煮出しミルクティーの作り方などを解説

茶葉を煮出し牛乳を加えて作る煮出しミルクティーは、一般的なミルクティーよりも濃厚な風味と深みのある味わいが特徴で、幅広い年齢層に人気があります。
今回は煮出しミルクティーの作り方や、煮出さないミルクティーの違いなどを紹介します。
また煮出しミルクティーにおすすめの茶葉も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
煮出しミルクティーの作り方

煮出しミルクティーの作り方を紹介します。
手軽で簡単なレシピですので、美味しい煮出しミルクティーを作ってみてください。
材料(2杯分)
- 材料(2人分)
- 水 200~250ml
- 牛乳 200~250ml
- 紅茶茶葉 10g
- 砂糖または蜂蜜 お好みの量
ミルク感が好きな方は牛乳の量を増やして水の量を減らしましょう。
作り方
煮出しミルクティーの作り方を紹介します。
①鍋に水を入れて火にかける
鍋に分量の水を入れて火にかけます。
②沸騰したら火を止めて茶葉を入れて蒸らす
沸騰したら火を止めて分量の茶葉を入れ2~3分ほど蒸らします。
③鍋に牛乳を注ぎ、沸騰直前まで火にかける
蒸らし終わったら分量の牛乳を注ぎ火にかけ、沸騰する寸前で火を止めます。
鍋のまわりに細かい泡が出てくる頃が目安です。
沸騰させると牛乳の風味が強まり、紅茶の風味を感じにくくなりますので注意しましょう。
④茶こしでこしながらポットなどに注ぐ
茶こしで茶葉をこしながらポットまたはカップに注いで完成です。
お好みで砂糖や蜂蜜を入れても美味しく召し上がれます。
煮出しミルクティーと煮出さないミルクティーの違いとは?

煮出しミルクティーの作り方を紹介してきましたが、煮出さないミルクティーとの違いはどこにあるのでしょうか? ここからは煮出さないミルクティーの特徴を解説していきます。
煮出さないミルクティーとは?
煮出さないミルクティーは、お湯で抽出した紅茶に牛乳を混ぜたものを指します。
一般的に「ミルクティー」と呼ばれる物は、この煮出さないミルクティーのことです。
煮出さないミルクティーの作り方は、ポットに茶葉とお湯を入れて茶葉をしっかりと蒸らし(ストレートで飲む時より濃いめに浸出するのがポイント)茶葉を抽出したらカップに注ぎ好みの量の牛乳を注ぎます。
喫茶店やカフェなどでは、紅茶にポーションミルク(コーヒーフレッシュ)を混ぜたものを、ミルクティーとして提供することもあるようです。
煮出しミルクティーと煮出さないミルクティーの違い
煮出しミルクティーと煮出さないミルクティーの違いは作り方にあります。
煮出しミルクティーはお湯と牛乳で茶葉を煮出し、煮出さないミルクティーは先ず紅茶を作ってから牛乳を加えます。
煮出しミルクティーは紅茶の香りや味が濃厚で深い味わい、煮出さないミルクティーは紅茶の香りを感じながらも少しさっぱりとした味わいが特徴です。
このような特徴を踏まえて好みのミルクティーを選ぶといいでしょう。
ロイヤルミルクティーは煮出しミルクティーに近い
カフェメニューなどでも目にする「ロイヤルミルクティー」は、煮出して作るミルクティーを指します。
一般的に煮出して作るミルクティーは、ロイヤルミルクティーと呼ばれていることがほとんどです。
ロイヤルミルクティーの「ロイヤル(royal)」には、王家・王族という意味があり、イギリス王朝風のミルクティーという意味で和製英語です。
そのため、日本以外の国でロイヤルミルクティーと言っても通じませんので、海外に行った際は注意しましょう。
煮出しミルクティーにおすすめの茶葉

