葉に砂糖やミルク、スパイスを加えることで美味しい「チャイ」ができあがったのです。
一般的なチャイの味は”シナモンミルクティー”
チャイの味は簡単にいうと「甘いミルクティー」ですが、本格的な味を表すと「シナモンミルクティー」です。
本場・インドではミルクよりも濃い生クリームを入れたり、シナモンを加えたりして飲まれています。
とても濃厚な甘味とスパイスが癖になります。
シナモン以外のスパイスを入れることもあり、アレンジが楽しめる紅茶として親しまれています。
チャイの味は国ごとに違う!6つの国別チャイを紹介
世界中で人気があるチャイですが、国によって少しずつ味に違いがあるのも面白いところです。
本場・インドやモロッコ、ロシア、トルコ、チベット、エジプトの6つの国のチャイの味を紹介します。
①インドのチャイは”甘い”

本場・インドのチャイはとても濃厚で甘いミルクティーです。
ダストと呼ばれる細かい茶葉やCTC製法の茶葉と牛乳や生クリームを鍋の中に淹れて煮出し、大量の砂糖とスパイスを加えて作ります。
シナモン、カーダモン、クローブといったスパイスが一般的ですが、ジンジャーやペッパーなどを加えて刺激的に作ることもあります。
インド北部~パキスタンは”ピンク色のチャイ”
インド北部にあるカシミール地方ではピンク色のチャイを飲んでいます。
可愛いピンク色は茶葉(緑茶)を濃く煮詰め、そこに重曹を加えた化学変化によって表れます。
味は塩のしょっぱさと重曹の苦味、そして砂糖の甘さにスターアニスやカルダモンなどのスパイスの風味がします。トッピングがピスタチオやアーモンドというのも個性的です。
②モロッコは”ミント味”

モロッコのチャイは紅茶にミントの葉と砂糖が入っています。
厳しい暑さと乾燥するモロッコの気候に合わせて、さっぱりとしたミントの味わいのチャイが支持されました。
モロッコではおもてなしのお茶としてチャイが重宝され、チャイを注ぐ器や注ぎ方の作法もこだわりがあります。
③ロシアは”ジャムと一緒に”

ロシアのチャイは「ロシアンティー」と呼ばれ、ジャムと一緒に飲むのが作法です。
ジャムを口に入れてからチャイを口に含み、味を楽しみます。
寒さが厳しいロシアではジャムが常にあることや砂糖が貴重だった時代にジャムを舐めながら紅茶を飲んでいたことが始まりとも伝えられています。
④トルコは”甘いストレートティー”

トルコのチャイは、角砂糖を5、6個以上入れた甘いストレートティーが主流です。
そして小さなコップではなく、大きな縦長のグラスで1日に10杯以上も飲みます。
一緒に甘いお菓子と合わせる方も多く、甘いものが大好きなトルコの人々の生活が伝わってきます。
⑤チベットは”バター味”

チベットではバター味のチャイが好まれています。
緊圧茶という団子状の茶葉とヤクのミルクで作られたバターに塩を混ぜて作ります。
風土に合わせて、チャイも変化を遂げています。
⑥エジプトは”ハイビスカスティー(カルカデ)”

エジプトのチャイは、ハイビスカスティー(カルカデ)と呼ばれています。
ローゼルという種類の花でフヨウ属に分類される茶葉を使って作られています。
色と味が濃いのが特徴ではちみつを入れて飲むのがポピュラーな飲み方です。
チャイの簡単レシピとおすすめアレンジ

ここからはチャイの簡単レシピとおすすめのアレンジ術を紹介します。
チャイの簡単レシピ
ティーバッグでできるロイヤルミルクティーチャイの作り方を紹介します。
生姜とシナモンの香りをしっかり引き出した、香り豊かなチャイティーです。自宅でカフェ気分を味わいたいときにおすすめのレシピです。
材料
- 水 100ml
- ティーバッグ 2個
- (A)シナモンパウダー 小さじ1/4
- (A)カルダモンパウダー ふたつまみ
- 生姜 10g
- 牛乳 160ml
- 砂糖 小さじ1.5
作り方
- 生姜は皮付きのまま薄切りにします。
- 鍋に水、ティーバッグ、1、(A)を入れ中火で加熱し、沸騰したら弱火にして2分程煮出します。
- 紅茶の色がしっかりと出て、生姜の香りが立ってきたら牛乳、砂糖を加え、弱火で5分程煮出し、ティーバッグ、生姜を取り除き火から下ろします。
- カップに3を注ぎ、完成です。
簡単おすすめアレンジ
チャイに少しだけアレンジを加えるだけで、チャイのバリエーションが広がり楽しさが深まります。
ほうじ茶チャイ

- 牛乳 600ml
- ほうじ茶 15g
- 黒糖 25g~30g
- 花椒(ホワジョウ)パウダー 0.8g(7〜8振り)
- シナモンパウダー 0.5g(2〜3振り)
- ピンクペッパー 3粒
ほうじ茶の茶葉、牛乳、黒糖、花椒、シナモンパウダーと潰したピンクぺッパーを急須の茶こしに入れます。
牛乳は電子レンジで加熱して常温に戻しておきましょう。
急須に常温に戻した牛乳を入れ、材料を入れた茶こしをセットします。
スプーンで混ぜて常温で20分間おき、その後、冷蔵庫に入れて3時間以上ゆっくりミルク出しをして完成です。
中華山椒の花椒を使うと、個性的な癖になるスパイシー味になります。
タピオカミルクティー

- タピオカ お好みで
- 黒糖シロップ 適量
- 濃縮紅茶 適量
- 牛乳 お好みで
- 水 お好みで
生タピオカを茹でて黒糖シロップに20分以上漬けておきます。
グラスに好きな量のタピオカと氷を入れて、濃縮紅茶と牛乳で作ったミルクティを注いでできあがりです。
もちもちした食感と甘さがやみつきになります。
チャイの味は無限大!自分のお気に入りを見つけよう

一般的なチャイはとても甘いミルクティーの味です。
しかし国によってチャイの味が少しずつ違ったり、加えるスパイスで刺激的な味にも変化したりする面白い飲み物です。
チャイのレシピやアレンジの仕方でもオリジナルのチャイが楽しめます。
ぜひ自分のお気に入りのチャイを見つけて、楽しいティータイムのお供にしましょう。
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