マスタードシードの上手な使い方やおすすめレシピを紹介!

ナッツのような香ばしさとスパイシーな風味を持つマスタードシードは、味気ない料理を風味豊かな料理に変身させてくれます。
しかし、日本食ではあまり使われないため、レシピもあまり出回っていません。そこで今回は、マスタードシードの上手な使い方やおすすめのレシピをご紹介します。
手間が少なく、簡単なレシピばかりなので、マスタードシードを美味しく活用しましょう。
マスタードシードとは?

マスタードシードとは、からし菜の種子のことです。
マスタードと言えばホットドックやポトフに添えられる黄色く練られた調味料が有名ですが、それらはマスタードシードが原料です。
日本でよく使われる練り辛子もマスタードシードが原料で、一緒に混ぜる調味料が違います。
粒マスタードに使われる種子
粒マスタードに使われる種子
- ブラックマスタードシード
- ブラウンマスタードシード
- イエローマスタードシード
マスタードシードには、種子の色違いで3種類あります。
最も刺激が強いのがブラックマスタードシード、名前通り黒い見た目で辛みを強く出したい料理に使われます。ブラウンマスタードシードは辛みと爽やかさのバランスが良く、魚や肉料理によく使われます。
イエローマスタードシードは最も刺激が弱く、辛みも穏やかです。ホットドッグなどに使われる辛みの少ないマスタードは、イエローマスタードシードが使われています。
マスタードシードの3つの使い方
マスタードシードは、以下の3つによく使われています。
世界中の料理で使われているマスタードシード、使い方を知ってバリエーションを広げましょう。
ピクルスやドレッシングの風味付けに

マスタードシードの最も一般的な使い方は、ピクルスやドレッシングです。
マスタードシードには抗菌作用があるので、漬け込み系のレシピと相性抜群です。また、マスタードシードには乳化作用があり、液体をトロリとさせるのでドレッシングとして使うと野菜に絡みやすくなります。野菜のピクルスに使われることが多いですが、茹で卵をピクルスにしても美味しいです。
カレーや炒め物のスパイスに

マスタードシードは、インドカレーや炒め物によく使われます。
マスタードシードは炒めるとより風味と香りが増すので、最初に油で炒めるのが一般的です。マスタードシードを炒めるときはパチパチと弾けるので、家庭で調理するときは蓋をしながら炒めるとやけどの心配がありません。
ご飯に混ぜる

マスタードシードは油で炒めて香りを引き出した後、ごはんと混ぜるとカレーにぴったりなライスができあがります。
このとき、レモン汁を加えるとさらに爽やかな風味をつけられます。サフランやターメリックパウダーを加え、見た目を華やかにしても食欲をそそります。
マスタードシードと相性の良い食材4つ
マスタードシードと相性の良い食材は、主に以下の4つです。
その独特な香りと刺激の強さは、とくにフランス料理やインド料理で辛みや爽やかな風味付けに使われています。
①淡白な魚・シーフード

マスタードシードは、淡白な魚や貝料理に使われることが多いです。
マスタードシードの爽やかな辛みは貝の甘味を引き立てたり、ナッツのような風味が淡白な魚に豊かな味わいを足してくれます。
インドのフィッシュカレーはオイルで炒めたマスタードシードがベースとして使われ、フランスの貝料理ではマスタードソースがよく使われています。
②豚肉やマグロなど脂分の多い食材

マスタードシードの辛さはさっぱりとした爽やかさがあるので、脂分の多い食材と合わせることも多いです。
豚肉やマグロなど脂分が多い食材でも、脂っこさをカットしてさっぱり感をプラスすることができます。豚の角煮に練り辛子が添えられるのも、マスタードにこの爽やかな辛さがあるからです。
③大根やにんじん、じゃがいもなどの根菜類

マスタードシードは野菜とも相性が良いため、ピクルスやサラダドレッシングによく使われています。
とくに相性がいいのは淡白かつ歯ごたえの良い根菜類、爽やかな辛みが野菜の甘味を引き立てます。また、マスターシードの粒々とした食感がサラダによりアクセントを加えてくれます。
④レモンなどの柑橘

ディジョンマスタードや練り辛子など、マスタードシードを使った調味料にはレモンなどの柑橘類の果汁がよく使われます。
マスタードシードの辛みは鼻に抜けるような爽やかさがあるので、柑橘系の酸味と相性抜群です。
マスタードシードを使ったおすすめレシピ4選
それでは、マスタードシードを使った具体的なレシピを4つ見てみましょう。
マスタードシードをそのまま使うレシピばかりなので、気軽に作れるものばかりです。
じゃがいものマスタードシード炒め

