チャイに使われる香辛料の効果とオールスパイスで作るチャイのレシピを紹介

チャイにはさまざまな香辛料が使われていますが、その種類や香辛料の体への効果はあまり知られていないようです。
そこで今回は、チャイに使われる香辛料の効果を詳しく解説していきます。
またオールスパイスを使ったチャイのレシピも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
チャイに使われる香辛料の効果とは?
チャイは飲まれる国によって味や作り方も異なりますが、ミルクと砂糖だけのものや数種の香辛料を入れるものもあります。
日本では数種類の香辛料を入れ、甘く煮出して飲むのが一般的です。
チャイに正確なレシピはなく、チャイに使われている香辛料もさまざまです。
チャイに香辛料が入っているのを知っている人は多いですが、香辛料の体への効果を知っている人は少ないようです。そこでここでは、チャイで使われる香辛料の体への効果を詳しく解説していきます。
香辛料の効果を知って健康管理に役立てください。
チャイにはさまざまな香辛料が使われる
チャイの魅力は、使用した香辛料から得られるものがほとんどです。
元来から、その香辛料の効果・効能によって人々の体を癒してきました。
チャイにはさまざま香辛料が使われていますが、ここではチャイに使う代表的な香辛料の特徴や効果を紹介します。
シナモン

シナモンは大きく分けて、スリランカで栽培されるセイロンシナモンと、ベトナム・中国で栽培されるカシアの2種類があります。
一般的によく使われているのがセイロンシナモンで、優しい上品な風味が特徴です。
シナモンは消化促進・抗菌・解熱作用による風邪の予防に効果があると言われています。
カルダモン

カルダモンはショウガ科の多年草で、実が緑色の固い時に収穫し乾燥させて使います。
サヤをむくと中に黒色のごま粒大の種子が入っており、チャイで使用する時はこの種とサヤも一緒に煮だして使います。
レモンのような爽やかで上品な香りが特徴でチャイとの相性も抜群です。
カルダモンはコレステロールや血流をコントロールする効果があると言われています。
クローブ

クローブはフトモモ科の常緑樹で、開花直前の花のつぼみを乾燥させて使用します。
バニラに似た甘い香りに、独特の刺激的な香味があるのが特徴です。
甘い香りの中にスパイシーさがあるため料理やハーブティーなどとして親しまれており、アロマオイルや香水、お香なども人気です。
クローブには、抗ウイルス・抗炎症・抗菌作用があると言われています。
ジンジャー

3000年も昔から熱帯で栽培されてきた歴史ある香辛料のジンジャー(ショウガ)ですが、西欧では料理よりも甘い味と組み合わせて使われることが多いです。
日本では魚料理の臭み消しや、寿司のつま、甘酒などに幅広く使われています。
身体を温める作用がありますので寒い時期におすすめです。
ナツメグ

ナツメグは、インドネシアのモルッカ諸島原産の果実「ニクズク」からとれる香辛料で、ほんのりとした甘みとスパイシーな風味が特徴です。
肉料理の臭み消しに良く使われており、ハンバーグを作る時に入れる人も多いです。
ナツメグは炭水化物やカルシウムの代謝を助ける作用があるとされています。
ブラックペッパー

インドが原産地のコショウは、主に東南アジアや南米などの熱帯地域で栽培されています。
コショウの実が熟す前に収穫して日干ししたものをブラックペッパーと呼び、コショウの中で最も多く使われています。
ブラックペッパーはチャイの甘みをひきしめてくれる香辛料で、チャイに欠かせないと言う方も多いです。
効能的には消化促進や血行促進などがあると言われています。
コリアンダー

コリアンダーはタイではパクチーと呼ばれており、日本でもパクチーの名称の方が浸透しつつあります。
タイ料理のトムヤムクンはコリアンダーの葉を使用しますが、チャイではコリアンダーの種子を使います。
乾燥した種子をすり潰すとスパイシーな香りが活き、チャイが一段と美味しくなりますのでおすすめです。
コリアンダーには鎮静作用があり、偏頭痛などの症状緩和にも効果があると言われています。
スターアニス

