チャイを自宅で本格的に作るのに必要な材料について解説

インドが発祥で一息つきたいときにピッタリの飲み物「チャイ」は、お湯で溶くだけの顆粒タイプやティーバックタイプのものが市販されていて手軽に味わうことができます。
多数の方の口に合うよう考え作られている市販のものももちろん美味しいのですが、やはり専門店や料理店で味わえる深く香り高いチャイとは違うと感じるかもしれません。
今回は専門店や料理店で味わうことができる濃く深く香り高いチャイを自宅で作るために必要な材料をそれぞれ解説します。
顆粒タイプやティーバックで物足りないと感じている方はぜひ参考にしてください。
チャイを自宅で作るのに必要な材料とは?
自宅で本格的なチャイを作ろうと思ったらやはり材料が大切です。
香りたかく味わい深い本格的なチャイとはいえ、手に入りにくい材料ではありません。
チャイに必要な材料とその選び方を解説しますので参考にしてください。
茶葉

チャイは紅茶の茶葉を使用しますが、本格的なチャイを自宅で作るのにおすすめなのは「アッサム」「セイロン」「ケニア」です。
ミルクティーの場合は紅茶にミルクを加えますが、チャイの場合はミルクと水で茶葉をしっかりと煮立てて作ります。
紅茶にミルクを加えるミルクティーでも味が濃くコクのある茶葉を使用しますが、チャイは煮出すためよりコクと味が濃い茶葉を利用するのがおすすめです。
インドのアッサム産の「アッサム」スリランカ産の「セイロン」アフリカ産の「ケニア」は、いずれもミルクの味に負けない風味とコクが特徴です。
本格的なチャイを作ろうと思ったら上記の茶葉を使用してください。
牛乳

チャイにはミルクも必須です。
普通の牛乳で美味しく味わえますが、牛乳以外にも大豆ミルクや豆乳、オーツ麦と水から作られているオーツミルクなどもチャイとの相性が良くおすすめです。
砂糖(甘味料)

甘くホッとする味わいのチャイの材料には砂糖及び甘味料も必要です。
普通の白砂糖でももちろん美味しいチャイを淹れることはできます。
砂糖や甘味料はとても種類が多く、白砂糖以外ではきび砂糖、てんさい糖、メープルシロップやはちみつなどもおすすめです。
スパイス

チャイは茶葉にミルク、砂糖に加えスパイスが重要な材料です。
お好みのスパイスを用意しましょう。
スパイスはとても種類が多いので迷う方もいます。
チャイにおすすめなのは、カルダモンやクローブ、シナモンにジンジャー、ブラックペッパーやコリアンダー、ナツメグなどが良いでしょう。
スパイスはできれば粉末ではなくホールタイプのものを使うと本格的なチャイになります。
チャイに必要な材料の選び方
自宅で楽しむ本格的なチャイに必要な材料をご紹介しました。
次にそれぞれの材料の選び方を解説します。
茶葉の選び方

チャイは紅茶をミルクと水で煮出しますので、それに負けないような香りたかく濃い味わいの茶葉を選ぶことが大切です。
選び方①:茶葉の形状で選ぶ
紅茶の茶葉には3種類あります。
まず、加工するときに茶葉をカットしない「フルリーフ」、見た目は細長く茶葉の形が残っているタイプで繊細な味わいと華やかな香りが楽しめるストレートティーに向いています。
2種めが茶葉を細かくカットした「ブロークン」です。
カットされているので大き目や小さめ様々な葉が入っていて、抽出時間も短くしっかりとした味わいです。
最後が「CTC」で茶葉が粒状になっています。
アッサムやケニアに覆い製法で香り味わいとも濃くストレートティーからミルクティーに向いています。
チャイの茶葉は濃く味わい深いものが向いていますので、できれば「CTC」の茶葉を用意しましょう。
選び方②:コクと味の強さで選ぶ
茶葉はコクと味が強いタイプがチャイにはおすすめです。
インド産のアッサムは味わいと香りが高く、特に初夏に収穫されるセカンドフラッシュのアッサムCTCがベストです。
スリランカは標高差が激しいためセイロンティーと言ってもそれぞれ味わいが違います。
甘い香りとコクのある「ルフナ」や少し渋みのある「ウバ」バランスが優れている「ディンブラ」などがおすすめです。
アフリカ産のケニアはすっきりとした味わいに若々しい香りが特徴で、飲みやすく濃い味のチャイが作れるでしょう。
どの茶葉にしろ「ブロークン」か「CTC」を選ぶのをおすすめします。
牛乳の選び方