材料
- じゃがいも 2個
- 玉ねぎ 1/2個
- おろしにんにく 小さじ1/2
- おろしにんにく 小さじ1/2
- パクチー 2~3株
- ガラムマサラ 大さじ1
- マスタードシード 小さじ1/2
- レモン汁 大さじ1
- 塩 小さじ1/2
- オリーブオイル 適量
じゃがいもと玉ねぎにマスタードシードの爽やかな辛さを足せば、ごはんにも合うおかずに変身します。
作り方
- じゃがいもは1cm角に切って茹でる
- 玉ねぎはみじん切り、パクチーはざく切りにする
- フライパンにオリーブオイル、マスタードシードを入れて火にかける
- マスタードシードの香りが出てきたら、玉ねぎ、ガラムマサラ、しょうがとにんにくを入れて炒める
- 玉ねぎがしんなりしたらじゃがいもを入れて炒める
- レモン汁と塩で味を調整し、パクチーを仕上げに混ぜたら完成
植物性の材料のみで作れるので、ヴィーガンの人にもおすすめのレシピです。
マスタードシードのタンドリーチキン

材料
- 骨付き鶏肉 8本
- 塩 大さじ1
- プレーンヨーグルト 200g
- レモン汁 1個分
- おろしにんにく 大さじ1
- おろししょうが 大さじ1
- カレー粉 大さじ2
- イエローマスタードシード 大さじ1
- チリパウダー 大さじ1
- 塩 大さじ1/2
香りを強くしたい場合はクミンパウダーやコリアンダーパウダーをプラスするのもおすすめです。
辛いのが好きな人は、チリパウダーを増量しましょう。
作り方
- 骨付き鶏肉は包丁の刃先で切れ込みを入れ、塩を揉みこんで下味をつけておく
- 調味料全てをジップロックに入れてよく混ぜ、鶏肉を入れる
- 一晩冷蔵庫に入れ、時折調味料が行き渡るように揉む
- 200度のオーブンで裏表20分ずつ焼く
作り方は、鶏肉を漬け込んで焼くだけです。
オーブンが無い場合は、漬け込み液を拭き取ってからフライパンで表面に焼き色をつけ、白ワインを入れて蒸し焼きにしましょう。
ラディッシュの簡単ピクルス

材料
- ラディッシュ 10個
- すし酢 100ml
- マスタードシード 少々
- クローブ 2粒
- ピンクペッパー 10粒
- ローリエ 1枚
見た目が可愛いラディッシュのピクルスは、料理に添えるだけで一気に華やかになります。
こちらの分量はラディッシュ10個分、すし酢は自分で作ってもOKです。
作り方
- ラディッシュは綺麗に洗い、根と葉を切り落として水分を拭きとる
- 保存容器にラディッシュとすし酢、スパイス類を入れて一晩漬ける
ラディッシュのピクルスは、漬けるだけで簡単に作れます。
スパイス類の量は、好みに合わせて足してもOKです。
南インド風の魚カレー

材料
- 魚の切り身 2~3切れ
- 玉ねぎ 1/2個
- トマト 1個
- サラダ油 大さじ1
- マスタードシード 小さじ1/2
- にんにく 1片
- しょうが 1片
- ガラムマサラ 大さじ1
- 塩 5g
- ココナッツミルク 150ml
- 水 80ml
- 梅肉 梅干し1個分
マスタードシードを使ったインド風カレーも、ガラムマサラなどミックススパイスがあれば簡単です。
タマリンドの代用として梅干しを使えば、日本人好みの味に仕上がります。
作り方
- 魚一口大、玉ねぎは繊維に沿って薄切り、トマトは角切りにする
- 鍋にサラダ油、マスタードシードを入れてパチパチと跳ねるまで加熱する
- 香りが出てきたら、玉ねぎ、にんにく、しょうがを加えて炒める
- トマトとガラムマサラ、塩を加えてペースト状になるまで炒める
- 魚を加え、形が崩れないよう優しく炒める
- ココナッツミルク、水、梅肉を加えて7分ほど煮込んだら塩などで味を調整する
カレーに沿えるごはんは、バスマティライスを使うとより本場のカレーらしくなります。
マスタードシードを上手に使ってワンランク上の料理を楽しもう

マスタードシードのナッツのような風味と爽やかな辛みは、様々な食材と相性が良いです。
日本で簡単に手に入る食材の中にもマスタードシードと相性が良いものは多いので、ぜひレシピに活用してみましょう。
※画像はイメージです
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