スターアニスは別名八角と呼ばれ、中華料理などで使用される香辛料の一つです。
少し甘味のある独特なスパイシーな香りで杏仁豆腐にも使われています。
スターアニスは、胃腸の働きをよくする、血行促進によるむくみなどの解消に期待できると言われています。
オールスパイスで作るチャイのレシピを紹介

チャイには、さまざまな種類の香辛料が使われているのが分かりましたが、もっと手軽にチャイを楽しみたいと思う人も多いことでしょう。
そこでここからは、オールスパイスで作るチャイのレシピを紹介します。
オールスパイスを使えば、数種類の香辛料を用意する手間が省けて簡単にチャイが作れます。
オールスパイスを使って手軽で簡単に美味しいチャイを作りましょう。
オールスパイスとは?
オールスパイスと言う名称を初めて耳にした方も多いのではないでしょうか。
ここではオールスパイスとは一体どんなものなのか?その疑問を解説していきます。
「複数のスパイスを組み合わせたもの」ではない
オールスパイスって複数のスパイスを組み合わせて作ったミックススパイスでは?と思う人も多いですが、オールスパイスは一つの植物からなる単体のスパイスです。
オールスパイスは、ジャマイカやメキシコが原産のフトモモ科の植物で、まだ完熟していない青い実を収穫し赤褐色になるまで乾燥させて使います。
スペインの探検家フランシスコ・フェルナンデスが、1570年代にオールスパイスをメキシコで発見し世界各国に知られるようになりました。
シナモン・クローブ・ナツメッグをミックスしたような深みのある香りを持つことから、オールスパイスという名前が付いたとされています。
オールスパイスだけでもチャイが作れる
オールスパイスはシナモン・クローブ・ナツメッグをミックスしたような香りが特徴のスパイスです。この香りの特徴は、チャイの定番のスパイスと同じ香りですので、オールスパイス一つで代用が可能となります。シナモン・クローブ・ナツメグの用意が不要で下準備の手間も無く美味しいチャイが作れるため、オールスパイスを使ったチャイは人気があります。
オールスパイスの効果
オールスパイスは食べることよりも香りによる効果が強いと言われています。香りによる効果でも特に精神的なリラックス効果や、リフレッシュ効果があるようです。また吐き気や悪寒、消化不良にも効果があるとされており、昔から防腐や抗菌作用を期待して利用されてきました。
材料(2杯分)
- 材料(2杯分)
- 水 200ml
- 牛乳 200ml
- 紅茶 小さじ2(山盛り)
- オールスパイス(パウダー) 4振り
- 砂糖又は蜂蜜 好みの量でOK
上記は2人分の材料です。スパイシーなチャイが好きな方は、オールスパイスの量を増やすのがおすすめです。
ミルク感が好きな方は牛乳の量を増やし、その分水の量を減らしてください。
作り方
オールスパイスを使ったチャイの作り方を紹介します。
①鍋に水を入れ火にかける
鍋に分量の水を入れて火にかけます。
②沸騰したら茶葉を入れて火を止める
沸騰したら茶葉を加え火を止めて1分ほど待ちます。
③牛乳・砂糖・オールスパイスを加えて火にかける
紅茶の葉が充分に開いたら牛乳・砂糖・オールスパイスを加え、再び火にかけます。
牛乳を入れた後は吹きこぼれないように注意しましょう。
砂糖はお好みですが、砂糖を加えた方が風味や味の調和がとれてチャイがより美味しくなりますのでおすすめです。
④茶こしにかけカップに注ぐ
材料を入れ沸いてきたら火を止め、茶こしでこしながらカップに注いで完成です。
香辛料を使ったチャイの豊かな香りを楽しもう!

チャイで使われる香辛料は体にも良い効果が沢山あり、その豊かな香りはリラックス効果にも期待できます。
オールスパイスを使えば、手軽で簡単に美味しいチャイが作れますので、チャイの香辛料でリラックスタイムを楽しんでみてください。
コメント