ミルクは普通の牛乳でも十分美味しい本格チャイが作れますが、牛乳以外のミルクでもチャイを美味しく作ることは可能です。
選び方①:お腹の調子で選ぶ
牛乳にも「生乳」「低脂肪牛乳」「加工乳」などがありますが、飲むとお腹の調子が悪くなる方がいます。
日本人のおよそ95%が乳糖を消化するための酵素ラクターゼを持たない乳糖不耐症のため、牛乳を飲むと下痢になりやすいです。
体調にもよりますが、問題がないのであれば濃厚なジャージ牛乳を使用すると深い味のチャイを作ることができます。
選び方②:味の相性で選ぶ
牛乳がどうしても合わない方でも本格チャイは楽しめます。
牛乳の代替え品としてとくにベストなのは「オーツミルク」です。
まろやかさでマイルドな味わい、クリーミーながらも後味はさっぱりしているのが特徴で、いつも牛乳を使っている方にもおすすめです。
少しさっぱりとした味わいにはなりますが「豆乳」や「大豆ミルク」も美味しいでしょう。
選び方③:栄養素で選ぶ
牛乳はビタミン・ミネラル、タンパク質・炭水化物、脂質などに加え、人体で作ることができない必須アミノ酸も含まれているため、チャイで使用するのに理想的です。
麦と水から作られているオーツミルクは食物繊維が豊富で、カルシウム・ビタミンB2、B12、D、タンパク質などが含まれています。
豆乳や大豆ミルクは、低脂質・低糖質、コレステロールはゼロ、大豆たんぱく質やイソフラボンが含まれているため、自身の健康に合わせて選ぶのもよいでしょう。
砂糖(甘味料)の選び方

本格チャイは、紅茶、ミルク、砂糖、それぞれの甘さが作用することで美味しく味わえます。
コクや甘味を引き出すために砂糖(甘味料)は必ず入れるようにしてください。
選び方①:コクの強さで選ぶ
白砂糖でも十分美味しくチャイを入れることができますが、コクを楽しむためにおすすめなのは、味わい深いてんさい糖です。
精製されていないてんさい糖にはオリゴ糖が含まれていて腸内環境もよくなるでしょう。
また、サトウキビから作られるきび砂糖や三温糖も深いコクがでるためチャイに向いています。
選び方②:栄養素で選ぶ
てんさい糖は精製していないためビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
きび砂糖にもカルシウムやミネラルが豊富ですが、三温糖は精製されているためビタミンやミネラルは少ないので注意してください。
精製されていない黒糖は栄養価の高い砂糖でビタミンやミネラルが豊富です。
ただ黒糖はコクを楽しめますが、少し香りや味が強くチャイの味が変わる場合があります。
スパイスの選び方

チャイはスパイスを楽しむことができる飲み物です。
本格的なチャイを作る場合はホールタイプを使用してください。
選び方①:とりあえず定番を選ぶ
スパイスは種類が豊富なので選ぶのにも迷うと思います。
最初は定番のスパイスを使用してみましょう。
スパイスの王様「シナモン」スパイスの女王「カルダモン」手に入れやすい「ジンジャー」や「コショウ」などがおすすめです。
少し味が強い「クローブ」もチャイにはよく使われています。
選び方②:味で選ぶ
スパイスはお好きな味や香りで選ぶのもよいでしょう。
ふわっとした香りで甘い「シナモン」はチャイにピッタリです。
エキゾチックな味わいとスッとした上品な香りの「カルダモン」濃厚な香りと強くスパイシーな風味の「クローブ」が人気です。
刺激的な風味の「ナツメグ」はより本格的なチャイの味わいになります。
選び方③:効能で選ぶ
スパイスは味や香りだけでなく効能にも期待できます。
消化や血行促進に効果的な「シナモン」解毒や胃に効果的な「カルダモン」鎮痛効果の高い「クローブ」や「ナツメグ」寒い冬には身体を温める「ジンジャー」もおすすめです。
お好みの材料を使ったチャイ作りにチャレンジしてみよう!

自宅で本格的なチャイを作るための材料やその選び方を解説しました。
深いコクと香り、ホッとする甘さが特徴のチャイを作るには材料の選び方にこだわりましょう。
必須の材料のひとつスパイスに関しては種類が多く量に決まりがあるわけではありません。
身体に効果や効能のあるお好みのスパイスを使用して、オリジナルの美味しいチャイを作ってみてください。
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