五香粉の効果効能やメリット・デメリットを解説!
台湾や中国の料理によく使われるのが、五香粉です。
炒め物や揚げ物に一振りするだけで、一気にアジア風の香りただよう料理になる五香粉は、実は多くの効果効能があるんです。
今回は、五香粉の効果効能やメリット・デメリットについて、徹底解説します。
五香粉とは?
五香粉とは?
- アジア系料理に使われるミックススパイス
- 5種類のスパイスが使われている
- 主に八角、カシアシナモン、クローブ、フェンネル、花椒が一般的
五香粉とはアジア系の料理に使われるミックススパイスです。
基本的には5種類のスパイスが使われており、煮込み料理の臭み消しや仕上げの香り付けなど幅広く使われています。
使われているスパイスは香り付け用に4つ、辛みをプラスするのに1つ使われるのが一般的です。
主に中国で使われるミックススパイス
五香粉はウーシャンフェンとも呼ばれ、中国料理で主に使われています。
八角(スターアニス)、カシアシナモン、クローブ、フェンネルの4つが香り付け用、花椒(ホワジャオ)で辛味を加えるのが基本です。
花椒の代わりに山椒にしたり、この他に陳皮やナツメグ、生姜やカルダモンを用いることもあります。
インド料理でよく使われるミックススパイスには、ガラムマサラが挙げられます。
ガラムマサラは辛みのあるスパイスが多いのに対し、五香粉は香りが良く立つものが多いのが特徴です。
日本でも各メーカーから販売
五香粉は海外メーカーからの輸入だけでなく、日本でもいろんなメーカーから発売されています。
ここでは有名メーカーの五香粉を3つご紹介します。
S&B五香粉
S&Bの五香粉には、八角、花椒、シナモン、クローブ、陳皮(みかんの皮)が含まれています。
S&Bはどのスーパーにも置いていると言えるほど入手しやすいのが特徴です。
14gで245円と少量サイズなので、少しだけ試してみたい場合におすすめです。
業務スーパー五香粉
業務用スーパーなら、スパイスや五香粉も格安で手に入ります。
陳皮、シナモン、花椒、フェンネル、八角、クローブが入った五香粉は、50gで約100円と超低価格です。
とりあえず安いもので試してみたいなら、業務用スーパーの五香粉がおすすめです。
YOUKI五香粉
うま味調味料無添加の鶏ガラスープが有名なYOUKIでは、八角やシナモン、フェンネル、クローブ、花椒の5つが入っています。
五香粉の基本とも言えるほどスタンダードなスパイスの組み合わせなので、本格的な中華料理に使いたいならYOUKIが良いでしょう。
五香粉の効果効能5つ
五香粉に含まれるスパイスには、様々な効果効能があります。
含まれるスパイスによって効果効能が変わりますが、基本の5つだけでも幅広い薬効作用があるのでその代表的なものを5つピックアップしました。
①体をあたためる
①体をあたためる
- 体を温めるスパイス豊富
- 血行を良くして熱を運搬
- おかゆに足すのがおすすめ
五香粉に含まれているスパイスには、どれも体を温める作用があります。
花椒のような辛みのあるスパイスはもちろん、他のクローブやシナモンも血行をよくして熱を運んでくれます。
体を温めたいときに五香粉を取り入れるなら、おかゆにプラスするのがおすすめです。
風邪を引いて食事を作ることすら億劫なとき、レトルトのおかゆに五香粉をかけるだけでも体が温まります。
②消化を促進する
②消化を促進する
- 消化酵素の分泌を促進
- 消化を促して健康的な胃腸にする
五香粉にはフェンネルや八角、シナモンが含まれていることが多いですが、これらのスパイスは消化酵素の分泌を促してくれます。
消化が促されることで食べ物が消化しやすくなり、健康的な胃腸の状態にするのに効果的です。
また、クローブや花椒はお腹の冷えを改善する役割もあるため、気の巡りを良くして新陳代謝を促します。
③消臭・殺菌効果
③消臭・殺菌効果
- オイゲノールやシオネールが効果
- 肉や魚の臭みを抑える
