チャイの良い・悪い効果や効能を紹介

チャイはインドの庶民的な飲み物で、インドはもちろん日本、他の国でもチャイと呼ばれています。
チャイはミルクティーの一種と思われがちですが、使われる茶葉や作り方も違っており、まったく別の飲み物です。
チャイはさまざまなスパイスを入れて煮だす方法で作るので、そのスパイスや茶葉、ミルクによって体にさまざまな効果をもたらします。
そこで今回は、チャイの良い効果・効能を詳しく解説していきます。また、過剰に摂り過ぎることで起きる悪い効果も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
チャイの良い効果・効能一覧表
チャイの良い効果・効能 | チャイの悪い効果・効能 |
・生活習慣病を予防 ・眠気やだるさを解消 ・身体を温める ・抗ウイルス作用 ・虫歯の予防 ・アンチエイジング ・便秘改善 | ・カフェインの摂りすぎによる影響 ・タンニンの摂りすぎによる影響 ・シュウ酸の摂りすぎによる影響 |
チャイの良い効果・効能、悪い効果・効能を表にまとめています。
チャイは良い効果・効能がありますが、過剰に摂取することで悪い効果が出てしまうこともあります。
適度にチャイを楽しんで健康管理に役立てましょう。
チャイの良い効果・効能

チャイの良い効果・効能を解説していきます。
気になる症状がある方は、ぜひ参考にしてください。
良い効果・効能①生活習慣病を予防
チャイは茶葉を煮だして作りますが、この茶葉に含まれているタンニンには、生活習慣病の予防効果があるといわれています。
タンニンは抗酸化力を持つ成分で、体内に活性酸素が過剰に発生したときに、酸化を防ぐ力があります。
活性酸素が増えすぎると悪玉コレステロールが酸化し、生活習慣病の原因となるリスクが高まります。
生活習慣病が気になる方は、タンニンの含有量が多いアッサム種系の茶葉がおすすめです。
良い効果・効能②眠気やだるさを解消
チャイにはカフェインが含まれているので、眠気やだるさを解消する効果・効能があります。
カフェインは眠気やだるさの原因であるアデノシンという物質を阻害する働きがあり、カフェインを摂取することで、脳の中枢神経を興奮させて眠気やだるさが解消されます。
夜の睡眠に影響を与えないために、できるだけ夕方以降は摂取しないようにしましょう。
良い効果・効能③身体を温める
チャイを飲むと、身体がポカポカと温まると感じる人も多いでしょう。
これはチャイに使われているスパイスの効果によるものです。
チャイには主にシナモン・ジンジャー・カルダモンなどのスパイスが使われていますが、これらのスパイスには身体を温める効果・効能があります。
シナモンには血行改善・発汗作用、ジンジャーは血流・血行改善、カルダモンは血流をコントロールし、血行促進や発汗作用があります。
このようにチャイには、身体を温める効果があるスパイスを多く含まれているので、冷え性に悩んでいる方は試してみるといいでしょう。
良い効果・効能④抗ウイルス作用
チャイや紅茶で使用される茶葉には、テアフラビンという物質が含まれています。
このテアフラビンは強い抗酸化力を持ち、殺菌や風邪の予防に対して効果・効能があるといわれます。
テアフラビンはコレラ菌など一般的な食中毒細菌に対しても、殺菌効果があることが知られています。
またインフルエンザウイルスの活動や、増殖を抑える働きがあることも発見されているので、抗ウィルス作用にも期待されている物質です。
テアフラビンを含むチャイや紅茶を飲むことで、さまざまな菌から体を守る可能性があるといえます。
良い効果・効能⑤虫歯の予防
チャイや紅茶には渋み成分であるタンニンが含まれていますが、このタンニンには歯や歯肉のたんぱく質を凝固させて、細菌から歯を守る作用があります。
虫歯はミュースタンス菌が歯にくっついて酸を作り、歯の表面のエナメル質を溶かしてできますが、この増殖を抑えることで虫歯予防が期待できます。
また菌の増殖を抑える働きがありますので、口臭予防にもおすすめです。
良い効果・効能⑥アンチエイジング
チャイには紅茶ポリフェノールが多く含まれていすますが、このポリフェノールには強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用はシワやシミを防ぐ働きなどがありますので、アンチエイジングにも期待できます。
良い効果・効能⑦便秘改善
チャイにはカフェインが含まれていますが、カフェインは腸のぜん動運動を促す効果があります。
カフェインは、副交感神経の一種である迷走神経を興奮させる働きがあり、この迷走神経には内臓の動きをコントロールする働きがあるため、腸のぜん動運動を促す効果が期待できるようです。
またチャイにはカテキンも含まれていますが、カテキンは腸内の善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境を整えて便秘解消へと導きます。
便秘に悩んでいる方はチャイで便秘改善を試してみはいかがでしょうか。
チャイの悪い効果・効能

チャイの良い効果・効能を解説してきましたが、ここからはチャイの悪い効果・効能を紹介します。
チャイは過剰に摂取すると体に悪い効果を及ぼす可能性があります。
悪い効果・効能を知って適量のチャイを楽しみましょう。
悪い効果・効能①カフェインの摂りすぎによる影響
チャイにはカフェインが含まれているため、飲み過ぎるとカフェインの過剰摂取による悪い効果・効能が考えられます。
カフェインの過剰摂取による主な症状としては、心拍数の増加・興奮・不安感の増加・不眠・下痢・吐き気などです。
ではチャイは、どれぐらいカフェイン量が含まれているのでしょうか。
チャイのカフェイン量は100mlあたり16mg程で、これはコーヒーと比較するとかなり少なめです。
コーヒーのカフェイン量は100mlあたり60mgですので、チャイの約3倍になります。
少量ですがチャイにもカフェインが含まれていますので、飲み過ぎには注意しましょう。
悪い効果・効能②タンニンの摂りすぎによる影響
コーヒー・ワイン・緑茶などに含まれるタンニンはチャイにも含まれていますが、このタンニンの摂り過ぎによって体に悪い影響を与えることもあります。
タンニンの過剰摂取では・貧血・便秘・腹痛や下痢・吐き気などの症状があります。
タンニンは鉄の吸収を妨げる効果があり、摂りすぎると貧血になりやすく、また腸の中で便を固くする効果もありますので、便秘の原因になるケースが考えられます。
この他に、薬やサプリメントを飲む際チャイで服用すると、それらの中に含まれるタンニンと反応し、薬やサプリの効果が弱まることもあるようです。
薬やサプリメントをチャイで服用するのは控えた方がいいでしょう。
悪い効果・効能③シュウ酸の摂りすぎによる影響
チャイで使用する紅茶にはシュウ酸が含まれていますが、シュウ酸は摂り過ぎると体に悪い影響を与えることもあります。
シュウ酸の多くは腎臓を通って尿として捨てられますが、チャイを飲みすぎてシュウ酸を多く摂ってしまうと、腎臓にシュウ酸の結晶が貯まってしまう腎臓病、シュウ酸腎症などになるリスクが多少なりともあるでしょう。
もともと腎臓が弱い方は、腎臓から十分にシュウ酸を捨てることが難しいため、チャイを過剰に摂取するとさらに腎臓への負担が大きくなるかもしれません。
健康に不安がある方は医師に相談するといいでしょう。
チャイの良い・悪い効果と効能を理解し楽しもう

チャイには体に良い効果・効能があることが分かりましたが、過剰に摂取すると悪い効果・効能もあるので注意が必要です。
チャイは適量を飲んで日々の健康管理に役立てましょう。
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