煮出しミルクティーにおすすめの茶葉を紹介します。
自分好みの茶葉を選ぶ参考にご覧ください。
ミルクに負けない濃い味の茶葉を選ぶのが基本
煮出しミルクティーにおすすめの茶葉は、ミルクに負けないコクや濃い味・香りを持つ茶葉を選ぶのがポイントです。
濃い味の紅茶がミルクと混じり、まろやかな口当たりの煮出しミルクティーになります。
また強い香りの茶葉を使用すると、紅茶の香りがミルクに負けることなく紅茶の香りをそのまま楽しめます。
煮出しミルクティーを作る際は、これらの特徴がある茶葉を選ぶようにしましょう。
茶葉の形状はCTCがおすすめ
紅茶の茶葉の形状にCTCがあります。
CTCとはCrush(潰す)・Tear(引き裂く)・Curl(丸める)の略称で、収穫した茶葉を紅茶に加工する際に専用の機械を使い、潰し引き裂きながら丸いつぶつぶの形状に仕上げたものを言います。
茶葉の形状をCTCにすることで、茶葉の表面積が増え加工時に出る茶汁が表面に残り濃い紅茶を抽出できます。
そのため煮出して作るミルクティーには最適と言えるでしょう。
CTCは味が濃厚でコクが強い紅茶になりますので、ストレートで飲むと濃いと感じる人も多いようです。
①アッサムCTC
アッサムCTCはインド北東部にあるアッサム地方で収穫されるCTC製法の茶葉です。
アッサム地方では葉が大きく分厚いアッサム種の茶樹が植えられており、比較的色が濃く力強い味わいの紅茶に仕上がります。
CTC紅茶の代表格のアッサムCTCは濃厚で力強い味わいと、マイルドな香りですので煮出しミルクティーに最適です。
CTC製法は少量の茶葉の時や抽出時間が短くても、しっかりとした紅茶が味わえます。
②ディンブラ
ディンブラはセイロンの5大紅茶のひとつで、スリランカのディンブラ地方で栽培される紅茶を指します。
標高1300mm以上の土地で生産される紅茶をハイグロウンティーと言い、ディンブラ紅茶もそのひとつです。
標高が高いところで栽培されるディンブラは、香りが豊でちょうどよい苦味のバランスが良くどんな飲み方にも合います。
ミルクティーで使用する際は茶葉は多めがおすすめです。
蒸らし時間を長くして濃い目に淹れると、くせのない飲みやすいミルクティーに仕上がります。
③ルフナ
ルフナはスリランカの中央山脈の南で生産される低地産(ローグロウン)紅茶です。
ルフナは標高600メートル以下の一番低い産地で栽培されますが、これはセイロンティーの生産地の中でも最も低い地域です。
低い標高と高い気温、そして豊かな太陽の日差しを浴びて育てられるため、しっかりとした濃い赤茶色で濃厚な味わいの茶葉になります。
マイルドで重厚なコクがあり渋みが少ないのが特徴ですので、煮出しミルクティーを淹れる際は濃いめに抽出し、たっぷりのミルクを合わせるのがおすすめです。
④キャラメル
キャラメルティーは、紅茶の茶葉にキャラメルの香料や味わいをつけたフレーバードティーの一種です。
キャラメルティーの茶葉には、キャラメルの香ばしい香りや甘い飲み口に負けてしまわないように、コクが深くてインパクトが大きい茶葉の種類が使用されます。
そのためルフナやアッサムのキャラメルティーが多いようです。
煮出しミルクティーにおすすめなのがアッサムCTCの茶葉がベースのキャラメルティーで、ミルクキャラメルの香りが際立つミルクティーが楽しめます。
自宅で煮出しミルクティー作りにチャレンジしてみよう

煮出した紅茶に牛乳を入れることでまろやかな味になる煮出しミルクティーは、飲むとほっとする優しい味わいがあります。
また煮出さないで作るミルクティーは紅茶の香りが楽しめて、あっさりとした味わいが特徴です。
自宅で濃厚な煮出しミルクティー・あっさりとした煮出さないミルクティーを作って、ゆったりとしたティータイムを過ごしましょう。
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