五香粉に含まれているスパイスには、抗菌や殺菌効果があるものが多いです。
香りに含まれるオイゲノールやシオネールといった成分は菌を抑えることで、消臭効果を発揮します。
この消臭効果によって、肉や魚のイヤな生臭さを抑えてくれるのです。
揚げ物や煮込み料理など、肉や魚を使うときに五香粉がよく使われるのはこのためです。
④滋養強壮
④滋養強壮
- 血行促進で疲労が溜まりにくい
- 利尿作用によって新陳代謝を活発化
五香粉に含まれているスパイスは、漢方や薬膳として単体で使われているものも多いです。
八角やフェンネル、クローブは胃腸の働きを良くし、シナモンは血管を強くして血行促進に役立ちます。
その結果疲労が溜まりにくくなり、強く健康的な体へと導いてくれます。
花椒もピリッとした辛みだけでなく、血行促進や利尿作用によって新陳代謝を活発にしてくれるので、滋養強壮に役立ちます。
⑤鎮静作用
⑤鎮静作用
- 興奮を抑える
- 炎症を鎮めて咳止めにも効果
五香粉に含まれる八角やフェンネルの香りは、興奮を落ち着かせる鎮静作用があります。
また、八角やシナモンは高い抗菌作用によって咳止めにも使われており、喉の腫れや炎症を鎮めてくれます。
五香粉の1日の摂取量は?
五香粉の1日の摂取量は?
- 含まれるスパイスによって変わる
- 美味しいと感じる量なら問題なし
- 香りを強く感じるほど摂らないのが大事
五香粉の1日の摂取量は、含まれているスパイスによって変動します。
しかし、どのスパイスも摂りすぎによる危険性は低いとされ、「美味しい」と感じるレベルの量であれば問題ありません。
五香粉はミックススパイスなので、そもそも摂りすぎることが稀です。
カシアシナモンは摂りすぎによって肝臓への悪影響があると言われています。
しかし、五香粉に含まれるスパイスはそもそもどれも香りが強いので、使いすぎることもあまりありません。
五香粉のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・料理・レシピの幅が広がる ・お腹のハリを解消 | ・腹痛 ・お腹がゆるくなる・下痢 |
それでは、効果効能以外のメリットやデメリットを見てみましょう。
五香粉のメリット
五香粉のメリットは、その香りによって料理の幅が広がるところが大きいです。
①料理・レシピの幅が広がる
五香粉は香りが強いスパイスを中心にミックスしているので、使える料理の幅が広いです。
唐揚げや煮込みはもちろん、チャイなどドリンクでも使えます。
ガラムマサラと違い、辛みは強くないのでお子様でも安心です。
②お腹のハリを解消
五香粉には胃腸の調子を良くするスパイスが使われていますが、これによって腸内環境も整えてくれます。
腸に溜まったガスを排泄してくれるので、お腹のハリを解消します。
五香粉のデメリット
五香粉には胃腸の働きを良くするスパイスが多く入っていますが、摂りすぎによってデメリットとなることがあります。
①腹痛
五香粉には胃腸の消化液分泌を促進するスパイスが多いですが、摂りすぎると刺激が強くなってしまいます。
消化液の分泌が過剰になることでお腹がキリキリと痛むなど、日常生活の支障となることがあります。
②お腹がゆるくなる・下痢
お腹が痛むだけでなく、刺激が強すぎると軟便や下痢を引き起こすこともあります。
胃腸が弱い人は、摂りすぎに注意して適度に取り入れましょう。
1日に何度も五香粉を摂らないことも大切です。
五香粉の効果効能で体の中から健康になろう!
五香粉はいくつものスパイスを使うので、それぞれの効果効能を享受できます。
使いすぎは胃腸への負担がかかりますが、香りを楽しむ程度であれば問題ないことがほとんどです。
簡単に香り付けができる五香粉で、料理のレパートリーを広げつつ健康的な生活に役立てましょう。
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